デル・テクノロジーズ株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：大塚 俊彦、以下、デル・テクノロジーズ、URL：https://www.dell.com/ja-jp）は、エクシオグループ株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：舩橋 哲也、以下、エクシオグループ、URL：https://www.exeo.co.jp/ ）に、NVIDIA^® GPU搭載の「Dell PowerEdge」サーバーで、仮想GPU対応のAI基盤を構築したことを発表しました。エクシオグループが、これまでパブリッククラウドで運用していた「安全品質AIソリューション」をプライベートクラウド基盤に置くことで、GPUの使い方の自由度が高まり、信頼性を高めることができ、また、通信工事現場で作業者を待たせることなくリアルタイムに効率的な作業を行うことを可能にしました。

■ビジネス課題：

エクシオグループは、AIやIoTといった技術をグループ内で開発・実用化し、自らの事業に適用することで、より実践的なソリューションを社内、社外に提供しています。その1つである「安全品質AIソリューション」は、これまで現場から送られてきた写真などを人が見て判断していたものをAIが写真判定し、自動化するものです。1日に1万件以上の工事がある中で、人に頼った写真判定には限界があり、AIを使うことで写真判定の精度を上げることを目指していました。また、大量の写真検査の処理を、作業者を待たせることなく実施する必要もありました。

■デル・テクノロジーズのソリューション採用の理由：
以前はパブリッククラウドで運用していた「安全品質AIソリューション」でしたが、写真判定のリアルタイム化の要件を満たす必要があり、また、日々変化するAIモデルに対して、GPU割り当ての変更を柔軟に行えるという利点も鑑み、プライベートクラウド基盤での運用に変更することになりました。集約効率を高めるため、GPUパススルー方式ではなく、仮想GPU方式(NVIDIA vGPU)を採用したいと考えている中、デル・テクノロジーズのNVIDIA GPU搭載の「PowerEge R740」サーバーを基盤にした提案が合致し、かつ、vGPUプロファイルの設定などについてデル・テクノロジーズの手厚いサポートが採用の決め手になりました。

■導入効果：

「安全品質AIソリューション」をプライベートクラウドに置くことによって、3秒以内には表示されるようになりました。また、これまでは数日かかっていた検査員による写真の品質判定も即座に行えるようになり、品質確認のために再び現場に戻って写真を撮り直すといったこともなくなるなど、効率化につながりました。プライベートクラウド環境を活用することで、GPUの使い方の自由度が高まり、信頼性も高まり、かつ、ランニングコストを大幅に抑えることができました。

• 数分以上かかっていた判定結果が3秒以下に
  
• GPU割り当ての変更などを柔軟に行える
• ランニングコストを大幅に削減
• 作業者を待たせることなく効率的な作業が可能

■今後の予定：

エクシオグループは、今後も、事業部ごとの業務に合わせてAIソリューションを増やしていき、たとえば設計業務にAIを活用して自動化していくことなども検討しています。工事現場などのリアルな世界とそれを支える各種ツールやソリューションが密に連携するためには、プライベートクラウドとパブリッククラウド、エッジデバイスを連携させ、さまざまなことに使えるシステム基盤を作っていく必要があると考えており、それによって、災害が発生したときにも柔軟に対応していきます。

■システム構成図：

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