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Avamar:クライアント ページング ファイル キャッシュ(f_cache2.dat)のサイズによる潜在的な影響を軽減する方法

Summary: クライアント ページング ファイル キャッシュ(f_cache2.dat)のサイズによる潜在的な影響を軽減する方法について説明します。

This article applies to This article does not apply to This article is not tied to any specific product. Not all product versions are identified in this article.

Symptoms

Avamar/Data Domain統合ソリューションへのファイル システム バックアップに使用されるAvamar 7.0ページング ファイル キャッシュは、モノリス型ファイル キャッシュよりもかなり多くのディスク容量を消費します。

Avamar /varディレクトリーが、ディスク容量が限られているクライアント ファイル システムまたはボリューム上にある場合、ページング ファイル キャッシュの「ディスク上の」ファイル サイズが大きくなると、Avamarファイル システム クライアントでディスク容量管理の問題が発生する可能性があります。

Cause

EMC Avamar 7.0 Operational Best Practices』ドキュメントには、次のように記載されています:「デマンド ページング ファイル キャッシュ方式で実装したバックアップでは、元のファイル キャッシュ方式と比較して、最大20倍のディスク領域が必要になります。

ページング ファイル キャッシュがモノリス型ファイル キャッシュよりも約20倍大きくなる理由は2つあります。   
  • CDSFオフセットにファイルあたり20バイト多く必要
モノリス型ファイル キャッシュは、ファイルごとに44バイトを使用します。その内訳は、4バイトのヘッダー、20バイトのファイル属性ハッシュ、および20バイトのファイル コンテンツ ハッシュです。ページング ファイル キャッシュは、ファイルごとに64バイトを使用します。追加の20バイトは、ファイルが配置されているCommon Data Streaming Format (CDSF)バックアップ コンテナ内のオフセットに関する情報を格納するために使用されます。ページング ファイル キャッシュとモノリス型ファイル キャッシュの両方が同じ形式であった場合、ページング ファイル キャッシュは約1.5倍大きくなります。
  • バックアップ間でのエントリーの共有なし
どちらのファイル キャッシュにも、最大16個のバックアップのハッシュが格納されます。モノリス型ファイル キャッシュでは、最初のバックアップが完了した後、ファイルの約2%が毎日変更されます。最初のバックアップの後、ほとんどのエントリーがバックアップ間で共有されます。ただし、ページング ファイル キャッシュでは、要素の各ページは特定のバックアップに固有であるため、バックアップ間でエントリーが共有されることはありません。これにより、ページング ファイル キャッシュには、モノリス型ファイル キャッシュの約10倍のエントリーが格納されます。

これら2つの原因により、同じデータセットをバックアップする場合、モノリス型ファイル キャッシュと比較して、ページング ファイル キャッシュのサイズは約15倍から20倍に増加します。

データセット定義でバックアップされるファイルの数がわかっている場合は、次の式を使用してページング ファイル キャッシュの最終的なサイズを見積もることができます。  
<ページング ファイル キャッシュのサイズ(MB単位)> = <ファイル数(百万単位)> * 1700

Resolution

ページング ファイル キャッシュの増加による潜在的な影響を軽減するには、次の3つの方法があります。   

A) avtar.cmdで「cachedir」を使用して、ページング ファイル キャッシュの場所を変更する

このオプションが推奨されます。クライアントにページング キャッシュを格納するのに十分な容量がある場合にデメリットはありません。

クライアント キャッシュ ファイルを格納するAvamar /varディレクトリーが、容量が制限されたボリューム上にある場合は、次の説明に従って、ページング キャッシュをより余裕のあるボリュームに再配置します。

  1. キャッシュ ファイルを保存するフォルダーを作成します。
  2. 既存のキャッシュ ファイルを/usr/local/avamar/var/またはC:\program files\avs\var\から手順1で作成した新しいフォルダーにコピーします。
  3. クライアントの/varディレクトリーに「avtar.cmd」という名前のファイルを作成します。ファイルが存在する場合は、それを編集します。
  4. 「avtar.cmd」フラグ ファイルで新しい「cachedir」の場所を指定します。例えば、ページング ファイル キャッシュ用にD:\avamarcacheを作成した場合、C:\program files\avs\var\avtar.cmdに次のようなエントリーがあるはずです。

--cachedir=D:\avamarcache

  1. バックアップを実行します。
  2. 新しいキャッシュ ディレクトリーが正しく使用されていることを確認します。
  3. クライアント キャッシュのコピーを元のAvamar varディレクトリーから削除します。 

B) ページング キャッシュ サイズの制限を有効にするフラグを適用する

Avamar 7.2以降には、ページング キャッシュ サイズをキャッシュが存在するボリュームのサイズに対する割合(%)に制限するフラグがあります。このオプションの詳細については、KB記事19517:「Avamarデマンド ページング キャッシュ(f_cache2.dat)のサイズを制限する方法(英語)」を参照してください。

キャッシュ ファイルがファイル サイズまで増大するのを防止する代償として、キャッシュ ミスの増加によりバックアップ パフォーマンスが低下します。

C) ページング ファイル キャッシュ内に格納されるフル バックアップの数を制限する

小さなデータセットでバックアップをいくつか作成し、それらのバックアップを「never expire」に設定することで、ページング ファイル キャッシュに格納されるフル データセットのバックアップを8個以下に制限できるため、サイズが縮小されます。

これは最も推奨されないオプションであり、高度なチューニングが必要です。また、注意点もあります。詳細については、Dell EMCテクニカル サポートにお問い合わせください。

Additional Information

Avamar 7.0ファイル システムは、Avamar/Data Domain統合ソリューションにバックアップされます。

avtar.cmdファイルの詳細については、KB記事81546:「Avamar:Avamar クライアントのバックアップおよびリストアの問題のトラブルシューティングのためにログファイルを収集する方法」を参照してください。

Affected Products

Avamar

Products

Avamar
Article Properties
Article Number: 000060020
Article Type: Solution
Last Modified: 10 Feb 2025
Version:  4
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