Dell Data Wipe

Dell Data WipeはDell Enterprise Client BIOSの機能で、お客様がコンピューターの内蔵ストレージ デバイスのデータ消去を呼び出す機能を提供します。これにより、Dell Storage Deviceがすでにサポートしている業界標準のデータ消去機能を使用して、効率的な消去を行い、再利用や再導入ができるようになります。

Dellではお客様のデータを最優先と考えているため、この機能は、互換性を最大限に高める一方で、意図しないデータ消去の可能性を最小限に抑えるように設計されています。

• Dell Data Wipeは、次の内蔵ストレージ デバイスのみをサポートします。システムでサポートされているデバイス タイプに応じて、SATAハード ドライブ、SSD、およびeMMC。
• Dellのデータ消去では、SATAのSecure EraseやeMMCのSanitizeなど、業界標準として認められた方法を使用してデータを消去します。
• Dell Data Wipeには、物理的に存在するユーザーのみがアクセスできます。ドライブの消去が開始される時点で、ユーザーが物理的に存在している必要があります。
• Dell Data Wipeでは、PC内のすべての内蔵ドライブが消去されますが、特定のストレージ デバイスのみを消去するオプションはありません。

1. Data Wipe機能は、BIOSセットアップから呼び出します。起動時のDellロゴ画面でF2を押してBIOSセットアップを起動します。
   
2. BIOSセットアップ アプリケーションを起動したら、[Security > Data Wipe]オプションまたは[Advanced > Maintenance]から[Wipe on Next Boot]を選択して、再起動後にすべての内蔵ドライブのデータ消去を呼び出すことができます。BIOSは、ユーザーがすべてのストレージ デバイスを消去しようとしていることを確認するために、[Wipe on Next Boot]オプションを選択してセットアップを終了する前に、ユーザーの確認を2回求めます。
   
3. 追加の安全対策として、BIOSは、この操作をユーザーが直接受け入れるように、最終プロンプトのデフォルト選択を調整します。
   
4. オプションの選択を完了し、プロンプトに同意したら、BIOSセットアップを終了して、システムを再起動してください。Data Wipeが処理を開始します。再起動後、BIOSは、データ消去の指示をお客様のストレージ デバイスに送信する前に、いくつかの確認を求めるプロンプトをもう一度表示します。
   
5. ユーザーは、これらのプロンプトのいずれかでドライブ消去手順をキャンセルすることを選択できます。データ消去トリガーはリセットされます。必要に応じて、消去手順を再開するには、BIOSセットアップからプロセスを再開する必要があります。
   
6. 消去処理が完了すると、「Data Wipe Completed Successfully」というメッセージが緑色のダイアログに表示されます。エラーが発生した場合は、成功のメッセージではなく、「Reboot the system and reinstall the OS」というメッセージが表示されます。

データ消去の詳細については、Dellナレッジ ベース記事「どのようにしてハードドライブからデータを消去するか?」を参照してください。