指定配送サービスで柔軟な納入スケジュールを実現
ワークステーションを含めて顧客にシステムを納品するにあたり、アジラが当初課題としていたのが調達である。顧客側で「アジラ」の導入が正式に決まってからワークステーションを発注していては納品までにリードタイムがかかってしまう。一方で、早めに調達してしまっては、顧客企業へ納入するまでの間、それらを保管する場所を確保しておかなければならない。さらに、顧客に納品する前に保守サポートが始まってしまい、保守期間が無駄になってしまうという点もある。
そこでアジラがデルから提案されたのが指定配送サービスだ。これを活用することで、購入から約3カ月の間であれば、購入したデバイスをデル側の倉庫で管理しながら、出庫スケジュールを計画でき、さらに出庫スケジュールにあわせて保守期間を調整することも可能だ。
顧客企業へのソリューション導入に向けてデバイスは確保しておきたいが、オフィス内にワークステーションなどの大型のデバイスを置く十分なスペースがない場合に指定配送サービスは有用なサービスとなるだろう。
「当社では、取引先の企業と契約を交わした段階で、実施プランに合わせてDell Precision 7920 XLを確保するようにしています。複数施設で導入が重なる場合には台数も多くなりますので、先行して数十台購入しておきます。必要な時に納品していただける点は非常に便利です。また、契約から導入までのスキームが取引先企業によって異なるため、倉庫保管期間に合わせて、保守期間を延長できる点が非常にありがたいです。現場で導入された時点からお客様の求める保守期間でのメーカーサポートを提供できるので、導入先のお客様にも安心してご利用いただけています」(山下氏)
PC本体の保守を行う「デル・オンサイトサービス」、標準エンジニアによる出張修理・設定やソフトウェア不具合の対応を行う「デル・プロサポートサービス」など、デルは修理サポートに定評がある。もっとも、山下氏いわく、Dell Precision 7920 XLを活用しはじめてから1年以上経過する中でハードウェア関連のトラブルは1件も無いとのことだ。