高い性能と柔軟な拡張性を評価しDell EMC PowerScale(Isilon)を採用
こうした状況を打破すべく、サイバーエージェントとCyberHuman Productionsでは、共同で新たなストレージ基盤の導入に着手。その結果、新たに採用されたのが、デル・テクノロジーズのスケールアウトNAS「Dell EMC PowerScale(Isilon)」(以下、PowerScale)である。グループのインフラ整備を担当するサイバーエージェントCIU(CyberAgent Group Infrastructure Unit)インフラエンジニア高橋大輔氏は、「最終的にはPowerScaleを含む2製品を次期ストレージの候補として選定しました。デル・テクノロジーズのパートナーで3DCG業界での実績も多い株式会社ブロードバンドタワーからPowerScaleの評価機をお借りし、実際の業務を想定した比較・検証作業を行いました。その結果、PowerScaleの方が優れていると判断し、導入を決定しました」と語る。
事前検証で高く評価されたポイントとしては、まず優れたパフォーマンスが挙げられる。「ピーク性能の高さを謳い文句にする製品は他にもありますが、PowerScaleは長時間にわたって高負荷を掛け続けても安定して動作しました。また、大量の同時アクセスが集中した際にも、レスポンスが低下することがありませんでした」と高橋氏は説明する。さらに、もう一つの決め手が、増設・拡張を行う際の柔軟性の高さだ。高橋氏は「比較した他社製品には、同一モデル、あるいは同一構成の組み合わせでないと増設が行えないなど、さまざまな制約がありました。その点、PowerScaleは異なるモデルや構成の組み合わせでも増設が行えますので、その時々のニーズに合わせて最適な構成を組むことができます」と続ける。