新しいインテリジェント ストレージ ソフトウェアがDevOpsを加速

この文章は、米国にて公開された文章の抄訳となります。英語原文はこちらです。

新しいインテリジェント ストレージ ソフトウェアがDevOpsを加速

アプリケーション開発者とITの生産性を向上させるための自動化とAIOps
筆者: Magi Kapoor   |  2022年5月10日

デジタル環境で戦わなければならないというプレッシャー、また深刻なIT人材不足の中、DevOpsを加速させるソリューションの必要性は、かつてないほど緊急性を帯びてきています。

3つのストレージ ソフトウェア イノベーションがこのソリューションの中核となっています。
・開発者が簡単にストレージをセルフ プロビジョニングして利用できる、クラウド ネイティブ アーキテクチャーによるストレージ統合
・ITOpsがより迅速にDevOpsにサービスを提供できるよう、これまで以上に適応性と自動化が進んだインテリジェンス内蔵のストレージ インフラストラクチャー
・パフォーマンス、容量、サイバー セキュリティーの問題が、DevOpsに影響を与える前にプロアクティブに解決するために、ITOpsにインテリジェントな洞察を提供するAIOpsソフトウェア

ここでは、デル・テクノロジーズが、現在これらをどのように適用しているか、また2022年第3四半期にグローバルで提供予定のストレージ システム向けソフトウェアの500以上の強化機能のハイライトをご紹介します。

クラウド ネイティブ アーキテクチャーおよびストレージの統合によるコンテナやサービスのオーケストレーション
DevOps対応のインフラストラクチャーは、生産性を向上させます。デル・テクノロジーズは、主要なハイパースケーラーおよびコンテナ オーケストレーション プラットフォームで完全に検証された、最も幅広いDevOps対応プラットフォーム ポートフォリオを有しています(*1)。

「Dell コンテナ ストレージ モジュール(CSM)」:業界標準のコンテナ ストレージ インターフェイス(CSI)仕様に基づいて構築されたオープンソースの「CSM」は、ストレージ サービス(プロビジョニング、スナップショット、レプリケーション、観測性、認証、回復力)をコンテナ化アプリケーションに割り当てるための豊富なサービス カタログを開発者に提供しています。「Dell PowerStore」「Dell PowerMax」「Dell PowerScale」「Dell PowerFlex」「Dell Unity XT」は、すべて「CSM」をサポートしています。

新機能
・「CSM」サポートの拡充:「PowerScale」のレプリケーション(すでに提供開始)、「PowerScale」のレジリエンシー(2022年Q2提供予定)、「PowerFlex」 と「Unity XT」のレジリエンシー(Q3提供予定)により、開発者は、充実したセルフ サービス型ストレージ サービスを利用可能
・「PowerStoreOS 3.0」と「PowerMaxOS 10」:Kubernetesコンテナ上に、ステートフル アプリケーションをワンクリックで、高速かつ容易に導入
・「PowerFlex 4.0」:すべての主要なハイパースケーラーとコンテナ オーケストレーション プラットフォームをサポートし(*2)、「CSI」を利用したファイルおよびブロック ストレージ サービスで、あらゆる開発者のニーズに対応
・「Kubernetes Operator」:「CSI」ドライバーと「CSM」導入を簡素化するGitOpsフレンドリーなシングル インストーラー
・「Kubernetes 1.24」および「OpenShift 4.1.0」:「PowerStore」「PowerScale」「PowerMax」「PowerFlex」「Unity XT」の認定により、最新のコンテナ化機能をサポート

Dell アダプティブ ソフトウェア アーキテクチャー:デル・テクノロジーズ ストレージAPIにより、DevOpsはお気に入りのツールを使用して、アプリケーションに特化したサービスをカスタム自動化することができます。デル・テクノロジーズのプログラマブル ストレージ(「PowerStore」など)を使用すると、導入に要する時間が数日から数秒に短縮されることがベンチマークで明らかになっています(*3)。

新機能
・「PowerMaxOS 10」: ブロック、ファイル、メインフレームのための業界初のREST APIストレージ プロビジョニング メインフレーム データ(*4)のセルフ サービス プロビジョニング、レプリケーション、バックアップを自動化
・ストレージ向けの自動化サービス:変革を加速させるプロフェッショナル サービス

インテリジェンスを内蔵したストレージ インフラストラクチャーで、クラウドのように簡単かつ大規模にインフラストラクチャーを運用
ソフトウェア インテリジェンスを内蔵したストレージにより、ITOpsは、DevOpsのためのリソースをより効率的かつコスト効率よく割り当て、運用することができます。
ストレージ ネットワーク構成の自動化:デル・テクノロジーズの革新的な「SmartFabric Storage Software for NVMe/TCP」は、NVMe/TCPシステムの構成手順をエンド ツー エンドで最大99%自動化します(*5) (エンドポイント登録、接続、ゾーニング、ストレージ サービス)。

新機能
・「PowerStoreOS 3.0」および「PowerMaxOS 10」向け「NVMe IP SAN」ソリューション:「Dell PowerSwitch」による100GbEおよび25GbE IP SANの導入を自動化 – 安全でポリシー主導のストレージと適応性のある接続により、スケールアップとスケールアウトを容易に実現し、コストを大幅に削減

自己最適化ストレージ:デル・テクノロジーズのストレージ システムのアダプティブ ソフトウェア アーキテクチャーは、効率、パフォーマンス、可用性の自動調整など、多くの手間のかかるタスクをユーザーの介入なしで処理します(例えば、「PowerStore」では4:1のデータ削減を保証)(*6)。自己最適化により、ストレージ管理者の負荷は軽減され、より多くのDevOpsコラボレーションに専念できます。

新機能
・「PowerStoreOS」の動的レジリエンス エンジン:アプライアンス全体にわたりエンド ツー エンドで高可用性とパフォーマンスを実現するために、NVMeメディアを自動プロビジョニング
・「PowerMaxOS 10」 4:1 データ削減保証(*7):データ削減ツール(重複排除およびデータ圧縮)
・「PowerMaxOS 10」 マルチアレイ スマート プロビジョニング:新規ワークロードの適用や既存ワークロードの移行に対するアレイの適合性をランク付けし、最適なプロビジョニングを自動化
・「PowerFlex」ファイルおよびブロック ストレージの統合スケールアウト サービス:ファイル サービスを提供する ノードを2ノードから16ノードに拡張
・「Unity XT 5.2」 ハイブリッド構成でのインライン データ削減およびダイナミック プール:ファン アウト/カスケード同期レプリケーションに対応

VMwareとの統合:「PowerStore」は、VMware ESXiハイパーバイザーを内蔵した業界唯一のアプライアンスで、ユーザーの任意のアプリケーションをストレージ上で直接実行することができます(*8)。VAAI、VASA、vVolとの緊密な統合により、初期化後数秒でvVolを作成できます(*9)。「PowerStore」は、画期的なDevOpsスピード、アプリケーション モビリティー、柔軟性を実現できるように構築されています。

新機能
・「PowerStoreOS 3.0」のVMware統合:これまでのどのリリースよりも、VMwareのファイル、ブロック、vVolsソリューション、vVols-over-NVMe、ネイティブvVolsレプリケーション、ESXiホストのMetroノード距離でのネイティブ アクティブ/アクティブ同期レプリケーションをサポート
・「PowerStoreOS 3.0」のエンド ツー エンドの可視化: VMwareと「PowerStore」のオブジェクトの関係と、vSphereから直接、仮想マシン(VM)レベルで「PowerStore」サービスをプロビジョニングする機能を強化

拡張およびアップグレード:データ イン プレースの拡張とアップグレードのための自動化とガイドを提供し(例:「PowerStore Anytime Upgrade」)、さらに拡張を進めています。

新機能
・「PowerMax Anytime Upgrades」:運用環境の中断、ダウンタイム、アプリケーションへの影響や追加購入などの必要なく、データ イン プレースでそのまま次世代テクノロジーへ無停止でアップグレード
・「Dell Unity XT 5.2」アップグレード:480/F、680/F、880/Fの各コントローラーを対象にしたデータ イン プレースのオンライン アップグレードを実現
・「PowerFlex」スケール アウト ファイルサービス:新しい標準ベースのストレージ接続(NVMe)を備えた統合ファイルおよびブロックサービスにより、導入を簡素化し、統合と最新化のユースケースを拡大
・「Smart Scale for PowerProtect DDシリーズ」:複数のデータ保護アプライアンス(最大48PBの使用可能容量と3EB以上の論理容量)をプールし、ワークロードの割当てと移行をガイドする、無停止でのデータ モビリティーで保護ストレージを最適化

AIOpsソフトウェア インテリジェント インサイトによるプロアクティブな問題解決
DevOpsリソースの容量、パフォーマンス、セキュリティーのリスクをプロアクティブに特定して対処するために、IT部門はAIOpsソフトウェアに注目しつつあります。エンド ユーザーを対象に実施した調査では、デル・テクノロジーズの「AIOps」アプリケーション「CloudIQ」によって、インフラストラクチャーの問題を解決するまでの時間を2倍から10倍(*10)短縮し、ITスタッフの労働時間を週当たり平均1日短縮できたという結果が明らかになっています(*11)。

新機能
・「PowerStore」「PowerMax」「PowerScale」「Dell PowerVault」「Unity XT」「Dell SCシリーズ」およびデル・テクノロジーズ のレガシー ストレージ向けREST API: サード パーティー ツールによるメッセージング、サービス チケッティング、修復の自動化を容易に実現
・「PowerMax」用ランサムウェア異常検知(2022年Q3提供予定):感染の機会を最小限に抑え、回復に掛かる時間を短縮
・「PowerScale」のパフォーマンス異常検出と影響分析(2022年Q2提供予定):トリアージと修復を高速化(「PowerStore」「PowerMax」「Unity XT」およびデル・テクノロジーズ レガシー ストレージでは、すでに利用可能)
・「PowerStore」の容量異常検知機能:容量不足を回避(「PowerMax」「PowerScale」「PowerVault」「Unity XT」およびデル・テクノロジーズ のレガシー ストレージでは、すでに利用可能)
・「VxRail」向けのインテリジェントなマルチシステム アップグレード:ソフトウェア/ファームウェアのアップグレードを自動化
・「VxRail」向けのVMware統合強化: vCenterの可視化をエミュレート

開発者の生産性が高い企業は、最大で5倍の売上増加および20%の営業利益増加、またイノベーション、顧客満足、ブランド認知に関する高いスコアを達成していると言われています(*12)。インテリジェントなストレージ ソフトウェア ソリューションを検討する上で、これ以上に説得力のある理由がありますでしょうか。

デル・テクノロジーズのストレージ イノベーション およびAIOpsの詳細は、リンク先をご覧ください。

*1. Kubernetesディストリビューションに対するデル・テクノロジーズ社内分析に基づく(2022年3月)
*2. ASW EKS、Azure Arc-Enabled Kubernetes、Google Cloud Anthos、Red Hat OpenShift、Rancher Kubernetes、VMware Tanzu ― デル・テクノロジーズ社内分析に基づく(2022年3月)。
*3. AnsibleおよびvRO オーケストレーション統合の有無にかかわらず、PowerStoreでのワークロード展開に要する作業のデル・テクノロジーズの分析に基づく。具体的には大量移行のモニタリング、プランニング、実行に要する作業を含む。実際の結果は変動する場合があります。
*4. PowerMaxの主要なREST APIインターフェイス機能と競合ストレージ ソリューションを比較したデル・テクノロジーズ社内分析に基づく(2022年3月)。
*5. SmartFabricストレージ ソフトウェアを使用したPowerMax/PowerStoreでのNVMe/TCP発見および登録と競合ストレージ ソリューションを比較したデル・テクノロジーズ社内分析に基づく(2022年3月)。
*6. 導入企業のアプリケーション環境における4:1 の平均レート保証に基づく。個々のアプリケーションのレートは変動する場合があります。詳細は「Future-Proof Program」の条件をご覧ください。
*7. オープン システム ストレージを対象に、PowerMaxのデータ削減ツール(重複排除およびデータ圧縮)に基づき4:1のデータ削減を保証するデル・テクノロジーズの「Future-Proof」プログラムに基づく(2022年3月)。実際のデータ削減効果は変動します。
*8. デル・テクノロジーズによる、主要ストレージ ベンダーが現在提供しているソリューションについて公開されている情報の分析に基づく(2022年4月)。
*9. アプライアンスの初期化後すぐにvVolベースの仮想マシンを作成可能なPowerStoreのネイティブ機能に対するデル・テクノロジーズ社内分析に基づく。VASA プロバイダー、ストレージ コンテナ、データストア、プロトコル エンドポイントはすべて自動で生成・設定されます。実際の結果は変動する場合があります。
*10. デル・テクノロジーズが実施した「CloudIQ」ユーザーへの調査に基づく(2021年5-6月)。実際の結果は変動する場合があります。
*11. デル・テクノロジーズが実施した「CloudIQ」ユーザーへの調査に基づく(2021年5-6月)。実際の結果は変動する場合があります。
*12. McKinsey社「Developer Velocity: How software excellence fuels business performance」(2020年4月)