「Dell VxRail」、エッジ イノベーションが認められ3度目の「CRN Tech Award」を受賞

エッジ環境簡素化の基盤となっているイノベーションおよび数々の賞に輝く「Dell VxRail VD-4000」の機能を探る

ブログ原稿 https://www.dell.com/en-us/blog/vxrail-named-2023-crn-tech-innovator/
筆者 Nancy Hurley | 2023年7月25日

デル・テクノロジーズの「VxRail」シリーズが、「CRN Tech Innovators Award」を3年連続で受賞しました。これは、「VxRail」シリーズ全体と、今年提供を開始した「Dell VxRail VD-4000」に組み込まれている極めて高度なイノベーションと業界をリードするテクノロジーが認められた証であると言えるでしょう。

毎年行われる「CRN Tech Innovators Awards」は、CRN誌の編集者で構成された選考委員会が、38のテクノロジー カテゴリーにわたり、ITチャネルで最も革新的なベンダーを表彰するものです。その範囲は、クラウドからストレージ、ネットワーキング、セキュリティーまで、企業のデジタル トランスフォーメーション(DX)を推進する重要な領域を網羅しています。

「VxRail」は、ハイブリッド クラウドへの最もシンプルな道筋を提供するとともに、vSphere with Tanzuを実行する統合オプションを含む運用とインフラストラクチャーのモダナイゼーション(最新鋭化)を可能にしたことが評価され、2021年に初めて「CRN Tech Innovators Award」を受賞しました。2022年には、「VxRail」のサテライト ノードとダイナミック ノードの追加により、「VxRail」の機能をエッジ環境まで拡張するとともに、非対称なワークロードの効果的なスケーリングを実現することでイノベーションを継続し、同賞を2年連続で受賞しました。

そして今年も、1月に発表した「VxRail VD-4000」によって同賞を受賞することができました。「VxRail」ポートフォリオの最新モデルである「VD-4000」は、従来はアクセスが難しかった領域にまで「VxRail」ファミリーの堅牢性と利便性を拡張することで、効率的で信頼できる企業向けのハイパーコンバージド ソリューションの範囲を広げます。お客様は、組み込み型のvSAN witness(監視)サーバー、コンパクトなデザイン、幅広い運用パラメーターといった数々の独自機能によって、コア データセンター、ハイブリッド クラウド、エッジなど、IT環境全体にわたって、一貫した運用モデルを継続的に実行していくことができます。「VD-4000」は、自己完結型の2ノードvSANクラスターを提供する初のHCIソリューションで、レイテンシーと帯域幅(転送速度)の制約を克服しました。これにより、お客様は、あらゆる展開環境を通じて運用を標準化し、複雑さを軽減しながら、効率性を高めることが可能になります。

「VD-4000」の特徴は、堅牢性と効率性だけではありません。コンパクトなフォームファクターにより、ラックやスタック、壁面など、スペースに制限のある環境にも簡単に設置することができます。また、動作温度は-3℃~55℃で、衝撃や振動に対しても、これまで以上に優れた耐性を有しています。「VD-4000」は、最も予測が困難なエッジ環境でも、優れた性能を発揮できるように設計・構築されたイノベーションの成果です。

「VD-4000」の一般的なユース ケースには、以下のものがあります。

  • 小売およびサービス産業のエッジ環境:小売チェーンや複数の支店を有する企業に最適で、コンパクトなフォームファクターで低い帯域幅(転送速度)であっても、ローカルのデータ処理でニーズを満たします。
  • 過酷なリモート環境での運用:堅牢性と耐久性に優れた設計により、採掘現場や石油掘削施設、軍事活動といった過酷な状況下での利用において、最適なソリューションです。
  • 通信およびネットワーク インフラストラクチャー:通信会社や大規模なネットワーク運用に適しており、小規模で分散したネットワーク拠点において信頼性の高い処理を実現します。

今回の受賞は、効率性、レジリエンス(回復力)、シンプルさといった「VxRail」ならではの独自の組み合わせが、ユーザーにもたらす価値を証明していると言えます。また、デジタル時代において、お客様の成功を支援する最高レベルの革新的なソリューションを提供し続けるデル・テクノロジーズとVMwareにとって、さらなる弾みになります。

「VxRail VD-4000」は、効率性と距離のギャップを埋め、データセンターとエッジの統合管理に革命をもたらします。「VxRail」HCIシステム ソフトウェアによって、デプロイ、オーケストレーション、ライフサイクル管理を自動化することで、すべての環境にわたり一貫した運用モデルを確立することができます。このため、「VD-4000」は、単にお客様に新たなVxRail活用の場を導くだけなく、データセンター同様の効率性と信頼性をエッジ環境にもたらします。以下の「VxRail VD-4000」の簡単な紹介動画をご覧ください。
https://youtu.be/LmcZ_N51y7o

「VxRail VD-4000」は、デル・テクノロジーズのサステナビリティ―に対する取り組みの一環として、エネルギー効率とサステナブルな運用を踏まえて設計されています。組み込み型のvSAN witness(監視)サーバーでは、他のインフラストラクチャーやクラウドベースでの監視が必要なくなるため、標準の3ノードクラスターよりも消費電力が38%低い2ノードvSANクラスターを構築することができます(*¹)。この消費電力の削減は、コスト削減に貢献するだけでなく、企業が掲げるサステナビリティ―の目標達成に向けた二酸化炭素排出量の削減にもつながります。さらに、9kg~12.9kgというコンパクトで軽量なデザインによって、使用する原材料も少なく、運送時の二酸化炭素排出量も削減できます。

急速にデジタルが進化する時代において、「VxRail」ポートフォリオは、効率性と簡素化を推進する先駆的なテクノロジーで市場をリードし続けています。「VD-4000」は、お客様の成功に貢献するシームレスなテクノロジーの統合に対するデル・テクノロジーズの確固とした取り組みを示す代表例であり、3年連続で「CRN Tech Innovators Award」を受賞したことを誇りに思います。

*1. デル・テクノロジーズ社内テストに基づく - Witness搭載の「VxRail VD-4000」2ノード構成と「VxRail E660F」3ノード シングルソケット構成を比較。実際の結果は変動する場合があります。