• お客様の事例

    JR東日本メカトロニクス株式会社:2-in-1ノートPC活用事例

    • 技術者によるモバイルワークの生産性向上に向けて堅牢・高性能の2-in-1ノートPCを採用

    • ビジネス課題

      東日本旅客鉄道(JR東日本)の100%出資子会社として、Suicaをはじめとする交通系ICカード関連のソリューションや駅務機器・駅設備の企画、設計、開発、販売、設置、メンテナンスなどを手がけるJR東日本メカトロニクス。同社では、技術者によるモバイルワークの作業効率を向上させるべく、頑丈で高性能、かつ持ち歩きながら簡単に操作できるノートPCを求めていた。

    • 導入効果

      • タッチ操作が可能なタブレットとしても機能するノートPCの採用で、技術者が現場作業を行いながらPC操作ができる環境を整備
      • デル・テクノロジーズのノートPCが標準で備える、PC画面ののぞき見防止の機能によってモバイルワークのセキュリティレベルを手間なくアップ
      • 技術者によるCADソフトウェアの日常的な使用と、将来的なWindows11への移行にも十分対応できるノートPCの性能を確保
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        「デル・テクノロジーズのノートPCは、技術者用のハイスペックな製品としてかねてから使用しており、24時間365日のサポート対応が保証されている上に故障率が低く、性能も良いので高く評価してきました。今回の2-in-1タイプの導入で技術者によるモバイルワークの効率性、生産性が一層向上すると期待しています」

        JR東日本メカトロニクス株式会社
        経営企画本部 働き方改革推進部 部長
        兼 ダイバーシティ推進課長
        齊藤 宗則氏

      • JR東日本メカトロニクス株式会社
        経営企画本部働き方改革推進部 部長
        兼 ダイバーシティ推進課長
        齊藤 宗則氏

      • JR東日本メカトロニクス株式会社
        経営企画本部働き方改革推進部
        社内システム推進課 課長
        田口 秀和氏

    • 駅設備と交通系ICカードの安心とイノベーションを技術で支える

      「安心」「信頼」「革新」の3つを企業理念として掲げるJR東日本メカトロニクス(略称JREM)は、JR東日本グループの一員として1992年に設立された。以来、東京の本社と東日本を中心に広がる支店網を通じて、券売機や改札機、空調設備、昇降機、消融雪装置など、さまざまな駅務機器・駅設備の設置や保守を手がけるほか、駅務機器の企画・開発・製造・販売も事業として展開する。

      また、交通系ICカードのリーディングカンパニーとして、Suicaをはじめとする交通系ICカードの利便性を向上させる各種ソリューションの開発・提供も事業の柱としている。従業員の数は1,441人(2023年4月時点)。その多くを設計・開発担当の技術者や駅務機器・設備の新設工事、保守などを担う技術者が占めている。

    • 働き方改革の一環として2-in-1タイプのノートPCを採用

      JR東日本メカトロニクスでは従業員のダイバーシティの確保や働き方改革にも力を注いでいる。2023年7月には働き方改革推進部を発足させ、同部のもとでダイバーシティや社内のシステム化を推進する体制を整えた。この取り組みについて、経営企画本部働き方改革推進部部長の齊藤宗則氏は次のように説明する。

      「当社では2019年ごろから、女性活躍を推進すべくダイバーシティの取り組みを始動させ、それが働き方改革の取り組みへと発展していき、社内IT環境の整備へとつながっていきました。現在はハイブリッドワークを働き方の基本にしながら、オフィスではフリーアドレス化も図り、従業員各人がその時々の仕事内容に応じて働く場所を自由に選べる環境も整えています」

      齊藤氏によれば、同社では旧来、厳格なセキュリティポリシーのもと、業務用PCを自席から持ち歩くことにも厳しい制約があったという。ただ、働きやすい環境づくりを目指す中で、そうした制約を徐々に緩和していき、業務用PCを全てノートPCへと切り替えた。併せて、自席から離れた場所でもPCが使えるようバックヤードのIT/ネットワーク環境も整えた。

      結果として、新型コロナウイルス感染症が流行した際も「テレワーク体制への移行が難なく行えた」と、働き方改革推進部で社内システム推進課課長を務める田口秀和氏は振り返る。

      そのようなIT環境整備の一環として、技術者用を中心とするPCとして新たに700台の導入を決めたのがタブレットとしても機能するデル・テクノロジーズ(以下、デル)のノートPC「Dell Latitude 7430 2-in-1」である。同社では2023年8月に700台の導入を済ませ、運用を開始している。

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        「PCの情報セキュリティ管理を徹底するのが当社の基本方針です。その意味で、Dell Latitudeに『のぞき見』を自動で防止する機能が標準で備わっていたことは、対策強化の手間とコストを低減する上で非常に有益で助かりました」

        JR東日本メカトロニクス株式会社
        経営企画本部 働き方改革推進部
        社内システム推進課 課長
        田口 秀和氏

    • 24時間365日のサポート対応と堅牢性への評価からデルのPCを継続使用

      JR東日本メカトロニクスがデルのPCを導入したのは今回が初めてではない。同社では、2015年から業務用PCの標準機としてデルのPCを使用しており、2019年にはデルのノートPCを700台導入した。今回のDell Latitude 7430 2-in-1は、その後継機として採用されている。

      「2019年におけるノートPCの導入では、デルの製品のほかにもう1つ他社の製品を用意しました。このうち他社の製品はノートPCの携帯性を重視する従業員に向けたもので、デルの製品は処理性能の高さを重視する技術者に向けて用意したハイスペックのノートPCです。当社の技術者の中には、駅務機器・駅設備の設計、開発、新設工事、保守の担当者など、CADソフトウェアを日常的に使う人が大勢います。ゆえに、技術者用のPCには高い処理性能とコストパフォーマンス、そして安定した動作が必要とされ、デルのノートPCはその要件をしっかりと満たしていました」(田口氏)

      また、デルの法人向けノートPCには、保証期間中、24時間365日のサポート対応が約束されている。同社はその点も高く評価しており、デルのPCを長く使い続けている理由でもあるという。

      「当社では、駅設備の故障の受け付けから保守要員の手配までを一元的にコントロールする『オンコールセンター』を24時間365日体制で運用しています。その関係から、従業員が使うPCについても24時間365日体制で故障に対応してくれることが重要でした。そうした保守要件を満たしてくれるPCベンダーは意外なほど少なく、それがデルのPCを長く使い続けてきた1つの理由になっています」(齊藤氏)

      加えて、デルのノートPCの場合、耐久性に優れた素材を採用し、米軍調達規格(MIL-STD-810)に準拠している。そのため、落下や衝撃に強く壊れにくいといった特長もある。

      「実際、デルのノートPCは故障率がとても低く、以前使用していた700台のノートPCにしても年間に数台の故障が発生するというレベルでした。コストパフォーマンスの高さに加えて、24時間365日のサポート体制への安心感、そしてノートPCの堅牢性への信頼感が、デルの製品の継続利用につながっています。今回導入した700台のDell Latitude 7430 2-in-1も、初期不良はほとんど見られていません」(田口氏)

    • モバイルワークの快適さと強固なセキュリティを確保

      前回採用したデルのノートPCはあくまでも技術者による社内での携行使用を前提にしたものであり、それに対して、今回採用したDell Latitude 7430 2-in-1は、技術者による社外でのモバイルワークを前提にしたものであるという。その機種選びを進める中で、社外における設備工事の現場や保守の現場で働く技術者から、現場での使用を想定するなら、一般的なノートPCよりもタッチパネルを採用したタブレットの方が利便性は高いとの声が挙がった。そうした現場のニーズを取り入れたことが、Latitude 7430 2-in-1の選定につながったと齊藤氏は明かす。

      「タブレットであれば工事や保守の現場で作業をしながら、タッチ操作でCAD図面を呼び出したり、参照したり、資料を編集したりが簡単に行えます。とはいえ、机上でCAD図面を書いたり、多くのデータを入力したり、ソフトウェア開発の作業を行ったりするのには一般的なノートPCの使い方が適しています。また、技術者の全員がタブレットを必要としているわけでもありません。そこで、2-in-1タイプのノートPCを選ぶことにし、処理性能としてCADソフトウェアの使用や将来的なWindows11への移行に十分対応できるハイスペックのLatitude 7430 2-in-1を採用しました」(齊藤氏)

      一方、Latitude 7430 2-in-1を選定したJR東日本メカトロニクスでは、そのセキュリティ強度を高めるためにPC画面の「のぞき見」を防止する対策を相応の手間とコストをかけて追加で実施しようと考えていた。ただ、Dell Latitude 7430 2-in-1をはじめとするデルのノートPCには「のぞき見検知※1」や「ルックアウェイ検知※2」などを実現する「IntelligentPrivacy」の機能が標準で備わっている。そのため、同社では手間とコストをかけることなく、のぞき見防止の対策ができた。

      「技術者がPCで扱う情報は機密性が高く、社外でのノートPCの使用時に第三者に画面をのぞき見されるリスクは徹底して回避したいと考えていました。そのため、Intelligent Privacyによって、のぞき見防止の仕組みを手間とコストをかけずに実現できたことは本当に助かりましたし、デルのノートPCを採用して正解だったと改めて感じました」(田口氏)

      ※1 Intelligent Privacyのぞき見検知機能︓第三者がPC画面をじっと見つめているときに、ユーザーにそれを知らせ、画面を暗くする、ないしは、ぼかしを入れる機能
      ※2 Intelligent Privacyルックアウェイ検知機能︓ユーザーの視線がPC画面以外に向いていることを自動的に認識し、画面を暗くする機能
      Intelligent Privacyは、デルのビジネスPCに標準搭載されているDell Optimizerの機能のひとつです。Dell OptimizerはAIがユーザーのPCの使い方を学習してパフォーマンスを向上させるソフトウェアです。Dell Optimizerの詳細はこちらからご覧ください。

    • 働き方改革の推進力としてデルのノートPCに期待をかける

      JR東日本メカトロニクスがDell Latitude 7430 2-in-1の運用を開始してから、それほどの時間は経過していない。そのため、同製品が技術者の業務効率の向上にどの程度貢献しているかはまだ見えていないものの、同製品に対する社内の評判は上々で、技術者による活用も進んでいると齊藤氏は話す。

      「技術者たちからは『タッチ操作でPCが使えるのは便利』といった声が聞こえてきます。支店の技術者と仕事を際にも、彼らは当たり前のようにLatitude 7430 2-in-1をタブレットとしても活用し、作業を進めていました。2-in-1タイプのノートPCを導入したのは今回が初めてなので、技術者たちが、そこに利便性を感じてくれているかどうかが不安でした。ですが、そうした不安は杞憂に過ぎず、Dell Latitude 7430 2-in-1を活用してくれています」(齊藤氏)

      また、処理性能や動作の安定性に関するクレームも寄せられていないようだ。そうした点を踏まえながら、齊藤氏はDell Latitude 7430 2-in-1の活用の進展に次のような期待感を示す。

      「今後、技術者たちがDell Latitude 7430 2-in-1の扱いにさらに慣れ、社外の現場でCAD図面を参照したり、資料を編集したり、グループウェアを使ったりするといった活用のスタイルが定着すれば、彼らの業務の効率性、生産性は大きく向上するはずです」

      齊藤氏によれば、こうしたDell Latitude 7430 2-in-1に対する期待の大きさと評価の高さから、同製品の導入に続き計画されている900台のノートPCの刷新においても、デルの製品を従業員による選択が可能な機種に加えることを予定しているという。同社による働き方改革の推進力として、デルのノートPCはその活躍の場を広げつつある。

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    • お客様名 : JR東日本メカトロニクス株式会社

      業種 : 製造業

      場所 : 日本/東京