社会活動における行動制限が解除され始め、出社や出張の機会が以前のように戻りつつあります。一方で、コロナ禍の影響で急速に広まったビデオ会議(Web会議)は、今後も遠隔地との打ち合わせを中心に広く使われることになるでしょう。
ビデオ会議はこの2年で一気に導入が進みました。それゆえに「とりあえず会社から支給されたPCでビデオ会議をしているけれど、満足のいく環境を得られていない」というケースは少なからずあるようです。少しでも快適な環境にしようと慌ててヘッドセットやスピーカーを用意したものの自分には合わなかった……と後悔することも少なくありません。
ビデオ会議の質を改善することは、仕事のパフォーマンスの向上に直結します。今からビデオ会議の環境改善を始めても全く遅くありません。この夏、ビデオ会議ツールを見直してみてはいかがでしょうか。
ビデオ会議のさまざまな不満を解消してくれるスピーカーフォン
ビデオ会議の品質を手軽に改善したい――そこで検討したいアイテムの1つが、デル・テクノロジーズの「Dell AIノイズ キャンセリング スピーカーフォン SP3022」です。直販価格(税込み、以下同)は1万3530円となります。
ビデオ会議での利用を想定したマイク付きスピーカーはいろいろなメーカーからさまざまなものが発売されています。ボディー形状は直方体または円柱が多数派で、その兼ね合いからスピーカーが真上か真横を向いているものがほとんどです。
それに対して、SP3022の形状は横長のおにぎりのような三角柱となっています。デスクに置くと、ちょうど自分の座っている方向にスピーカーが向くように設計されていて、音がダイレクトに届きます。
ボディーには2基のフルレンジスピーカーユニットと高性能なマイクを内蔵しています。マイクのオン/オフ、音量調節などの操作は、前面にあるタッチボタンを使います。
PCとの接続はUSB Type-AまたはUSB Type-Cで行えます。最近はUSB Type-C端子しか備えないノートPCがある反面、古めのノートPCではUSB Type-A端子しか備えないこともあります。最新でも古めでも、PCを選ばず接続できることは便利です。
Windows PCであれば、つなぐだけですぐに使えます。使う上で特別なソフトウェアは不要ですが、デル・テクノロジーズの周辺機器向けの共通ユーティリティーアプリ「Dell Peripheral Manager」をインストールしておけば、スピーカーやマイクの設定を行ったり、ファームウェアを更新したりできます。
SP3022は仕事の合間に音楽を流すスピーカーとしても使えますが、本領を発揮するのはやはりビデオ会議です。標準で「AIノイズキャンセリング機能」が有効になっているため、家の外を走る車の走行音、工事の音、同居人の生活音やキーボードのタイピング音――さまざまな環境音を軽減してくれるので、相手にとって聞きやすい声を届けられます。
実際にSP3022を使ってみると、相手から「えっ?」「もう一度言って!」と聞き返される回数が激減しました。スムーズに会話が進むので、双方にとって快適なビデオ会議の環境になっていると実感しました。
ビデオ会議では同時に複数人が話し出すこともあります。その際に音声が重なって聞こえづらくなってしまうこともあります。その点、SP3022には「フルデュープレックスオーディオ機能」を備えており、複数人が同時に話してもクリアに音声が届きます。対面の会話と同じように聞こえるので、複数人でのビデオ会議にありがちな“独特な間”を気にする必要がなくなり、リアルタイムの会話を楽しめます。
ビデオ会議用のマイク付きスピーカーということもあり、SP3022にはビデオ通話に応答/終話するためのボタンやマイクのミュートボタンも備えています。マイクのミュートボタンは、在宅中の来客など不意なことが起こった際に便利です。
さらに、SP3022にはMicrosoft Teamsボタンもあります。このボタンは、その名の通り「Microsoft Teams」を起動する際に利用します。同アプリにおける通知がある場合にボタン上部のLEDが光る仕組みも取り入れています。会社などでMicrosoft Teamsを使っている場合は特に便利です。
SP3022の各種ボタンの動作について
Microsoft Teamsボタン以外のボタンは、主要なビデオ会議アプリやIP通話アプリでも利用できます。ただし、一部のアプリではスピーカー上のLEDインジケーターの表示とアプリ上の表示が連動しない場合があります。詳しくは「ユーザーガイド」(PDF形式)を参照してください。
デル・テクノロジーズの担当者によると、SP3022はあくまでも“据え置き型”という位置付けとのことです。しかし、ボディーサイズは約22.6(幅)×5.83(高さ)×7.1(奥行き)cmと持ち運びもできるサイズ感です。
私の個人的な使い方とはなりますが、会社やサテライトオフィスのテレワークブースや、宿泊を伴う出張で泊まるホテルの部屋などに持ち込んで使うといった使い方も“アリ”だと思います。もちろん、ワーケーションの際も役立つはずです。
ビデオ会議特有のちょっとしたストレスは、実はスピーカーを買い換えるだけで解消できるものです。SP3022でストレスフリーな仕事環境を手に入れることは、ビデオ会議の質の向上、ひいては仕事へのモチベーションアップにもつながるはずです。
ハイブリッドワークが快適になるエコなバックパックも紹介!
「SP3022は(据え置き型だけど)持ち運びもできる!」と言いました。中には「ノートPCを持ち運ぶバッグにも悩んでいる」という人もいるはずです。ノートPCとSP3022を一緒に持ち歩く際に便利なバッグはないのでしょうか……?
実は、デル・テクノロジーズは数多くのPC用バッグ/ケースを販売しています。収納力重視、頑丈さ重視、軽さ重視……など、いろいろな観点から選べるほどにラインアップが充実していることが魅力です。
今回、特にお勧めしたいのが、ビジネスにもプライベートにも役立つバックパック(リュックサック)「Dell EcoLoop Pro バックパック」「Dell EcoLoop Urban バックパック」です。直販価格はEcoLoop Pro バックパックが7370円、Dell EcoLoop Urban バックパックが6490円と比較的手頃です。
持ち運べるノートPCのサイズは、EcoLoop Pro バックパックが17インチ、EcoLoop Urban バックパックが15インチまでとなっており、多くのノートPCを持ち運んで使えるようになっています。バッグの外側や内部には小物を分けて収納できるポケットが多数あるので、SP3022はもちろん、マウス、ACアダプター、タブレット、書類などを無理なく収納できます。自立したまま中身にアクセスできるので、毎回デスクに持ち物を広げる手間がなくなり、席についてすぐに仕事を始められます。
1泊程度であれば、着替えの服を入れて持ち運ぶことも可能です。はっ水加工もなされているので、軽い雨であれば安心です(浸水がないことを保証するものではありません)。
両バッグのすごい所は、抜群の機能性を持ちながらも自然環境にも配慮して作られているということです。EcoLoop Pro バックパックは、外側のメイン素材に海洋プラスチックを使っています。一方、EcoLoop Urban バックパックは外装のメインファブリックとして、ペットボトルからリサイクルして作った繊維を用いています。
SDGsに配慮したファブリックを用いることで、サステナブルなアイテムにもなっているのです。
4K Webカメラでより高画質なビデオ会議も!
SP3022でビデオ会議の音質は改善できるわけですが、音が良くなると動画(映像)の品質も改善したくなるのが世の常だと思います。
デル・テクノロジーズは、そんな人の思いに応えてくれるWebカメラ「Dell デジタル高解像度Webカメラ WB7022」を販売しています。直販価格は3万4210円です。
WB7022はソニー製の高感度CMOSセンサー「STARVIS(スタービス)」を搭載し、最大で4K(3840×2160ピクセル)解像度の動画撮影にも対応しています。HDR(ハイダイナミックレンジ)撮影にも対応しているので、高感度センサーと相まって暗い場所でも明るく自分を映し出してくれます。
高感度センサーで明るく撮れる……とはいえ、カメラに詳しい人なら「暗い場所ではノイズ(ブレや映像の粗さ)が不安」と思う人もいると思います。そんな不安を払拭(ふっしょく)すべく、WB7022には「3D/2Dビデオノイズリダクション機能」も備えています。暗い場所での撮影に起こりがちなノイズを自然に取り除いてくれるので、ある程度暗い部屋での撮影もライトなしで乗り切れます。
さらに、WB7022は被写体を自動的に追尾する「AI自動フレーミング機能」にも対応しています。ビデオ会議中はノートにメモを取ったり、デスクそばの棚にある資料を探したりと、意外と画面から顔がずれてしまう機会があります。そんなときでも、自分をフレームアウトさせずに映し続けることが可能です。
「常にカメラが自分を向いているのが気になる」という場合は、ビデオ会議以外の時間、付属のマグネット式レンズキャップを被せれば“目隠し”できます。手軽にプライバシーを保護できるだけでなく、持ち運ぶ際のレンズ保護にも使えます。ビデオ会議中はカメラ本体の後方にパチっと取り付けておけるので、レンズキャップをなくす心配もありません。
加えて、WB7022はWindows 10/11の生体認証「Windows Hello」に準拠する顔認証機能にも対応します。デル・テクノロジーズのPCと組み合わせて使うと、席を外した際に自動的にロックをかける「存在検出機能」も利用可能です。コンパクトな設計なので、SP3022と一緒に持ち歩くことも苦になりません。
WB7022はWindows PCとつなぐとすぐに使えるようになりますが、SP3022と同様にあらかじめDell Peripheral Managerをインストールしておくと3D/2Dビデオノイズリダクション機能やAI自動フレーミング機能の設定などを行えます。
コストパフォーマンスよく手軽にビデオ会議をワンランクアップ!
デル・テクノロジーズのPCアクセサリーは、PCの世界シェアでトップクラスだからこそできる、機能性とデザイン性を両立させたバランスの良さが特徴です。さらに、コストパフォーマンスの高い手頃な価格設定も魅力的です。
ビデオ会議でのストレスが軽減され、オンラインでのコミュニケーションがスムーズになれば、仕事そのものもスムーズに進むようになります。快適なビデオ会議環境を構築することは、仕事相手への配慮であり、自分にとっても仕事のモチベーションに直結する投資につながります。
ビデオ会議の質を手軽にワンランクアップしたいなら、同社のWebページをチェックしてみてはいかがでしょうか。
この記事は ITmedia PC USER (https://www.itmedia.co.jp/pcuser/)に2022年6月に掲載されたコンテンツを転載したものです。
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2206/08/news001.html