在宅も出社も効率アップ! モバイルディスプレイを使った「Hybrid デュアルディスプレイ」をお勧めする理由

テレワークとオフィスワークを組み合わせた働き方が普及する中、どこで作業しても高いパフォーマンスを維持したいが、現状はなかなか難しいという悩みを抱える人が増えている。その悩みを解決するには、ノートPCと一緒に「モバイルディスプレイ」を持ち歩く使い方をお勧めしたい。この記事では、特にイチオシのデル・テクノロジーズの14型モバイルディスプレイ「C1422H」の魅力を紹介する。――重要なキーワードは「軽量約590g」「奥行き約9.33cm」「本体のみで自立可能」だ――。

新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受けて、「テレワーク」と「オフィスワーク」を繰り返したという人も少なくないだろう。業務内容によっては完全な在宅勤務に移行したというケースもあるだろうが、世の中の多くの人はそうも行かない。通勤時間帯の電車の様子を見る限り、日本経済は多くの“出社”によって支えられているとよく分かる。

今、多くの企業やビジネスパーソンは、「ニューノーマル」と呼ばれる時勢に合った新しい働き方を模索している。テレワーク用ノートPCを新たに購入(配備)したり、Web会議用のシステムを本格導入したり、テレワークに合わせて新たなワークフローを導入したり……といった具合にである。

その過程でぶつかる“壁”の1つが、オフィスワークとテレワークの両方でいかにパフォーマンス(業務効率)を高めるかという悩みである。例えば、オフィスでPCのデュアルモニター環境を構築していた人が、自宅にもディスプレイを導入したという話は結構よく聞く。

最近は、感染症の拡大が落ち着きを見せている。取引先への往訪を含めて、オフィスや自宅外で業務をこなす機会も増えてきた。すると「外出先での作業効率が上がらない」という新たな悩みを抱える人が増えている。オフィスでも自宅でもデュアルモニターが当たり前になった結果、ノートPC単体での作業に「苦痛」を覚える人が現われたということだ。

オフィスでも自宅でもデュアルモニターで業務をこなすようになると、1画面しか持たないノートPCでの作業に「苦痛」を覚えてしまいがちである

生産性アップの糸口は「モバイルディスプレイ」にあり!

外出先でもノートPCを使った作業環境を改善したい――その思いをかなえる一番シンプルかつ簡単な方法は、あらゆる場所に持ち運んで使える「モバイルディスプレイ」を導入することである。

デュアルディスプレイの一番大きな導入目的は、デスクトップの作業空間を広げることにある。その観点では、より解像度の高いディスプレイを持つノートPCへの買い換えも選択肢の1つとなりうる。しかし、一般に高解像度のディスプレイを持つノートPCは、それなりに値が張る

その点、モバイルディスプレイを使ったデュアルモニター化は、ノートPCを買い換えるよりも低コストながらも、作業環境の改善に高い効果を示す。例えば、モバイルディスプレイに参照する資料を表示しつつ、ノートPCのディスプレイに書類作成画面を表示するといったことも容易に行える。

何度も何度もウィンドウを切り替える手間から“解放”されるだけでも、ストレスは多いに緩和されるはずだ。

モバイルディスプレイを導入すると、外出先でもデュアルモニター環境を構築できる。デスクトップ画面に表示できるウィンドウを増やせるので、作業効率は確実に高まる

Web会議の頻度が増えた昨今であれば、カメラのあるノートPCのディスプレイに通話ウィンドウを表示しつつ、モバイルディスプレイ側にメモ取り用のアプリを表示したり、資料を表示したりといったこともできる。自分が会議のホスト役となる場合は、もう1つのモニターに参加者と共有したいウィンドウを整理しておくと便利に使える。

対面での商談、セミナーや会議であれば、モバイルディスプレイを相手側に置いて、そこに資料を投影するという使い方もできる。ある程度の大きさのテーブルさえあれば、どこでも「商談ルーム」や「プレゼン会場」にできるのだ。

モバイルディスプレイであれば、対面する相手に画面を向けて資料を投影するといった使い方をしやすい。アクリル板越しなら、なおさらだ

モバイルディスプレイは、一般的な据え置きタイプのディスプレイよりも設置面積が少なくて済む。自宅に大きなディスプレイを設置できない環境でも、デュアルモニターがもたらす効率性アップを実現できるのだ。

自宅の書斎、オフィス、会議室、サテライトオフィス、カフェ、出張先のホテル――どのような場所でも、デュアルモニターのメリットを実現できるモバイルディスプレイは、ビジネスパーソンにとって“マストバイ”な周辺機器の1つといえる。

モバイルディスプレイはノートPCと一緒に持ち運びやすいのもメリットである
モバイルディスプレイを使えば、既存の据え置きディスプレイと併用することでさらに快適なトリプルモニター環境も構築できる。次のページからは、それを実現するためにお勧めのモバイルディスプレイを紹介する

イチオシはデルの「C1422H」その理由とは?

モバイルディスプレイの便利さは、ある程度分かってもらえたと思う。しかし「モバイルディスプレイなら何でも便利に使えるのか?」と聞かれたら、決してそんなことはない

モバイルディスプレイは、ディスプレイ全体の中でも特にホットな分野の1つで、さまざまな特徴を持った商品が登場している。価格の手頃さを最優先したもの、クリエイターの利用を想定して色域を広げたもの、ゲーム機での利用を意識して表示の遅延(レイテンシー)を極限まで抑えたもの、動画をより楽しめるようにスピーカーに力を入れたものなど、特徴を見ていくとキリがないほどである。

そんな中、特にビジネスシーンにおいてお勧めできるモバイルディスプレイが現れた。デル・テクノロジーズが2021年秋に発売した「Dell コラボレーションシリーズ C1422H 14インチ ポータブルモニター」である(以下「C1422H」)。製品名にもある通り、14型液晶を搭載するモバイルディスプレイで、直販価格は税込みで3万2980円だ。

デル・テクノロジーズの「Dell コラボレーションシリーズ C1422H 14インチ ポータブルモニター」は、狭額縁デザインでスッキリとした外観が印象的である

C1422Hの一番の注目ポイントは、ユーザーの使い勝手を考えてデザインされていることにある。

液晶パネルは14型で、IPS方式を採用しているので視野角は広い。画面解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)、表示色数は約1670万色で、最大輝度は300ニト、コントラスト比は700:1というスペックを備える。ビジネス用途で便利に使えることはもちろん、動画の視聴も十分に楽しめる。

重量は約590gと、昨今のモバイルノートPCの0.4~0.5台分相当と軽い。サイズも約32.237(幅)×20.269(高さ)×1.43(奥行き、スタンド収納時)cmとコンパクトなので、ノートPCと一緒に持ち運びやすい。

軽くてコンパクトなC1422Hなら、写真のようにノートPCと重ねて持ち運ぶのも苦にならない

接続は、USB Type-Cケーブルを使って行う。映像出力(Display Port Alternate Mode)に対応するUSB Type-C端子を備えるノートPCであれば、ケーブル1本でスマートにデュアルモニター環境を構築できる。

ディスプレイのUSB Type-C端子は、スタンドの左右に1基ずつ用意されている。どちらの端子も映像入力と電源の入出力に対応している。そのため、ノートPCの左側、右側のどちらにも置きやすい。

さらに、このUSB Type-C端子は「パススルー給電」にも対応している。USB Type-C対応ノートPCのACアダプターをC1422Hにつなぎ、反対側のUSB Type-C端子をノートPCにつなげば、ノートPCに給電しながらC1422Hの利用が可能だ(最大65Wまで)。パススルー給電を使えばケーブル回りの取り回しもしやすくなる。

C1422Hの液晶パネルは14型で、IPS方式を採用しているので視野角は広い。最大解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)、表示色数は約1670万色で、最大輝度は300ニト、コントラスト比は700:1というスペックを備える
C1422HはほぼA4サイズなので、PCポケットのあるバッグであれば、容易に携行できる
接続はUSB Type-Cケーブル1本で行える。机上を散らかさずにすっきりと利用できることが魅力だ

先ほど何気なく触れたが、C1422Hは自立用のスタンドを備えている

実は、モバイルディスプレイには単体では自立できない製品も少なくない。そのような製品でも多くは自立用のスタンドやアームを付属しているが、細かい調整ができない簡易的なものであることが多い。持ち運ぶ際に荷物が増えてしまうこともデメリットである。

一方、C1422Hは自立スタンドを備えているので、スタンドを引き出すだけですぐに設置できる。ディスプレイ本体とUSB Type-Cケーブルがあればすぐにデュアルモニター環境の準備が整えられる。

自立スタンドは、10度から90度の範囲内で無段階に調整できる。画面を見やすい角度で固定できる。このスタンドの奥行きは約9.33cmと、コンパクトに収まっているため、小さめのダイニングテーブルやカフェの机など、限られたスペースで活用したい場合にも対応できる。

自立スタンドを備えているので、スタンドやアームを別途用意しなくてもすぐに使える
スタンドを折りたためば、これだけコンパクトになる

スタンドの左側には、USB Type-C端子、輝度調整ボタンと「ComfortView(コンフォートビュー)」ボタンを、右側にはUSB Type-C端子と電源ボタンを備える。

ComfortViewは、いわゆる「ブルーライトカット機能」で、オンにすると目に刺激を与えるブルーライトの放射量を減らしてくれる。これにより、ディスプレイを見ることによる眼精疲労を軽減できる。

スタンドの左側にはUSB Type-C端子、輝度調整ボタンとComfortViewボタンを備えている

ComfortViewボタンを押すと、ブルーライトをカットするComfortViewのオン(右)とオフ(左)を切り替えられる

輝度調整ボタンを押すとディスプレイの輝度を調整できる。100%にした際の輝度は300ニトである
スタンドの右側にはUSB Type-C端子と電源ボタンを備える

「ディスプレイを裸で持ち運ぶのは……」と思っている人もいるだろうが、安心してほしい。C1422Hには携行時にディスプレイを保護する「スリーブケース」も付属している。ディスプレイ本体とスリーブを合わせても重量は約680gなので、持ち運びも苦にならない。ノートPCと接続するためのUSB Type-Cケーブルも付属する。

本体キットを購入すれば、買い足すものなく持ち運べるデュアルモニター環境を構築できるのだ。

背面のデザインはシンプル。スタンドを折りたためばコンパクトである
本体の実測重量は599gだった
付属のスリーブケース込みの実測重量は約682g。これならモバイルノートPCと一緒に持ち運んでも苦にならない
C1422Hのパッケージにはディスプレイ本体の他、クイックガイド、保証や安全に関する冊子、USB Type-Cケーブルとスリーブケースが付属する

C1422Hを便利に使う方法を紹介!

読者の中には「モバイルディスプレイを以前に試したけれど、うまく使いこなせなかった」という経験をお持ちの人もいるだろう。

実際、「意外とかさばって重い」「設置のためのケースが場所を取って邪魔」「接続ポートが片側にしかなくて置き場所が固定される」「画面角度が固定されていて見づらい」「ケーブルを複数接続するから机がごちゃごちゃになる」……といったように、モバイルディスプレイに対する不満の声は、少なからず存在する。

先述の通り、モバイルディスプレイにはいろいろな製品がある。中には、価格の手頃さや特定の機能に特化した影響で、結果的として使い勝手の面で難を抱えてしまったものも存在する。

一般的なモバイルディスプレイを使ってみた例。ディスプレイスタンドを兼ねる保護ケースを付属するものもあるが、このタイプのスタンドは意外と場所を取る。電源ケーブルと映像ケーブルが“別”になっていると、ケーブルがかさばってしまうこともある

しかし、デル・テクノロジーズのC1422Hでは、先に挙げたような不満要素を見事に解消している。

ボディーはコンパクトで、狭い作業スペースでも“快適な”デュアルモニター環境を実現できる。在宅勤務やノマドスタイルのテレワーカーはもちろん、オフィスで働くビジネスパーソンも便利に使える。営業の外回りなどでプレゼンテーションを行うような場面でも、カバンに忍ばせたサブディスプレイとしてスマートに活躍するはずだ。

さらに、C1422Hは簡単に「縦置き」もできる。Webサイトの閲覧、PDF文章作成アプリなど、縦画面の方が快適な作業もこなせることはありがたい。

C1422Hがあれば、アクリルボードごしの営業資料提示もスマートに行える
C1422Hは縦置き運用もできる。「Slack」を始めとするビジネスコミュニケーションツールを含めて、縦画面の方が快適なアプリも便利に使えるのはうれしい

既にディスプレイを持っている人も、さらに便利!

「既にテレワーク用のディスプレイを持っている」という人も、C1422Hを導入することにはメリットがある。

先述の通り、モバイルディスプレイは主に外出先で活躍する。「自宅やオフィスの自席では大きなディスプレイで、外出先ではC1422Hで」といった具合に、使う場所を問わず最適なマルチモニター環境を構築できることは、間違いなくPCを使った仕事の効率を高めてくれる。

だが、筆者としては自宅やオフィスにおいて既にある大きなディスプレイに、C1422を加えたマルチモニター環境の構築を提案したい。

例えば、在宅勤務中やオフィスワーク中は「ノートPC」「大きなディスプレイ」「C1422」のトリプルモニター環境とすれば、より広い画面で作業を行える。カレンダーやタスク管理ツール、メーラー、チャットツール等のアプリケーションを常に起動しながら、別の画面で参照資料やWeb会議画面を開き、メインの画面では資料を作成――という運用も夢ではないのだ。ノートPCのOSが「Windows 11」なら、マルチモニター環境において配置したウィンドウの位置を保存してくれるため、より便利に使えるだろう。

デル・テクノロジーズのノートPC「Latitude 5320」、34型曲面ディスプレイ「U3421WE」とC1422Hを交えてトリプルモニター環境を構築してみた
C1422Hを縦向きにして使ってもいいだろう。使い方にもよるが、トリプルモニター環境は作業効率をより高める効果がある

一方、ちょっとした外出の際や部屋を移動する場合には、モバイルディスプレイを携行して「ノートPC」「C1422H」のデュアルモニター環境を構築できる。

約590gの軽量ボディー、USB Type-Cケーブル1本でつなげる手軽さに、自立スタンドという“三拍子”そろったC1422Hだからこそ、真の意味で場所を問わずに生産性を上げられるのだ。

先述の通り、C1422Hはパススルー給電に対応しているが、「電源→C1422H→ノートPC」という方向だけでなく「ノートPC→C1422H→USBデバイス」という方向にも対応している。そのため、写真のようにC1422Hを挟んでノートPCとスマートフォンをつなぐことも可能だ

デルのC1422Hがあれば、仕事の効率が確実にアップ!

デル・テクノロジーズが2021年秋に発売したC1422Hは、軽くて省スペースであり、USB Type-Cケーブル1本で接続できて、ユーザーの使い勝手についてもしっかりと練られたモバイルディスプレイだ。場所を問わない働き方を想定するビジネスパーソンにお勧めの一品である。

既に別途ディスプレイを使っている場合も、C1422Hを組み合わせることで気軽にトリプルディスプレイ環境を実現できる。持ち運んでも良し、据え置いても良し――「動」と「静」も兼ね備えた、ハイブリッドワークに最適な周辺機器といえる。

C1422Hには、標準で3年間の製品保証が付帯する。さらに、修理依頼時に交換品を先に届けてくれる「翌営業日先出交換サービス保守」も利用できるので、万が一のトラブル時におけるサポート体制は万全といえる。

法人、個人を問わず、テレワーク環境での生産性低下に頭を悩ませている人は、新たなブレイクスルーを手に入れるためにモバイルディスプレイの導入を検討してみよう。その際は、ぜひデル・テクノロジーズの「C1422H」を忘れずにチェックしたい。

この記事は ITmedia PC USER (https://www.itmedia.co.jp/pcuser/)に2021年11月に掲載されたコンテンツを転載したものです。
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2111/08/news006.html

<前の記事へ   次の記事へ>

About the Author: Dell Technologies