この記事では、Windows Server 2008以降のシステム トレイにあるネットワーク接続ステータス インジケーターに表示される黄色の感嘆符について説明します。
Windows VistaとWindows Server 2008で導入されたネットワーク接続ステータス インジケーター(NCSI)は、Network Location Awareness(NLA)サービスの一部です。NLAサービスは、Windowsマシンが接続されているネットワークのタイプまたはネットワークを判断決定します。この情報は、Windowsファイアウォールや DirectAccessなどのコンポーネントの機能に影響します。
マシンがインターネットにアクセスしているかどうかを判断することがNCSIの仕事です。これは簡単なプロセスで行われます。ネットワーク接続が最初に確立されると、NCSIは次の手順を実行します。
- www.msftmcsi.comに対してDNSクエリーを発行します。
- http://www.msftmcsi.com/ncsi.txtのコンテンツに対してHTTP GETリクエストを発行します。
- dns.msftncsi.comに対してDNSクエリーを発行します。
このプロセスは
アクティブなプローブと呼ばれます。成功すると、NCSIはマシンがインターネットにアクセスしていると知らせます。他のアプリケーションがインターネット トラフィックの送受信を開始すると、NCSIは
パッシブなプローブを開始し、他のアプリケーションのTCP接続を使用して、マシンがインターネットにアクセスしていることを判断します。インターネット アクセスを確認できないと、NCSIは次のような警告記号を表示します。
インジケーターにマウスを動かすと、ネットワーク接続のステータスに関する情報が表示されます。
このような警告が予期せずに発生した場合、多くの原因が考えられます。トラブルシューティングの最初のステップは、マシンがインターネットにアクセスできるかどうかを判断することです。最近参照していないWebサイトにアクセスしてみてください。ページが表示されなければ、おそらくNCSIは正常に動作しており、この問題は他のインターネット アクセスの問題と同じように扱う必要があります。
インターネットにアクセスできるにもかかわらずNCSIが警告を表示する場合は、何らかの原因でプローブがブロックされている可能性があります。おそらく犯人は、サード パーティーのウィルス対策やファイアウォール/セキュリティ アプリケーションです。可能であれば、一時的にこれらを削除または無効にして、NCSIの警告の表示が消えるかどうか確認します。Network Location Awarenessサービスを再起動するか、ネットワーク アダプターを物理的に切断/再接続して、NCSIのプローブを強制的に起動します。
問題が発生したマシンがVPNに接続している場合は、NSCIが誤って警告を表示する原因になることがあります。
NCSIは1つしかないため、1台のマシンに複数のネットワークが接続されている場合、すべてのネットワークのステータスがまとめてNCSIで表示されます。
NCSIを無効にする手順やローカルNCSIサーバーをホストする手順など、NCSIの詳細については以下を参照してください。
「The Network Connection Status Icon」 および
「Network Connectivity Status Indicator and Resulting Internet Communication in Windows 7 and Windows Server 2008 R2」。