いろいろな現場で生産性向上に貢献!デル・テクノロジーズのタフネスPC「Latitude Rugged」の魅力とは?

デル・テクノロジーズのタフネスPC「Latitude Ruggedシリーズ」は、さまざまな環境で便利に使える頑丈なモバイルPCだ。この記事では、同シリーズでもっともコンパクトで軽量な新製品「Latitude 7030 Rugged Extremeタブレット」を中心に、同シリーズの魅力に迫る。

現代は、オフィスワークだけでなくフィールドワークでも、ICTを活用した業務効率化が進んでいる。工事現場における現場/作業管理業務はもちろん、運輸業における作業進行/指示や倉庫業における在庫管理など、あらゆる分野でPCやタブレット端末の導入が進んでいる。

昨今は、フィールドワークに役立つSaaSサービスだけでなく、専門知識がなくても(あるいは少なくても)業務アプリを作成できる「ノーコード/ローコードプログラミング」も普及してきた。PCやタブレット端末と組み合わせて使うことで、業務の生産性もより高めやすくなっている。

一方で、フィールドワークで使われるPCやタブレット端末は、時に過酷な環境にさらされる。夏の暑さや冬の寒さ、気温差の大きい場所の出入り、多湿環境、大雨/大雪、砂やホコリの舞う環境――こういった場所で“安定して”業務を遂行するには、PCやタブレット端末にも一定の丈夫さと耐環境性能が求められる。

過酷な利用にも耐える丈夫さと耐環境性能を兼ね備える「タフネスPC」は、このような悩みを一気に解消してくれる。今回は、デル・テクノロジーズが販売するタフネスPC「Latitude Rugged(ラグド)シリーズ」の特徴と、同シリーズの最新モデルの魅力を紹介する。

Latitude Ruggedシリーズは、前身の「Latitude ATGシリーズ」(ATGは全天候型の意)から数えると約16年の歴史を持つタフネスPCだ

Latitude Ruggedの特徴をチェック!

一般的なPCと比べると、タフネスPCはメーカーや機種も限られ、詳しい情報も少ない印象がある。「機器選定に必要な情報収集に困っている」というICT機器の調達担当者、あるいは情報システム担当者(情シス)も少なくないはずだ。

そこで、まずはLatitude Ruggedの特徴をザッとチェックしていこう。

特徴1:軍事レベルの耐衝撃+耐環境性能を確保

Rugged(頑丈)という名前からも分かる通り、Latitude Ruggedシリーズは通常の「Latitudeシリーズ」よりも耐久性を一層高めている。

客観的な指標として、Latitude Ruggedシリーズは米国防総省が定める物資調達基準「MIL-STD-810G/H」(いわゆる「MIL規格」)に定める耐衝撃/耐環境性能を備える。一般的なノートPCでも、最近はMIL規格に準拠する耐衝撃性能を備えていることも珍しくないが、Latitude Ruggedシリーズではより厳しい基準をクリアしている。耐環境性能も確保しているのは、タフネスPCならではの特徴といえる。

Latitude Ruggedシリーズが備える耐環境性能は以下の通りで、多岐に渡る(★印が付いているものは、上位の「Extreme」「Extremeタブレット」で対応)。

  • 落下
  • 温度(Extreme/Extreme Tabletは-29~63度の環境で稼働可
  • 耐雨★
  • 砂/ホコリ
  • 水分/粉じんの侵入保護(Extreme/Extreme TabletはIP65等級準拠)
  • 振動
  • 湿度
  • 気圧
  • 爆発性環境(防爆)★
  • EMI(電磁気)★(Extreme Tabletのみ)
  • 危険箇所★

ミリタリークラスの耐衝撃/耐環境性能を備えているので、警察/消防はもちろんのこと、幅広いフィールドワークで安心して使える

Latitude Ruggedシリーズの耐環境性能は、多岐に渡る。特に上位モデルの「Rugged Extreme」「Rugged Extremeタブレット」については、防爆性能など追加の耐環境性能も備える
高い耐衝撃/耐環境性能を備えているので、幅広いフィールドワークで安心して使える

特徴2:妥協のないスペック

タフネスPCは、通常のPCと比べて衝撃/環境への耐性を強化するために、強靱(きょうじん)なボディーを備える。そのため、本体の発熱を極小化する観点で発熱の少ないCPU(≒コア数が少なく、性能を抑えたCPU)を搭載する傾向にある。また、ハードウェアの安定性を重視して、あえて数世代前のCPUを採用するケースも多い。

しかし、現在はビデオ会議(Web会議)システムを始めとして、フィールドワークでもCPUを駆使するアプリを使う機会が増えている。そのようなアプリは2~3世代前のCPUでも動くが、安定した動作を考えるとより新しい(≒性能のよい)CPUを選びたいというニーズもある。

その点、Latitude Ruggedシリーズには「第12世代 インテル Core プロセッサー」(開発コード名:Alder Lake)を備えるモデルも用意されている。第12世代 インテル Core プロセッサーは設計的にはほぼ最新で、高い処理能力を備える「高性能コア(Pコア)」と、消費電力当たりの処理効率を重視した「高効率コア(Eコア)」のハイブリッド構造を採用している。消費電力を抑えつつ、ビデオ会議を始めとする負荷の大きいアプリも快適に利用可能だ。

もちろん、動作の安定性を重視して、旧世代CPUを備えるモデルも用意されている。使うアプリの要件に合わせて柔軟に選ぼう。

あえて数世代前のCPUを搭載することも珍しくないタフネスPCだが、Latitude Ruggedシリーズでは比較的新しい第12世代 インテル Core プロセッサーを搭載するモデルも用意している(画像は「Latitude 7230 Rugged Extremeタブレット」のカスタマイズオプション)
パワフルなCPUは冷却もしっかりする必要がある。その点、Latitude Ruggedシリーズはしっかりと冷却ファンを備えつつも耐衝撃/耐環境性能を確保している(写真はLatitude 7230 Rugged Extremeタブレット)

特徴3:用途に合わせて選べる「クラムシェル」と「タブレット」

一言で「フィールドワーク」といっても、その環境はさまざまだ。用途だけでなく、使われる場所によって最適な本体の“カタチ”は変わる。

Latitude Ruggedシリーズでは、一般的なノートPCと同じくディスプレイ部が開閉するようになっている「クラムシェル」タイプと、キーボードとタッチパッドのある基部を着脱可能とすることで可搬性を高めた「タブレット」タイプの2種類を用意している。

いずれのモデルも、モバイル通信モジュール(LTE/5G)の追加、スマートカードリーダーの搭載といったカスタマイズ(CTO)に対応しているので、業務に必要なハードウェアをあらかじめ搭載した状態で購入できる。

加えて、電子機器製品が環境に配慮して製造されていることを評価する「EPEAT(イーピート)」認証を取得しているので、サステナビリティー(持続可能性)を意識している企業でも、選択肢に加えやすい。

Latitude Ruggedシリーズにはクラムシェルタイプ(奥)とタブレットタイプ(手前)がある

クラムシェルタイプ

クラムシェルタイプは、キーボードの利用頻度が高い用途や、建設現場の事務所や工場内のライン統括ブースなど、本体の移動頻度が少ないものの、厳しい環境に置かれるシーンにお勧めだ。

Latitude Ruggedシリーズでは、第11世代 インテル Core プロセッサーを搭載する13.3型プレミアムモデル「Latitude 7330 Rugged Extreme」と、14型の「Latitude 5430 Rugged」の2モデルが用意されている。いずれも、スペックや付属品の一部をカスタマイズして購入することも可能だ。

現行のクラムシェルモデルは、Latitude 5430 Rugged(左)とLatitude 7330 Rugged Extremeの2モデルが用意されている
クラムシェルモデルは、アタッシェケースのような見た目が特徴的。保護ケースに入れなくても気軽に持ち運べることも魅力といえる
底面には、ホットスワップに対応する交換式バッテリーが2基搭載されている。冷却用ファンを備えているので、高い性能を安定して確保できる。本体下方の金属接点と端子は、ドッキングポートと高周波パススルー端子だ

タブレットタイプ

タブレットタイプは、キーボードがない分持ち運びも容易で、持ち運んで使うことの多い業務や、画面のタッチ操作がメインとなる用途にお勧めだ。

Latitude Ruggedシリーズでは、第8世代 インテル Core プロセッサーを搭載する11.6型モデル「Latitude 7220」、第12世代 インテル Core プロセッサーを搭載する12型プレミアムモデル「Latitude 7230 Rugged Extremeタブレット」、新登場した10型「Latitude 7030 Rugged Extremeタブレット」の3モデルが用意されている。

Latitude 7030 Rugged Extremeタブレット(左)と、Latitude 7230 Rugged Extremeタブレット(右)は、パワフルな第12世代 インテル Core プロセッサーを搭載する。キーボードがない分、可搬性に優れていることが特徴だ(写真はオプションの「リギッドハンドル」を取り付けた状態:Latitude 7030 Rugged Extremeタブレット用のリギッドハンドルにはパッシブペンも付属する)

タブレットタイプはオプションが豊富なことも魅力だ。キーボード/タッチパッドを備える「プレミアムキーボード」、手に持って持つ際に便利な「ローテーティングハンドストラップ」、肩に掛けて持ち運ぶ際に便利な「ショルダーストラップ」、水にぬれたりホコリまみれになったりした際も操作できる「パッシブペン」や、よりきめ細かいペン入力を実現する「アクティブペン」など、用途に合わせて一緒に購入すると一層便利に使える。

Latitude Ruggedシリーズのタブレットタイプは、オプション品が充実している(左上から時計回りにローテーティングハンドストラップ、アクティブペン、パッシブペン(ストラップ付き)、スタンド、Latitude 7230 Rugged Extremeタブレット用プレミアムキーボード(US配列)、Latitude 7230 Rugged Extremeタブレット用プレミアムキーボード(日本語配列)
ローテーティングハンドストラップは、本体背面のVESAマウント用ネジ穴を使って本体に取り付ける。手あるいは腕にくくりつけて使う場合に便利だ(写真はLatitude 7230 Rugged Extremeタブレットと組み合わせた場合)
キーボードとタッチパッドが必要な場合は、プレミアムキーボードを用意しよう。写真はLatitude 7230 Rugged Extremeタブレット用の日本語配列モデルだが、この後紹介するLatitude 7030 Rugged Extremeタブレットにも同じ構造のプレミアムキーボードが用意される

次ページでは、Latitude Ruggedシリーズの最新モデルにして、最小/最軽量モデルとなるLatitude 7030 Rugged Extremeタブレットについて“深掘り”してみよう。

シリーズ最小/最軽量な「Latitude 7030 Rugged Extreme」の魅力

先述の通り、10型の「Latitude 7030 Rugged Extremeタブレット」は、Latitude Ruggedシリーズの最新モデルとなる。12型のLatitude 7230 Rugged Extremeタブレットのメリットを引き継ぎつつ、よりコンパクトに、より軽量化されたことが特徴だ。

Latitude 7030 Rugged Extremeタブレットは、Latitude Ruggedシリーズ史上最小かつ最軽量なモデルだ(写真はオプションのパッシブペン付きリギッドハンドルを装着した構成)

明るくて見やすいIPS液晶搭載 水ぬれ/手袋タッチ操作にも対応

ディスプレイはタッチ操作/ペン入力対応の10型IPS液晶で、最大解像度は1920×1200ピクセル(アスペクト比16:10)となる。パネルの最大輝度は1000ニトと一般的なノートPCのディスプレイ(250~400ニト程度)よりも明るく、炎天下の屋外でも見やすい。sRGBの色域は100%カバーしており、色再現性も良好だ。

過酷な環境で使われるということもあり、水滴が付いた状態や手袋をした状態でもタッチ操作は可能だ(要設定)。タッチ操作のために画面を拭いたり、手袋を外したりすることは、意外と面倒でストレスを覚えやすい。ストレスを軽減する観点で、非常にありがたい機能といえる。

タフネスPCということもあり、パネルはCorningの強化ガラス「Gorilla Glass(ゴリラガラス)」で保護されている。ガラスで保護された画面と聞くと反射が不安になるが、本機の画面部は非光沢(アンチグレア)加工が施されているので、反射による画面の見えづらさは無視できるレベルに抑えられている。

ディスプレイはタッチ操作/ペン入力対応の10型IPS液晶で、最大解像度は1920×1200ピクセルだ。sRGBの色域を100%カバーしていることもあり、発色は思った以上に鮮やかだ。輝度は最大1000ニトで、炎天下でも視認性は高い
オプションのパッシブペンを使うと、文字の書き入れをしやすくなる。より精緻な書き込みが必要なシーンでは、耐水/耐じん設計のアクティブペンを使うといいだろう
事前の設定が必要だが、手袋をしたままでタッチ操作を行うこともできる。わざわざ手袋を外さずに済むので、操作面での煩わしさが軽減される

パワフルなCPU 大容量メモリ/SSDの組み合わせもOK!

CPUは第12世代 インテル Core プロセッサーで、Core i3-1210U(Pコア2基4スレッド+Eコア4基4スレッド)、Core i5-1240U(Pコア2基4スレッド+Eコア8基8スレッド/vPro対応)、Core i7-1270U、(Pコア2基4スレッド+Eコア8基8スレッド/vPro対応)の3種類から選べる。メインメモリはLPDDR5規格で、容量は8GB、16GB、32GBから選べる。

ストレージはPCI Express 3.0接続のSSDで、容量は256GB、512GB、1TB、2TBから選べる。256GBと512GBでは、自己暗号化対応のSSDを選ぶことも可能だ。

先述の通り、タフネスPC/タブレットではあえて旧世代CPUが使われることも多い。しかし、本機はほぼ最新のCPUで、大容量メモリとSSDを搭載することもできる。従来のタフネスタブレットにはない“強力な”構成を選べることは大きな魅力といえる。

既存モデルと同様に、耐水/耐じんを考慮した冷却ファンを備えているので、CPUのパフォーマンスを引き出しやすくなっている(写真はバッテリー交換非対応/スマートカードリーダー搭載/アウトカメラ搭載の構成)

最新のUSB4ポートを装備 オプションの拡張ポートも

ポート類は右側面にUSB4端子×2(※1)とUSB 3.2 Gen 1 Standard-A端子とmicroSDメモリーカードスロットを搭載している。USB4端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Mode準拠の映像出力にも対応している。これらの端子類は通常、耐水/耐じんカバーで覆われている。本体の下部にはオプションのプレミアムキーボード用の端子も用意されている。

カスタマイズオプションとして、本体上部の「トップベイ」と背面の「セキュリティベイ」に以下の機能(ポート類)を追加することも可能だ。

  • トップベイ:USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子、バーコードスキャナ、有線LAN端子(1000BASE-T)、イヤフォン/マイク端子
  • セキュリティベイ:スマートカードリーダー、NFCリーダー

ワイヤレス通信はWi-Fi 6EとBluetooth(※2)に対応する。オプションで5G通信モジュールを搭載することも可能だ(※3)。

(※1)バッテリー交換非対応の構成は「Thunderbolt 4」にも準拠
(※2)Bluetoothは搭載するモジュールによって「Bluetooth 5.2」または「Bluetooth 5.3」に対応
(※3)バッテリー交換可能な構成のみ追加可能

主要なポート類は、右側面に集中して配備されている。普段は厚めのカバーによって保護されているため、しっかりと閉めておけば耐水/耐じん性能(IP65等級)に影響は出ない
左側面には排気口がある
本体上部にはトップベイ(矢印で示した部分)と2基の内蔵マイクが搭載されている。トップベイは追加のUSB 3.2 Gen 1 Standard-A端子、バーコードスキャナ、有線LAN端子、イヤフォン/マイク端子のいずれかを排他で搭載できる(写真は「追加なし」の構成)
本体下部にはオプションのプレミアムキーボードを接続するための端子が用意されている

Latitude 7030 Rugged Extremeタブレットは、ユーザーニーズに応じてカスタムできる要素が他にもある。

バッテリー容量は36Wh ニーズに応じて「内蔵型」「交換式」を選べる

バッテリーの容量は36Whで、カスタマイズオプションとして「内蔵型」と「交換式」を選択できる。

交換式を選択した場合は、本体背面に2基のバッテリースロットが搭載される。外部電源をつなぐか、どちらか片方に残量のあるバッテリーを搭載しておけば、空になったバッテリーを電源を入れたまま交換できる「ホットスワップ」も可能だ。オプションとしてバッテリーチャージャーも用意されているので、本体がない環境でもモジュールだけ充電しておくこともできる。

内蔵型を選んだ場合は、ユーザーによるバッテリー交換はできなくなる(交換はメーカー修理扱い)。その代わり、本体のUSB4端子がThunderbolt 4準拠となるため、より多くの種類のデバイスを接続可能だ。開口部が“減る”ため、耐久性が向上するという隠れたメリットもある。

バッテリーが切れそうになった時に、自分で交換できることを重視する場合は「内蔵型」を、開口部が減ることによる耐久性向上を重視する場合は内蔵型を選ぶといいだろう。

バッテリー交換に対応する構成の場合、放電しきったバッテリーモジュールをその場で交換できる。大まかな残量は、モジュールに備わるボタンを押せば確認可能だ(ローテーティングハンドストラップはオプション)
バッテリー交換に対応しない構成では、バッテリースロット自体が“ないもの”とされる。これにより、わずかではあるが耐久性が向上する

カメラやマイクの有無も選択可能

最近は、現場や商品の写真をその場で撮影して、ネットワークを介して送付するというシーンも多い。PCにアウトカメラが備わっていると、わざわざ別のカメラや端末から画像を転送しなくて済むので便利だ。

その点、Latitude 7030 Rugged Extremeタブレットには約1100万画素のAF対応アウトカメラが搭載されている。現場や商品の写真をサッと撮ってすぐに送れる(場合によってはリアルタイム配信できる)のは明確な強みだ。

Latitude 7030 Rugged Extremeタブレットでは、約1100万画素のAF対応アウトカメラ(LEDライト付き)を搭載できる。写真のように、使わない場合はシャッターでふたをできるのでプライバシーも安心だ

また、本機は約500万画素のインカメラも搭載している。外出先からのビデオ会議参加を求められた場合も、インカメラ付きの構成なら容易に対応できる。このインカメラはWindows Hello準拠の顔認証にも対応する。内蔵マイクは2基構成だ。

顔認証対応の約500万画素インカメラも搭載できる。こちらもプライバシーシャッター付きだ

一方で、業務によっては機密保持の観点から「カメラや内蔵マイクがあっては困る!」ということもある。そのため、本機ではカメラ/マイクを搭載しない構成も選べる。この辺の柔軟性も魅力といえる。

軽くてコンパクトなのにタフ!

繰り返しだが、Latitude 7030 Rugged Extremeタブレットは、Latitude Ruggedシリーズでもっとも小型で、もっとも軽いモデルとなる。

リギッドハンドル非搭載時の本体サイズは約262.5(幅)×188(高さ)×25.4(厚さ)mmで、最軽量構成の重量は約1.016kgとなる。サイズはB5用紙よりちょっと大きい程度なのはさておき、10型のタフネスPCで1kg程度の重さで済んでいるのは驚きだ。

それでいて、MIL-STD-810H等級の耐衝撃/耐環境性能をしっかり備える他、上位のExtremeタブレットシリーズとして「IP65等級の防じん/耐水」「防爆」「耐電磁気」性能を備え、危険箇所での利用にも対応している。

工事の現場管理業務から警察/消防など危険を伴う業務まで、小回りの良さから幅広く活用できる1台といえるだろう。先述のオプション品を活用すれば、より幅広く活躍すること請け合いだ。

標準で「3年保証」を付帯 安心して使えるタフネスPC

新製品のLatitude 7030 Rugged Extremeタブレットは、コンパクトな10型タフネスタブレットでありながら、周辺機器も豊富で、幅広いニーズに応えられる。稼働するOSはWindows 11 Proなので、Windowsアプリの資産も生かしやすい。「コンパクトで頑丈で、安心して使えるWindowsタブレットを探している」という人は、真っ先に確認したい1台といえる。

最後に、Latitude Ruggedシリーズのサポート体制について触れておきたい。

過酷な環境で使われることもあり、タフネスPCは通常のPCよりも頑丈に作られている。しかし、故障を“ゼロ”にすることはできない。ゆえに万が一に備えた修理サポートは運用上重要だ。

その点、今回紹介したLatitude Ruggedシリーズの保証は、エントリークラスのLatitude 7220を除いて翌営業日オンサイト対応付きの「ProSupport」(36カ月間)が標準となる。その分製品価格は高めだが、修理を依頼すれば最短で翌営業日にオンサイト修理対応してもらえるので、故障した本体のダウンタイムを極小化できる。保証期間は標準で36カ月間(3年)だが、最長で60カ月(5年)まで延長することも可能だ。

厳しい環境下で“普通の”PCを使うと、通常よりも早く故障や買い替えを迎える可能性が高い。長期的な視点で考えると、タフネスPCを選んだ方が低コストで済む可能性が高いことは改めて念を押しておきたい。

ProSupport,エントリークラスのLatitude 7220を除き、Latitude Ruggedシリーズは3年間のProSupportが標準で付帯する。ProSupportなし(引き取り修理のみ)にすると購入代金を抑えられることは事実だが、1年当たり5600円程度でより手厚いサポートを受けられるので、ProSupport付きのままにした方が“お得”だ(画像はLatitude 7230 Rugged Extremeタブレットにおける保証の選択肢)

また、Latitude Rugged Extremeを購入した場合、基本的に3年間のProSupport保守が付帯し、24時間・365日体制の国内電話サポートおよびエンジニア訪問修理対応も備わる。こうしたサポート耐性が充実していることも安心して選択できるポイントとなるだろう。

本稿だけでは、Latitude Ruggedシリーズの詳細な魅力は伝えきれていない面もある。詳しくは、デル・テクノロジーズの製品情報をチェックしてみてほしい。

この記事はITmedia PC USER (https://www.itmedia.co.jp/pcuser/)に2023年12月に掲載されたコンテンツを転載したものです。
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2312/07/news003.html

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