オペレーティング システム サーバーのアップグレード プロセス
- アップグレード対象イメージのWindows Server Setupメディアを見つけ、setup.exeを実行します。
- [Yes]を選択して、セットアップ プロセスを開始します。インターネットに接続されているデバイスの場合は、[Download updates, drivers and optional features (recommended)]オプションを選択し、[Next]を選択します。
- セットアップによってデバイスの構成がチェックされます。完了するまで待ってから、[Next]を選択します。
- Windows Serverメディア(小売、ボリューム ライセンス、OEM、ODMなど)を受け取ったディストリビューション チャネルとサーバーのライセンスに応じて、続行するにはライセンス キーの入力を求められる場合があります。
- インストールするWindows Serverエディションを選択し、[Next]を選択します。
- ディストリビューション チャネル(小売、ボリューム ライセンス、OEM、ODMなど)に基づいて、ライセンス契約の条件に同意する場合は[Accept]を選択します。
- インプレース アップグレードの実行を選択するには、[Keep personal files and apps]を選択して、[Next]を選択します。
セットアップがデバイスを分析した後、[Install]を選択してアップグレードを続行するように求めるプロンプトが表示されます。
インプレース アップグレードが開始され、[Upgrading Windows]画面に進行状況が表示されます。アップグレードが完了すると、サーバーが再起動します。
詳細については、『
Windows Server のインプレース アップグレードを実行する』を参照してください。
テストの範囲
Windows Serverオペレーティング システムのインプレース アップグレードは、デル・テクノロジーズではサポートされていませんが、このドキュメントではいくつかの重要な監察結果について説明します。このテストでは、スタンドアロン サーバー構成で実行されるオペレーティング システムのアップグレードに関する、オペレーティング システムおよびいくつかのハードウェア機能の基本的なテストを行います。
以下に、作業の全体的な範囲を示します。ただし、ストレージ デバイス、ネットワーク カードなどの周辺機器のオペレーティング システムやハードウェア機能をすべて網羅しているわけではありません。ここでは、スタンドアロン サーバー構成に重点を置いています。
テストされたハードウェア構成とアップグレード シナリオの概要を以下に示します。
アップグレード シナリオ |
ストレージ コントローラー |
ネットワーク カード |
その他のコンポーネント |
Windows Server 2016からWindows Server 2022 |
BOSS、NVMe、ソフトウェアRAID、PERC 9 |
QLogic、インテル |
TPM 2.0 |
Windows Server 2019からWindows Server 2022 |
PERC 10、NVMe、ISCSI、ソフトウェアRAID、BOSS |
Mellanox、インテル、Broadcom |
TPM 2.0、Optaneメモリー/SCM |
テストされたさまざまな機能とロールを以下に示します。
アップグレード パス |
サーバー構成 |
ロール/機能 |
追加情報 |
Windows Server 2016からWindows Server 2022 |
スタンドアロン サーバー |
ロール/機能:
デバイスの機能:
|
セキュア ブートが有効 |
Windows Server 2019からWindows Server 2022 |
スタンドアロン サーバー |
ロール/機能:
- ADコントローラー
- NICチーミング
- Hyper-V
- フェールオーバー クラスター
デバイスの機能:
|
セキュア ブートが有効 |
メモ: これは完全なリストではありません。
アップグレード手順
要件 -
Dell Digital LockerまたはMicrosoft MSDNサイトからWindows Serverのオペレーティング システムDVDまたは署名済みISOイメージをダウンロードします。
アップグレードに関する重要なポイントは次のとおりです。
- ターゲット オペレーティング システムにアップグレードする前に、利用可能な最新のパッチでベース オペレーティング システムをアップデートします(Windows Updateからアップデート可能)。
- アップグレードを開始する前に、ストレージ コントローラーやネットワーク カードなどのすべてのハードウェア周辺機器を最新のファームウェアとドライバーでアップデートする必要があります(Dellサポートからアップデート可能)。
- ユーザーは、実行中のアプリケーションがターゲット(アップグレード/新規)オペレーティング システムのバージョンでサポートされていることを確認する必要があります。
- アップグレードの実行中は、言語の変更は許可されません。
推奨事項またはベスト プラクティス
- アップグレードを開始する前に、データのバックアップを作成します。
- 移行全体でErrorhandler.commandを使用する必要がある場合は、%WINDIR%\Setup\Scriptsにコピーする必要があります。ErrorHandler.commandは、セットアップで致命的なエラーが発生したときに自動的に実行されるカスタム スクリプトです。
アップグレード完了後に確認すべき重要なポイント
- イベント ビューアーでログに記録されたエラーを確認し(例:サービスが失敗または中断)、必要な修復手順を実行します。
- デバイス マネージャーを使用して、黄色の感嘆符(!)またはデバイスの障害がないか確認します。
観察結果:
- ISCSI LUNに導入されたオペレーティング システムのアップグレードが完了しませんでした。 「The installation failed in the SAFE_OS phase with an error during Boot operation.」エラーが発生し、オペレーティング システムが現在のバージョンに戻りました。
- 現在のオペレーティング システムのアウト オブ ボックス(OOB)ドライバーのバージョンがターゲット オペレーティング システムのインボックス ドライバーよりも前の場合は、アップグレード中にOOBドライバーがインボックス ドライバーに置き換えられます。インボックス ドライバーがOOBドライバーでサポートされているのと同じ機能をサポートする場合としない場合があるため、障害が発生することがあります
- 一部のシナリオでは、アップグレード プロセス中にBitLockerサービスが中断されます。アップグレード後にサービスが一時停止された状態にある場合は、手動で再起動する必要があります。このテストでは、手動で再起動すると、サービスはシームレスに機能します。この観察結果は、Windows Server 2019からWindows Server 2022へのアップグレード、およびWindows Server 2016からWindows Server 2022へのアップグレードに関する結果です。
オペレーティング システム アップグレード中のSQLサーバーの手順と互換性マトリックスに関する詳細については、次を参照してください。
『
Windows での SQL Server の使用』
『
サポートされているバージョンとエディションのアップグレード (SQL Server 2019)』
トラブルシューティングに関するヒント
アップグレード中に発生する一般的なエラーを解決する方法については、以下の包括的なドキュメントへのリンクを参照してください。
『
ログ ファイル』
『
Windows 10 のアップグレード エラーの解決:IT 担当者向けの技術情報』