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Ubuntu Linuxのパーティションとディレクトリーのタイプおよび定義の説明

Summary: 次の記事は、Ubuntu Linuxで使用されるさまざまな用語のリファレンスです。これは、Ubuntu Linuxの構造を論理的に説明できるようにするためです(用語はオペレーティング システム間で重複していることがあり、同時に2つの異なる意味を持つこともあります)。

This article applies to This article does not apply to This article is not tied to any specific product. Not all product versions are identified in this article.

Instructions

Ubuntu Linuxの構造を論理的に説明できるように、Ubuntu Linuxで使用されるさまざまな用語を説明します。記載されている用語は、重複している場合もあれば、同時に異なる2つの意味を持つ場合もあります。この記事では、Linuxの専門的な知識の説明はしません。一部の用語と定義を明確にするためだけです。これにより、このオペレーティング システムをより深く理解し、インストールし、使用するのに役立ちます。


目次:

  1. ファイルシステム
  2. パーティション
  3. ディレクトリー

Dell製コンピューターにUbuntu Linuxをインストールするには、次の2つの方法があります。

どちらもかなり自動化されており、この記事ほどの知識がなくても、インストールして使用することができます。

メモ: コンピューターにUbuntuが搭載されていない場合は、お使いのコンピューターのDellサポートにWindowsオペレーティング システムに戻すことが含まれている可能性があります。この情報は、参考情報としてお知らせしておきますが、ご自身の裁量でご利用ください。

ファイルシステム

 

Linuxユーザーは次のことを理解しています。ファイルシステムとは、パーティション上のファイルの整理と検索に使用されるプログラム スキームのことです。 

一方で:ファイル システムは、コンピューター上のすべてのファイルを参照します。

つまり、ファイルシステムは、Ubuntuを使用してファイルを表示、検索、使用するための構造であるということです。ただし、この場合のファイル システムは、その構造内にあるすべての個別のファイルと、それらのファイル形式の両方を意味します。 

メモ: Ext2、Ext3、NTFSまたはその他の形式であること。
 
ファイル システム オペレーティングシステム 説明
FAT レガシー 幅広く採用されていたレガシー ファイル システムで、12 FAT12、16 FAT16、32 FAT32があります
NTFS Windows 新しいテクニカル ファイル システム:これはWindowsコンピューターのFATに取って代わり、引き続き、Windowsパーティションを読み取るために必要です
Ext2 Linux 2番目の拡張ファイルシステム:これは、多くのLinuxディストリビューション(ディストロ)で使用されています
Ext3 Linux 3番目の拡張ファイルシステム:Ubuntuディストロのデフォルトの選択です。ジャーナル処理を追加
Ext4 Linux 4番目の拡張ファイルシステム:多くのLinuxディストロでこの形式が使用されます。ストレージの制限を拡張
JFS Linux ジャーナル処理されたファイル システム - IBMがこのファイル タイプを導入し、現在もサポートされていますが、Ext4に置き換えられます
XFS LinuxまたはIrix 現在はRed Hatのオプションとしてほとんどサポートされている64ビット オプションです
ReiserFS LinuxまたはSUSE これはいくつかのディストロで使用されていたファイル形式ですが、現在はExt3に置き換えられています
 

Ubuntu Linuxには、次のように何種類かのファイルがあります。

通常のファイル:

たとえばテキスト ファイル、実行可能ファイルあるいはプログラム、プログラムへの入力あるいはプログラムからの出力などのようにデータが入っています。

ディレクトリー:

他のファイルのリストであるファイルおよびフォルダーです。

特殊ファイル:

入出力に使用するメカニズムです。ほとんどの特殊ファイルの場所: /dev

リンク:

コンピューターのファイル ツリーの複数の箇所に、ファイルまたはディレクトリーが表示されるようにします。

ドメイン ソケット:

WindowsのTransmission Control Protocol/Internet Protocol (TCP/IP)ソケットと同様の特殊なファイル タイプです。ファイル システムのアクセス制御で保護されたプロセス間ネットワーキングを構成します。

名前付きパイプ:

ソケットとほぼ同様に機能します。ネットワーク ソケット プロトコルを使用せずに、プロセスが相互に通信するための手段です。

ファイル構造

Ubuntu Linuxでは、/パーティションがプライマリー パーティションである必要があります。他のすべてのパーティション(プライマリーまたは論理)は、そのパーティションにマウントされます。各パーティションには、設定したファイル形式と、オペレーティング システム内での目的があります。ディレクトリーとファイルは検索可能で、この構造内で使用されます。これについては、後で詳細に説明します。


パーティション

 

最初に、Windowsパーティションについて既に持っている知識はインプットから外してください。Ubuntu LinuxパーティションとWindowsパーティションを一致させようとしても、混乱するだけです。この2つは異なる別のプロセスと考えてください。

Windowsパーティションの説明

Windowsパーティションには、2つのタイプがあります。PrimaryLogicalです。 

以前のSATA IDEハード ドライブでは、4つのプライマリー パーティションか、複数のプライマリー パーティションと論理パーティションの組み合わせに限定されていました。それぞれにドライブ レターが割り当てられますが、オペレーティング システムをインストールできるのはプライマリー パーティションのみです。

メモ: スパニングやマウントなど、Windowsパーティションを使用してできることは他にもあります。また、より大きなセクターを使用する新しいタイプのハード ドライブもあります。MBRテーブルではなくGUIDまたはGPTテーブルを使用して、大きなサイズのハード ドライブを実現します。ただし、これらについては、この記事ではふれません。

Ubuntu Linuxパーティションの説明

Ubuntu Linuxのパーティションにも、プライマリー論理があります。4つのプライマリー パーティションか、プライマリー パーティションと論理パーティションの組み合わせのいずれかに限定されます。しかし、似ているのはそれだけです。

最初のパーティションが、常にプライマリー パーティション上のインストール パーティションになります。このパーティションは、パーティションのルートと呼ばれることもあり、次のように表示されます。 /Ubuntuインストールの使用方法と構成方法に応じて、複数のパーティションを作成できます。ルートが最も重要なパーティションになります。こうしたパーティションを作成し、サイズ、ファイル形式、および目的を指定することができますが、正しく機能させるには、このパーティションの / にマウントする必要があります。

Ubuntu Linuxパーティションのカテゴリ

Ubuntu Linuxでは、これらのパーティションをさらに次の2つのカテゴリに分類します。

データ パーティション

これらは、ディレクトリーとファイル、または通常のLinuxシステム データを保持する、ブート パーティションのようなパーティションです。これらは、コンピューターを起動および実行するファイルです。

置き換えパーティション

これらは、パーティションをキャッシュとして使用することで、コンピューターの物理メモリーを拡張するパーティションです。

Ubuntu Linuxインストールで使用されるパーティション タイプ

Ubuntuで使用される共通パーティションは複数あります。以下は、リストして説明します。使い慣れているLinuxユーザーは、これらのパーティションを組み合わせてスキームとして使用します。これは、カスタムUbuntuインストールを特定の用途に使用していることが分かっている場合です。こうしたカスタム パーティションは、より簡単かつ効率的に使用できます。最も一般的な汎用インストールに必要なパーティションの組み合わせを、以下にリストします。ただし、このスキームを使用する場合は、上記の自動インストール ガイドを利用した方がよいでしょう。

メモ: 元々パーティションを分けるのは、災害に対するデータ セキュリティを高めることが目的です。事故が発生しても、影響を受けるのは事故が発生したパーティションのデータだけですみます。他のパーティションのデータは、影響を受けない可能性が高いです。これは、電源障害が発生した場合やストレージが突然失われた場合でも、ある程度同じです。それでも、不良ブロックや論理エラーが発生する可能性はあります。これを回避する唯一の方法はRAIDソリューションですが、ここではその話はしません。
 
パーティション名 説明
/ 単独のスラッシュ / は、ファイルシステム ツリーのルートを表します
/bin これはバイナリーを表し、すべてのユーザーが必要とする基本的なユーティリティーが含まれています
/boot 起動プロセスに必要なすべてのファイルが含まれています
/dev 周辺機器および仮想デバイス用のファイルを含むデバイスを表します
/etc コンピューターおよびコンピューター データベースの設定ファイルが含まれています
/home ユーザーのすべてのホーム ディレクトリーが保持されています
/lib システム ライブラリーで、カーネル モジュールやデバイス ドライバーなどのファイルがあります
/lib64 システム ライブラリーで、64ビット コンピューター用のカーネル モジュールやデバイス ドライバーなどのファイルがあります
/media USBドライブやメディア プレーヤーなどのリムーバブル デバイスのデフォルトのマウント ポイントです
/mnt マウントを表し、ファイルシステムのマウント ポイントが含まれます。複数のハード ドライブ、複数のパーティション、ネットワーク ファイルシステム、CD ROMなどに使用されます
/opt アドオン ソフトウェアが含まれ、より大きなプログラムは、/usrではなく、ここにインストールできます。 /usr
/proc プロセス情報をファイルとして記述する仮想ファイルシステムが含まれています
/sbin システム バイナリーを表し、コンピューターの起動、保守、リカバリーに使用する基本的なユーティリティーが含まれています
/root コンピューターの管理者ルートのホームの場所です。このアカウントのホーム ディレクトリーは、通常、最初のパーティションのルートです
/srv これはサーバー データであり、コンピューターがサービスに提供するデータです
/sys ハードウェア オペレーティング システム関連の情報を保存する sysfs 仮想ファイルシステムが含まれています
/tmp 一時ファイルの場所です。 tmpfs がマウントされているか、起動時にスクリプトが実行されると、通常はこれがクリアされます
/usr システムには重要ではない実行可能ファイルと共有リソースが保持されています
/var 変数を意味し、変更可能な状態にあるファイルの場所です。増減するサイズなどです
/swap 置き換えパーティションは、ハード ドライブの一部を使用してシステム メモリーを拡張する場所です
 

最も一般的なパーティション スキーム

名前 推奨されるパーティション スペース
/home 他のパーティションの作成後または2番目のドライブの残りの空き容量
/usr 20 GB以上
/var 2 GB
/lib 5 GB
/boot 250 MB
/opt 500 MB~5 GB
/etc 250 MB
/sbin 250 MB
/bin 250 MB
/dev 250 MB
/srv 100 MB
/tmp これを置き換えパーティションのサイズに合わせます
/mnt 8 KB 一時ファイルのマウント ポイントとして使用される空のパーティションです
/media 8 KB CDやUSBフラッシュ ドライブなど、リムーバブル メディアのマウント ポイント用サブディレクトリーが含まれます
/swap コンピューターのRAM容量の2倍です
 

ディレクトリーをパーティションに分割しない、その他のスキームも数多くあり、その理由もさまざまです。特定プロセスの効率化のために専用パーティションを作成する理由も、同様にたくさんあります。カスタム インストールを実行するにしても、実行する方法は千差万別です。すべては、コンピューターの配置計画で決まります。

メモ: パーティションを作成したら、あとは追加するだけです。既存のパーティションのサイズやプロパティを変更することは可能ですが、お勧めしません。これらのパーティションの現在のデフォルトのファイルシステムは、Ext4です。

こうした設定にDellテクニカル サポートの支援が必要になっても、Dellではなくオペレーティング システムのメーカーに問い合わせてください。この種の支援は現在の保証の対象ではありません。こうした種類の疑問に答えられるのは、オペレーティング システムの開発者だけです。このような開発者はそれぞれのオペレーティング システムの認められたエキスパートです。


ディレクトリー

 

簡単に言えば、ディレクトリーとはファイルを格納しているフォルダーです。上のセクションのパーティションに使われている用語と、重複している部分があります。それはLinuxでは、ディレクトリーを別々のパーティションに分割するためです。これにより、各ディレクトリーの領域を確保でき、さらに多くの場合データ ロスから保護できます。これは、1つのパーティションが応答しなくなったり失われたりしても、他のどのパーティションにも影響しないようにするためです。Ext3Ext4などのジャーナル処理されたファイル タイプによって、これはほとんど過去のものとなりました。パーティションが別々に /にマウントされると、各パーティションはそのディレクトリーとして表示されます。

Ubuntu Linuxコンピューターのディレクトリーを考える最も簡単な方法は、木の枝として理解することです。このツリーのトランクは、最初のパーティションのルート ディレクトリーです。他のディレクトリーは、このトランクにブランチとしてマウントされます。各ブランチにはそれぞれの用途がありますが、トランクを介して別のブランチと相互にやり取りし、これらのメイン ブランチからサブディレクトリーが分岐します。

メモ: Ubuntuの場合、これは完全に正確ではありませんが、フォーマットをよく理解し、例外が発生したときに自分で判断できるようになるまではこれで十分です。
 
ディレクトリー名 内容
/bin 共通のプログラムが含まれており、コンピューター、システム管理者、ユーザーで共有します
/boot 起動ファイルとカーネルvmlinuzがあります。最近のディストリビューションではGRUBデータも含まれています。GRUBとは、Grand Unified Boot Loaderです
/dev すべてのCPU周辺機器ハードウェアへの参照が含まれており、特別なプロパティを持つファイルとして表されます
/etc 最も重要なシステム構成ファイルが含まれます。このディレクトリーは、Windowsのコントロール パネルと似ています
/home 共通ユーザーのホーム ディレクトリーです
/initrd 一部のディストリビューションでの起動に関する情報が含まれます。削除しないでください
/lib ここにはライブラリー ファイルが保持され、ユーザーが必要とするすべての種類のプログラムのファイルが含まれています
/lost+found すべてのパーティションには、 lost + found が上位ディレクトリーにあり、障害発生時に保存されたファイルが含まれます
/misc その他の用途
/mnt メディア プレーヤー、デジタル カメラ、CD ROMなど、外部ファイル システムの標準マウント ポイント
/net リモート ファイル システム全体の標準マウント ポイント
/opt 通常、これにはサードパーティー製ソフトウェアと、必要な追加ファイルが含まれます
/proc システム リソースに関する情報を含む仮想ファイル システムです。この proc 内のファイルの詳細な意味については、ターミナル ウィンドウでコマンド man proc を入力すると確認できます。ファイル proc.txt では、仮想ファイル システムについて詳しく説明しています
/root システム管理者ユーザーのホーム ディレクトリーです。ルート ディレクトリー / と、ルート ユーザーのホーム ディレクトリー /root は異なるので注意してください
/sbin システム管理者が使用するプログラムが含まれています
/tmp コンピューターで使用する一時的なスペースです。定期的に消去されるため、残しておきたいものをここに置いたままにしないでください
/usr すべてのユーザー関連プログラムのプログラム、ライブラリー、ドキュメントが含まれます
/var これは、すべての変数ファイルと、ユーザーが作成した可変ファイルおよび一時ファイルの保存場所です。ログ ファイル、メール キュー、印刷スプーラー領域、インターネット キャッシュ用のスペースのデータを保存します。CD/DVDを書き込む前のイメージを保存します
 

次のリンクでインストールを終了すると、これらのディレクトリーを使用するガイドが表示されます。

Additional Information

メモ
Canonicalは、次の方法でソフトウェア サポートを提供しています。
Dellではテクニカル サポートを提供しています。

Affected Products

Inspiron, Latitude, Vostro, XPS, Fixed Workstations
Article Properties
Article Number: 000131456
Article Type: How To
Last Modified: 08 May 2024
Version:  8
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