当資料は、2018年6月19日に米国で発表されたニュース リリースのアジアパシフィック版を抄訳したものです。
2018年6月29日
デル株式会社
デル、「2020 Legacy of Good」の目標達成に向けた動きを加速
人々の生活環境向上を実現する持続可能なデザインと
テクノロジー アプリケーションに焦点を当てたレポートを発表
ニュースの概要
- クラウド ベースのアナリティクス ソリューション「Digital LifeCare」が、インド農村地域に暮らしている3,700万人の健康診断環境を改善
- エチオピア教育省およびCamara Educationと連携し、3年間でエチオピア国内120万人の学生にテクノロジー利用環境を提供
- 2013年以来、7,300万ポンド(約3万3,110トン)のリサイクル材料を新製品に利用
- 透過性に対する取り組みをさらに広げる新しい電子廃棄物(e-waste)追跡管理プログラムと360度VR(仮想現実)サプライチェーン ツアー
- 全世界のデル関連施設でプラスチック製ストローの使用を中止 - 米国だけで年間50,000本のストローを削減
シンガポール発 - 2018年6月20日
デルは、本日、最新の「2020 Legacy of Good」レポートを発表しました。このレポートは社会、従業員、環境に対して同社が継続して進めている長期的なコミットメントを示しています。今回のレポートは、2018年度(2017年2月4日~2018年2月2日)における活動の概要を網羅しています。本レポートおよびこれに対応する活動は、持続可能で実りある未来づくりに対し、デルの企業としての責任により根ざしているものです。
デルの企業としての目的は、テクノロジーを通じた人類の進化を牽引することです。この目的を現実のものとするためにデルが行っていることの1つが、「Legacy of Good」の取り組みです。「Legacy of Good」は、デルのテクノロジーとノウハウを、人類と地球にとって最も高い価値を発揮できる部分で活用する取り組みです。デルにとって、これは、環境への影響の軽減、透過的なサプライチェーンのサポート、将来における多様性のある人材環境、十分なサービスを受けていないコミュニティの発展を実現するイノベーション(革新)への投資を意味します。
デルのCRO(最高レスポンシビリティ責任者)であるクリスティン フレイザーは、次のように述べています。「人とテクノロジーが同じ目標に向かって連携したときに何が可能になるのか。Legacy of Goodプログラムには、その可能性が反映されています。当社のお客様、パートナー、従業員はかつてないほどこの取り組みを重視しており、私たちは人的・物的資源の展開、廃棄物を排除したデザイン、多様性の積極的な受け入れ、また最も大きなニーズを満たすための、革新的な手段を引き続き追求していきます」。
DellのAPJ(アジア太平洋地域および日本)コマーシャル担当プレジデントであるアミット ミダは、次のように述べています。「APJ地域は、人々、地域社会、地球環境のために、テクノロジーと潜在的な可能性の間に強いつながりがあることを示す上で、重要な役割を担っている地域です。この地域はイノベーションを促進する力があるだけでなく、イノベーションとテクノロジーがどのように有意義な変化を促進するのか、また人類の未来の進歩をサポートするのかということを示す、いくつかの最も優れた例の発信地でもあります」。
DellのAPJエンタープライズ担当プレジデントであるデビッド ウェブスターは次のように述べています。「APJ地域の企業は、共通の目標に向かって一丸となり、良い方向に向けてテクノロジーを活用することで、自分たちがどれほどインパクトをもたらすことができるのかということを、かつてないほど明確に意識するようになっています。『Legacy of Good』の取り組みによる成果をお客様および広く世界と共有することによって、当社も目に見えない形でこのような変化の実現に投資しているということを示すことができます。また、これらの目標がどれほど大切なものなのか、お客様との関係においてどれほど中核的な位置付けとなっているのかということも示しています」。
テクノロジーによって最大のニーズに応える
グローバル企業として、デルはコラボレーションこそが、今日の世界が直面している課題の多くを解消できる手段であると考えています。今年デルは、インド政府およびTata Trustsとのコラボレーションを基盤に、クラウドベースのアナリティクス ソリューション「Digital LifeCare」をリリースしました。「Digital LifeCare」は、インド国内150地域の30歳を超える3,700万人近くの国民の健康診断の質を高めるとともに、政府による全国を網羅した健康状態のトレンドの追跡管理をサポートします。
インドの全人口のおよそ3分の2は農村地域の住民ですが、Digital LifeCareアプリケーションによって、医学士ではない医療従事者でも、インタラクティブ モジュールにしたがって患者を診ることができるようになり、すべての患者は同じレベルの処置を受けることが可能になります。詳細はこちらのレポートをご覧ください。Digital LifeCareアプリケーションは、インド政府が全国民の健康状態のトレンドを分析するための重要なデータも提供します。
持続可能なデザインとイノベーション
デルは、人類の未来の進歩を実現する上で循環経済への移行は不可欠であると考えています。サプライチェーンに対する深い経験と知識、デザイン戦略、世界規模のエレクトロニクス リサイクリング インフラストラクチャを有するデルは、循環モデルを進展させていくことができる他社にはない独自の地位を築いています。これまでにデルは、幅広い分野で持続可能なデザイン イノベーションを切り拓いてきました。
- クローズドループ リサイクル: 今回のレポート期間中、デルはクローズド ループ式のプラスチック リサイクルを欧州のエンタープライズ ポートフォリオに採り入れ、電子廃棄物からの35,000ポンド(約16トン)以上のプラスチックを新しいエンタープライズ製品としてリサイクルしました。Goodwill® Industries社とのパートナーシップを基盤にしたDell Reconnectをはじめとするグローバル リサイクル プログラム、また資産の再販およびリサイクル サービスでは、2,000万ポンド(約9,072トン)以上のプラスチックと金を新しいコンピュータ部品としてリサイクルしています。 2013年以降、デルは累計で7,300万ポンド(約3万3,110トン)のリサイクル材料を新製品に使用しており、1億ポンド(約4万5,360トン)という2020年の目標に向けて順調に進んでいます。
- 金の再利用: 同時にデルは金についてもクローズド ループ式のアップサイクルを行い、電子廃棄物からの金を「Dell Latitude 5285 2-in-1」の新しいマザーボードおよびニッキー リード氏が創設したBayou with Loveとのパートナーシップによるジュエリーライン「The Circular Collection」に利用しています。Trucost 社の調査から、デルのパートナーWistron Green Tech社による金の再利用プロセスは従来の金鉱石からの精製プロセスに比べて環境への影響が99%低いことが明らかになっています。このプログラムは、『CES 2018』において「Best of People’s Choice Award」を受賞しました。
- グローバルな電子廃棄物の追跡管理: デルは今年、グローバル トラッキング テクノロジーをパイロット運用し、使用済み電子機器に対する責任あるリサイクルのモニタリングを行っています。自社独自の電子追跡プログラムのパイロット運用に加え、デルはBasel Action Network と連携して消費者からの引き取りプログラムにも追跡システムを展開しています。複数の追跡手段を併用することによって、米国のリサイクル パートナー向けのハイレベルな標準の遵守を確保するための可視性と透過性が高まります。結果は、パイロット期間の終了後12カ月以内に報告する予定です。
- 海洋プラスチックの再利用: デルは、回収した海洋プラスチックを原料とするパッケージで「XPS 13 2-in-1」ラップトップを出荷しています。『CES』で「Best of Innovation Award」を受賞したこのパッケージは、年内により幅広い「XPS」ラインおよび商業製品ポートフォリオの出荷分にまで広げる予定です。この活動の規模をさらに広げるため、デルはLonely Whaleが創設したNextWaveと連携しています。NextWaveは、関係者に経済的・社会的メリットをもたらしながら海洋プラスチックのユースケースを製造にまで広げることに取り組んでいる企業のコンソーシアムです。NextWaveは、5年間で300万ポンド(約1,360トン)のプラスチックの再利用を目指しています。これは、海に流される飲料水ボトル6,600万本に相当します。NextWaveへのコミットメントの一環として、デルは世界各地の同社施設でプラスチック製ストローを使用中止する予定です。
透過的で多様なサプライチェーンへの投資
デルは、質の高い労働環境および世界中のサプライヤーへの持続可能なアプローチを確立するための、革新的かつ多様で倫理にかなった透過的なサプライチェーンの維持に確固とした姿勢で取り組んでいます。主なハイライトは次の通りです。
- 新しいVR(仮想現実)エクスペリエンス。ユーザーはサプライヤーの実際の工場を見学することができ、工場従業員の労働環境を知ることができるとともに、顧客と従業員が参加するエンゲージメント セッションを見ることができます。デルは、サプライチェーン サイトで360度動画を公開しています。
- 過去6年間、女性やマイノリティが経営するサプライヤーおよび小規模企業に年間30億ドル以上を投資。
- ウィークリー ワーキング アワー モニタリング プログラムを通じて、同社サプライチェーンの20万人以上のスタッフをモニタリング。
- 中国IPEのGCA(Green Choice Alliance)におけるCITI(Corporate Information Transparency Index、企業情報透明性指標)で第3位から第2位にランクアップ。
- サプライチェーン持続可能性の主要トピックに関するレポートを年に2回発行 - レポートはこちら
人材のイネーブルメント
今日始めたイノベーションを確実に未来へとつなげていく唯一の手段、それは今日活動しているすべての人材の関与を確保して、ますます技術中心となっている世界で目標に向かって進んでいくためのスキルを次世代の人材へと確実にバトンタッチしていくことです。
- 引き続き、多様なワーキング スタイルをサポートする柔軟な労働環境づくりを推進。デルのリモートワーク制度を週1日以上利用している従業員は58%以上。デルは、Top 100 Companies with Remote Jobs in 2018(2018年リモートワーク企業トップ100)で9位にランクインしています。
- 米人権団体HRC(ヒューマン ライツ キャンペーン財団)のCorporate Equality Index (企業平等指数)において、14年連続で100点満点のスコアを獲得。
- Ethisphere® Instituteが、5年連続でWorld’s Most Ethical Company(世界で最も倫理的な企業)の1社として評価。
- 自分が勤めている企業を就職先として他者にも勧めるかどうかを示すeNPS(Employee Net Promoter Score®、就業先企業の推奨度)において、デルは44ポイントを獲得。ハイパフォーマンス企業に対する業界のベンチマークは20ポイント(Bain & Company社)。
- 多様性の受け入れを積極的に推進しているデルでは、従業員の28%以上が従業員リソースグループ(ERG)に所属。 デルは世界60カ国に13グループ、338の支部を展開しています。
- 今年度のデルの戦略的提供プログラムを通じて、100万人以上がテクノロジーおよびテクノロジー スキルを利用。2013年以来、デルが支援してきたユーザー数は合計1,120万人を超えています。
- 2014年以来、デルは十分な教育を受けられていない若年層に焦点を当て、STEM(科学、技術、工学、数学)教育に5,000万ドルを投資しています。
- エチオピア国内422カ所、40万人の生徒、3,000人の教育者に向けて65万ドルの助成金を寄付。 エチオピア教育省およびCamara Educationと連携したこのプロジェクト全体では、2016年~2019年の間に1,000校を超える学校に30,000台以上のPCを提供する予定で、120万人の学生が恩恵を受けることができます。他にもこの120万ドルのイノベーション プロジェクトでは、情報通信技術に関する160万時間以上の教育研修を3,000人以上の教師および学校指導者に提供します。
より深くまで掘り下げたケーススタディおよびデルのゴールに関する詳細など、デルのコミットメントに関するその他の情報はhttp://legacyofgood.dell.com/index.htmをご覧ください。
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■デル株式会社について
デルは世界市場トップレベルのシェアを誇るエンドツーエンドのソリューション・プロバイダー、Dell Inc.の日本法人です。総合ITソリューション事業 – パソコン・モバイル端末から基幹システムやクラウドの導入支援、セキュリティサービスに至るまで包括的なITソリューションを提供。http://www.dell.co.jp/
■DELL ロゴは、米国 Dell Inc. の商標または登録商標です。