ノートPCだけではテレワークがつらい…そんな「あるある」を解消するには

大画面だけじゃない! USB Type-C対応HUBモニターの活用法

コロナ禍をきっかけに企業の働き方は大きく変わった。会社に出社する日もあれば、在宅で働く日もある。状況に応じて働き方を選ぶことが、これからのニューノーマルになるだろう。

一方、テレワークが常態化したことで、様々な課題も顕在化してきた。中でも多くの人が不満を抱いているのが、ノートPCの画面だ。文字や画像が小さく、目が疲れる――。頻繁に表示ウィンドウを切り替えねばならず手間がかかるし、効率が落ちている――。誰しもそんな経験があるだろう。

無線LANに関する不満も多い。電波状況によって回線が不安定になったり、遅延が発生したりするからだ。昨今のノートPCは無線LANの利用を前提に設計され、有線LANポートを装備していない機種も多い。大事なWeb会議に備え、有線LANを使いたいが、仕方なく無線LANで我慢しているユーザーも少なくないはずだ。

こうした不満を解消するのに有効なのが「USB Type-C対応HUBモニター」である。USB Type-Cケーブル1本でデータも映像も伝送でき、給電(65W~最大90Wまで)もできる。しかも本体に有線LANポートを備えているという製品だ。

USB Type-C対応HUBモニターを使うだけで、テレワーク環境を簡単にパワーアップすることができる

従来の外付けモニターでもノートPCの画面の小ささは解消できるが、USBケーブルはあくまでデータ用だ。別途、電源ケーブルや映像用にDVIやHDMIといったケーブルも必要になる。さらに有線LANポートのないノートPCの場合はUSB-LANアダプタも導入しなければならない。

USB Type-C対応HUBモニターはこうした煩わしさを一気に解消し、デスク回りは非常にシンプルになる。見た目がすっきりするだけでなく、その効果は仕事の生産性にも表れる。デル・テクノロジーズが2020年に実施した調査によると、外付けモニターを使って仕事をした場合、ノートPC単体と比べて最大50%、平均35.3%もの生産性向上が確認できたという(※)。

ごちゃごちゃの配線に我慢しながら仕事をするか。すっきり広々としたデスクで仕事をするか。外付けモニターの選択次第でテレワーク環境はガラリと変わる。次ページ以降ではUSB Type-C対応HUBモニター選びのポイントと活用法を紹介したい。

※出典:Dell Monitor Productivity Study: Examining The Effects Of External Monitors On Remote Worker Productivity

「使いやすさ」と「業務生産性」で選ぶなら…

USB Type-C対応HUBモニターは複数ベンダーから提供されているが、特に注目したいのがデル・テクノロジーズ製品だ。同社はPCやサーバーのベンダーというイメージが強いが、その価値を高めるモニター分野の事業にも力を入れている。

USB Type-C対応HUBモニターだけで12機種も提供し、幅広いラインアップを誇る。信頼性の高いオフィス用途向けの「Pシリーズ」、ハイパフォーマンスを実現した最上位の「Uシリーズ」、有線LANポートに加え高品質Webカメラ、ノイズキャンセリングマイク、スピーカーまで搭載したWeb会議に最適な「Cシリーズ」などがある(図)。

図●デル・テクノロジーズのUSB Type-C対応HUBモニターのラインアップ

パネルサイズは23.8型から40型まで多彩なモデルがそろっている。フラットパネルだけでなく、ウルトラワイドな曲面タイプもあり、選択肢が幅広い。ニーズに合わせて最適な機種を選択できる

家や会社、サテライトオフィスに戻ったら外付けモニターを使って腰を落ち着けて仕事をするという人は増えつつある。しかし、そのためには複数のケーブル接続が必要になる。乱雑になりがちな、デスク回りを何とかしたい。USB Type-C対応HUBモニターは、こうしたニーズに対応したものだ(写真1)。「出荷ベースで前年比8倍に伸びており、その人気と潜在的なニーズの大きさに驚いています」とデル・テクノロジーズのクライアント製品本部でフィールドマーケティングマネージャーを務める鈴木 快林氏は語る。

写真1●業務の生産性を高めるUSB Type-C対応HUBモニター

モニター用の電源ケーブル、映像伝送用のDVIやHDMIといったケーブルも不要。ノートPCとモニターの接続はUSB Type-Cケーブル1本だけで済む。デスク回りがすっきりし、スペースも有効に使える

デル・テクノロジーズのUSB Type-C対応HUBモニターの特徴は、使いやすさと業務生産性への貢献を最重視している点にある。USB Type-Cケーブル1本で利用でき、有線LANポートを備えていることは既に触れたが、デイジーチェーン(複数のモニターを数珠つなぎにつなぐこと)対応モデルを使えば、ケーブル1本でモニター同士を接続し、デュアルディスプレイもすっきりした状態で利用できる。「資料を見ながらのリモート会議や複数の作業を同時進行で処理する場合などに特に有効です」と話す鈴木氏。デュアルディスプレイ環境はモニター1台の場合より生産性が18%向上するという調査結果もあるという。

仕事がはかどる、色味を損なわないブルーライトカット

長時間での利用を想定し、ユーザーの負荷軽減を図る機能もある。それが「ComfortView Plus」だ。目や身体への負担が大きいといわれるブルーライトのモニター放射量を低減し、負担の少ない快適な作業をサポートする。

デル・テクノロジーズは以前からブルーライトの量を低減する「ComfortView」機能を提供しているが、こちらはユーザーによる設定作業が必要になる。それに対し、一部の機種に搭載されているComfortView Plusは低ブルーライト機構が画面に内蔵され、常に有効になっている。

優れた色精度も特徴だ。ブルーライトをカットするだけでなく、自然で鮮やかな色味を映し出す。その違いは2つを見比べれば一目瞭然だろう(写真2)。「色表現に妥協が許されないデザイン分野の仕事でも好評です」(鈴木氏)。

写真2●「ComfortView Plus」(左)と「ComfortView」(右)の違い

どちらもブルーライトの放出量を低減するが、ComfortView Plusのほうがより自然な色味で色調も鮮やかだ。色味にシビアなデザイナーも業務に支障なく使えるという

使い勝手を支えるスタンドも高機能だ。左右・前後の角度調整、高さ調整が可能で、ディスプレイの回転調整機能を備えたモデルもある。自分の目線に合う最適な角度、高さに調整することで、正しい姿勢で業務を行える。長時間の作業時の身体の負担軽減につながる。

なお最上位のUシリーズはハイエンドユースを想定し、より高機能なスタンド調整機構を搭載する。角度や高さ調整をよりスムーズに行えるのだ。ベゼルもPシリーズ以上にスリムな構造になっている。

ノートPCに終日向かっていると、視線はずっと下に向いたままだ。長時間の作業になると首・肩・腰に負担がかかり、肩コリ・腰痛の原因になることもある。実際、大画面による作業のしやすさだけでなく、心身への負担軽減を目的に外付けモニターを利用する人も多い。「色味を損なわず目に優しいブルーライトカット機能、柔軟なスタンド機能は、心身の健康を守る上でもメリットが大きい」と鈴木氏は強調する。

不安定な無線LANで我慢せず、仕事の選択肢が広がる

デル・テクノロジーズが法人企業勤務者約2300人を対象に行ったアンケート調査(実施期間:2021年2月22日~3月26日)によると、週1回以上、在宅勤務する人は8割近く。その半数以上は毎日リモート会議を行っている。会議の中には社内ミーティングだけでなく、商談やプレゼンテーションも含まれる。こうした重要なWeb会議では、ネットワークの安定性が特に重要になる。

ノートPCに有線LANポートがなくても、ケーブル1本でつながるUSB Type-C対応HUBモニターがあれば、搭載されたLANポートで通信が可能になる(写真3)。実際、フリーアドレスのサテライトオフィス向けにデル・テクノロジーズのUSB Type-C対応HUBモニターを数千台規模で導入した企業もある。有線LANポートが使えること、大画面で業務効率の向上につながる点を評価した結果だ。

写真3●有線LANの接続イメージ

RJ-45(Gigabit Ethernet)の有線LANポートはディスプレイ背面にある。PC利用の妨げにならず、コネクタを差すだけで接続も簡単だ。外付けモニターが有線LANのハブに早変わりする

現在、LANポート付きノートPCは在庫が非常に少ない上、USB-LANアダプタの部材調達もコロナ禍の影響から難しくなっている。先行き不透明な状況を回避する上でも、USB Type-C対応HUBモニターの導入は有効な方策といえるだろう。デル・テクノロジーズのUSB Type-C対応HUBモニターはラインアップが豊富で、ニーズに応じて最適な機種を選択できる。

サポート体制も充実しており安心だ。標準サポートである「翌営業日先出交換サービス保守」では万が一、故障が発生した場合、連絡を受けてから最短翌営業日に代替品を提供する。後日、故障機を引き取り、修理した上で手元に届ける。ユーザーの業務を少しでも止めないためだ。さらにUSB Type-C対応HUBモニターを含むPシリーズやU・UPシリーズ、一部のCシリーズには「プレミアムパネル保証」が付いており、保証期間内にパネル上に輝点ピクセル欠陥が1つでも見つかった場合は無料で代替品に交換する(黒点は除く)。

テレワークはコロナ禍収束後もニューノーマルな働き方の1つとして定着するはずだ。「快適ですっきりした環境で仕事をすることは、業務生産性を高めるだけでなく、心身の健康を守る上でも大切なことです」と鈴木氏。ニューノーマルな働き方を手軽にパワーアップする方法として、USB Type-C対応HUBモニターは有力な味方になってくれるはずだ。

日経BP社の許可により、2021年8月23日~ 2021年11月7日掲載 の 日経 xTECH Active Special を再構成したものです。

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