デルの新型ワークステーション「Dell Precision 3560」で快適なテレワークを実現しよう

テレワークでワークステーションレベルの作業を行うのは、現状難しいと思っている人は多いだろう。しかし、今ではパフォーマンスとサイズ/重量の両面で満足の行くモバイルワークステーションも増えてきた。ここでは、デル・テクノロジーズの最新モデル「Dell Precision 3560」と、テレワークを快適にしてくれる周辺デバイスを取り上げる。

ワークステーションといえば、一昔前はタワー型デスクトップPCか、分厚くて重いノートPCという選択肢がほとんどで、昨今のテレワーク環境下ではオフィス以外での利用が難しいと考えている人が多いかもしれない。

しかし、デル・テクノロジーズの新モデル「Dell Precision 3560」は、ワークステーションに必要な装備を備えながらビジネス向けノートPCとほぼ同じ価格帯で購入できる上に、1.6kgを切る重量を実現している。さらに豊富なオプション品を活用することで、快適なテレワーク環境を実現可能だ。実機を見ながら、その内容を細かくチェックしていこう。

デル・テクノロジーズの「Dell Precision 3560」は、最新の第11世代CoreプロセッサとNVIDIA T500のGPUを搭載したパワフルなモデルだ。重量も約1.6kgと持ち運べるモバイルワークステーションに仕上がっている

快適な使用感を支える上質なボディー

シルバーのボディーは、見た目の質感の高さも印象的だ。機能美を感じるシンプルなデザインで、表面仕上げもサンドブラストで上質な仕上がりになっている。適度にしっとりとした感触がありながらサラッとしていてベトつかず、指紋もつきにくい。

ボディーの具体的なサイズは、約358(幅)×232(奥行き)×19.3~21(厚さ)mmで、重量は約1.58kgだ。室内での移動や、ローテーション勤務など低頻度でオフィスと往復する程度ならば苦にならない大きさと重さにまとまっており、スリムなフォルムでバッグへの収まりもよい。

バッテリーも約63Whと大容量のものを内蔵しているので、会議での持ち運び、近所のカフェや共有スペースへ移動して利用するといった際にも、残量を心配せずに使うことができる。

上質感のある外装が印象的だ。表面はサンドブラスト、ロゴはミラー加工が施されている
底面はシンプルにまとまっている。吸気口があるため、ゴム足で高さを確保する
充電はThunderbolt 4端子(USB Type-C)で行う。評価機には90W仕様のACアダプターが付属していたが、スペックによっては130W仕様になる

先進のThunderbolt 4に加えテレワークに必須のカメラとマイクも装備

最新のThunderbolt 4(USB4互換)を2基備えているのもポイントだ。最大40Gbpsでの高速通信が可能で、1つのUSB Type-Cポートがデータ転送、ディスプレイ出力、充電端子(USB Power Delivery)とさまざまな用途を兼ねる。従来のUSB Type-A端子や有線LAN端子、microSDメモリーカードスロットなどの標準装備もうれしいところだ。

テレワークに必須となるWebカメラとマイクもディスプレイ上部に内蔵している。マイクはノイズキャンセルをサポートする。プリインストールの「Dell Optimizer」にノイズキャンセルや音量安定化機能などがプリセットで用意されており、会議の環境に最適なサウンド環境を利用できる。

また、Dell Optimizerでは、サウンド以外にもさまざまなインテリジェントな機能を搭載する。ユーザーの使用状況を監視/分析し、アプリケーションのパフォーマンス最適化、バッテリーの最適化などを行ってくれる。

前面に手がかかりやすいくぼみがあり、スムーズにトップカバーを開くことができる
背面には通気口がある
左側面に高速なデータ転送、ディスプレイ出力、充電端子と多用途に使えるThunderbolt 4を2基装備している
右側面には、手前側からmicroSDメモリーカードスロット(SDXC対応)、USB 3.2 Gen 2、USB 3.2 Gen 2(Power Share対応)、HDMI 2.0、有線LAN(1000BASE-T)、セキュリティロックスロット(盗難防止ワイヤー接続用)が並ぶ

ゆとりの大画面と快適な感触のキーボードを装備

ボディーの横幅をほぼいっぱいに使うことで、15.6型の大画面とテンキー付きのキーボードを収めている。ゆとりのあるサイズの画面とキーボード、幅広のパームレストで快適に作業をこなすことができる。

中でも、キーボードのクオリティーが良好だ。キートップに微妙なくぼみが付けられており指によくなじむ。スイッチの感触も押下感がありながら反発が強すぎないよう調整されていて心地よい。

15.6型と、ゆとりのあるサイズの画面を搭載する。画面解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)だ。購入時にタッチ操作対応を選んだり、3840×2160ピクセルを選んだりすることも可能だ
ボディーの横幅をいっぱいに使い、テンキー付きのキーボードを搭載している。主要キーのピッチは実測で縦横ともに約18mmを確保し、タッチ感も非常に良好だ
画面の角度はほぼ水平まで開く。見やすい角度に調整でき、同僚や上司などに資料を見てもらう際もスムーズにこなせる

ISV認証取得のNVIDIAプロフェッショナルGPUを搭載

GPUには、プロユース向けのNVIDIA T500(グラフィックスメモリは2GB)を内蔵する。開発や設計の現場で使われる専門ツールのベンダーによる「ISV認証」を取得しており、確実な互換性、動作安定性、描画の正確な再現性を備えている。

CPUはIntel最新のCore i7-1185G7(開発コード名:Tiger Lake、4コア8スレッド)で、第11世代Coreプロセッサの主力モデルを採用する。メモリは最大64GB、ストレージは最大4TBまで搭載可能だ。2D CADやエントリーレベルの3D CADを快適に扱える。vProにも対応しているので、vProでセキュリティ、運用管理を行っている企業も安心して導入できるだろう。

GPUとしてNVIDIA T500(グラフィックスメモリは2GB)を備える。ISV認証描画の再現性が重要なCADツールも安心して利用できる
CPUは最新の第11世代Coreプロセッサで、4コア8スレッドのCore i7-1185G7(3.0GHz~4.8GHz)を採用する。高度なリモート管理が行えるvProにも対応している

優れたパフォーマンスを実証

パフォーマンスについては、ベンチマークテストの結果を見てもらった方が早いだろう。比較対象は、2017年末に発売された重量が約2.4kgのゲーミングノートPCだ(CPUは第7世代Core i7-7700HQ、4コア8スレッド、2.8GHz~3.8GHz)。

PCMark 10は、実際のアプリを利用してEssentials(Webブラウズやビデオ会議などの基本操作)、Productivity(オフィス共同作業)、Digital Content Creation(クリエイティブ)の3つのシナリオをシミュレートしてスコアを出すが、いずれのスコアも比較対象を圧倒している。

テストに利用したPCのスペック
PCMark 10のスコア比較
PCMark 10/Modern Office Battery Lifeのスコア。バッテリーを19%まで残した状態で約6.5時間と実用十分な駆動時間を記録した
SPECviewperf 2020のスコア(Dell Precision 3560
SPECviewperf 2020のスコア(比較用PC)

ワークステーションでよく使われるメジャーなCADツールなどを利用した描画テストであるSPECviewperf 2020のスコアもご覧の通りだ。ほとんどのテストで比較対象をはっきり上回っており、大差を付けているアプリケーションもある。

テレワークをスムーズにこなすには、Precision以外の周辺デバイスも大きな鍵を握る。生産性を高めてくれるお勧めの一品を見ていこう。

Precisionと合わせて運用すればさらに生産性が向上!

グローバルでPCからサーバ、ワークステーション関連製品を展開するデル・テクノロジーズでは、オフィスや在宅ワーク向けの周辺機器も豊富に用意している。

4K表示対応でUSB Type-C対応の27型ディスプレイ「U2720Q」

まず生産性の向上に特に有効なのが、3840×2160ピクセルという4K表示が行え、USB Type-Cに対応した27型液晶ディスプレイ「U2720Q」だ。USB Power Delivery(PD)による最大90Wまでの給電にも対応(接続するPCの消費電力を事前に確認してほしい)しており、Dell Precision 3560のThunderbolt 4とUSB Type-Cケーブル1本で画面表示、Precisionへの給電(130Wモデルの場合は給電できないが、利用時のバッテリー減少が緩やかになる)、USBハブ機能(周辺機器の接続)が利用できる。また、内蔵しているComfort View機能により、ブルーライトによる目への負担を減すことが可能だ。

高精細な大画面でPDFやWeb、動画などのデジタル資料を閲覧しながらの作業もはかどる。DisplayHDR 400対応で色再現性にも優れるため、ビジネスはもちろん、クリエイティブやデザイン業務にも向いている。

出先に向かう際はケーブル1本を取り外すだけでPrecisionを持ち出せ、帰宅した場合もケーブル1本をつなぐだけで快適な作業環境に復帰するといった、スマートな運用が行えるのもポイントだ。

4K表示でUSB Type-Cに対応した27型液晶ディスプレイ「U2720Q」。Dell Precision 3560のThunderbolt 4ポートとUSB Type-Cケーブル1本で接続でき、画面表示とPrecisionへの給電、USBハブ機能(周辺機器の接続)が利用できる

無線キーボード&マウスがセットの「KM7321W」

キーボードとマウスを外付けして使えば、より自然で疲れにくい姿勢でキー入力や作業が行える。無線タイプのキーボードとマウスがセットになった「KM7321W」なら、煩わしいケーブルの取り回しに悩まされることなく、机上もすっきりと利用可能だ。

無線タイプのキーボードとマウスがセットになった「KM7321W」。液晶ディスプレイと組み合わせて使うと、理想的な姿勢でキー入力や作業が行えるため、疲労軽減効果が大きい。また、最長36カ月と長期間電池が持ち、Bluetooth 5.0や2.4GHz帯の無線LANのデュアルモード対応、3つのデバイスに切り替えが可能と万能だ

接続デバイスを選ばない持ち運べる7in1アダプター「DA310」

「Dell USB-C モバイルアダプター DA310」は、バックパックのポケットにもすっぽり収まる手のひらサイズの小型ボディーが特徴となる7in1 モバイルアダプターだ。

有線LAN、DisplayPort、HDMI、VGA(D-Sub 15ピン)、2基のUSB Type-A、USB Type-Cと豊富な端子を備えており、外部ディスプレイやプロジェクターへ出力する際にもこれ1つあればさまざまな環境、機材に対応可能だ。外出先の無線LANにセキュリティリスクがあったり、回線が遅かったりした場合は有線LANの安定した回線でビデオ会議をするといったことも可能だ。

ホテルなどを利用したテレワークや取引先、イベントなどでプレゼンテーションやデモンストレーションを行う際に心強い。

最大90Wの電源パススルー機能も備えているため、このDA310にACアダプターを接続することで、別途ACアダプター用のUSB Type-Cポートを占有せずに使うことができるのも見逃せない。

バックパックのポケットにもすっぽり収まる、手のひらサイズの小型ボディーに豊富な端子を備えた「Dell USB-C モバイルアダプター DA310」。Precisionとは収納式のUSB Type-Cケーブル1本で接続でき、ホテルでのテレワーク、サテライトオフィスなどモバイルワークには心強い相棒となる

マルチなスタイルでPrecisionを安心して持ち運べるブリーフケース

Dell Precision 3560を持ち運ぶ際に便利なのが、「Dell Proハイブリッド ブリーフケース バックパック15」だ。

文字通りブリーフケースとバックパックのハイブリッド仕様のバッグで、ショルダーストラップも付属しており、手持ち、肩がけ、背負いと、場面に応じて3種類の持ち方ができる。キャリーケースに固定するためのキャリーバー通しもあるので、出張や旅行の際にもスマートに活用できる。

内部にはノートPCやACアダプターなどをスマートに収納でき、軽量で衝撃に強いEVAフォームクッション材がしっかりと保護してくれる。バックの外装は、自動車用再生フロントガラスを原料とした同社独自の「Eco Loop」耐水性保護素材を使用している。環境に与える影響を最小限に抑えながら、悪天候でも水ぬれから内部のPCや書類を守ってくれる。

薄暗い通勤時間帯でも、ドライバーから見えやすくするため反射素材をアクセントにいれるなど、細部まで配慮が行き届いているのに加え、3年間の長期保証が付くのもありがたい。

Dell Precision 3560を持ち運ぶのに便利な「Dell Proハイブリッド ブリーフケース バックパック15」。Precisionをスマートに収納でき、EVAフォームクッション材できちんと保護してくれる。500mlのペットボトルも収納可能だ。手持ち、肩がけ、背負いと、場面に応じて3種類の持ち方が選べる

Dell Precision 3560で理想のテレワーク環境が実現

これまで見てきたように、デル・テクノロジーズのDell Precision 3560と周辺デバイスを活用すれば、日頃の快適な仕事環境をどこにでも持ち出せるようになる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、場所を選ばずに的確なパフォーマンスの発揮が求められる環境にある今こそ、導入を検討したいモデルと言えるだろう。

デル・テクノロジーズのDell Precision 3560を筆頭に同社の周辺デバイスを活用すれば、サテライトオフィス/在宅ワークを問わずオフィスの快適な利用環境を実現できる

この記事は ITmedia PC USER(https://www.itmedia.co.jp/pcuser/)に2021年3月に掲載されたコンテンツを転載したものです。
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2103/31/news003.html

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