デル・テクノロジーズ、「Dell PowerMax」最新リリースを発表 - サイバー レジリエンスとデータ効率を大幅に強化

「PowerMax」最新リリースの組み込みサイバーセキュリティー機能がデータの安全性を確保し、卓越したストレージ密度が最大限の効率を実現

当資料は、2023年4月17日に公開されたブログの抄訳版です。
ブログ原稿 https://www.dell.com/en-us/blog/strengthen-cyber-resiliency-and-data-efficiency-with-dell-powermax/
筆者:Ben Jastrab | 2023年4月17日

デル・テクノロジーズは、昨夏の「Dell PowerMax 2500/8500」のリリースに続き、本日、最新の「PowerMaxOS 10」のリリースを発表しました。「PowerMaxOS 10」によって、お客様は、サイバーセキュリティーを強化し、最新のエンタープライズ ストレージのコンパクトなフットプリント(設置面積)でコスト効率良く容量を増やしながら、柔軟にアップグレードすることができます。今回の最新リリースは、デル・テクノロジーズのソフトウェア主導型イノベーションの新たな実例となるものです。「PowerMaxOS 10」は、絶え間なく最新化する高密度ストレージを最大活用する機能を備え、継続的で革新的なモダン プラットフォームを提供します。

ゼロトラストの世界に向けてサイバー レジリエンスを強化

世界中の企業・組織にとって、「サイバーセキュリティー」は最大の関心事の1つです。サイバー犯罪者は、システムに侵入し、データを盗み、ビジネスを中断させるさまざまな方法を虎視眈々と狙っています。セキュリティーについて近年明らかになったのは、内在する信頼を基盤に構築されている従来型のセキュリティー モデルは、もはや機能しないということです。お客様を対象に実施した調査では、60%の組織が脆弱性を突かれたことによるデータ損失を経験しており、IT意思決定者の67%が、自社のデータ/システムを完全に復旧できるかどうか自信がないと回答しています(*1)。その結果、お客様は、データへの不正アクセスやランサムウェアによる攻撃、その他の悪意ある活動を含むサイバーセキュリティーに関連するいくつかの問題に直面しています。

「PowerMax」は、これまで以上にきめ細かいIT環境のコントロールを実現するとともに、サイバー攻撃を防止、検知して、迅速に復旧するためのゼロトラストの導入を促進できるようにゼロから設計・構築されています。

「当社にとって、信頼は最も重要な価値基準です。PowerMaxは、可用性、信頼性、パフォーマンスの面で、その重要な部分を担っています」 – Pete Robinson氏/米国セールスフォース インフラストラクチャー エンジニアリング担当ディレクター

最新の「PowerMaxOS 10」は、以下の機能の提供により、サイバー レジリエンスを次のレベルへと高め、組織の攻撃対象領域をさらに狭めながら、攻撃から迅速に回復する能力を高めます。

• 「PowerMax」サイバー ヴォールト:本番ネットワークからデータを保護するSRDFエアギャップにより、サイバー レジリエンスを高めます。隔離されているサイバー ヴォールトに本番データを複製することで簡素化・調整し、侵害された本番データのスナップショット ベースの迅速な復元を可能にします。このソリューションは、ネイティブ「PowerMax」ソフトウェアを使用して完全に実装されており、ヴォールト領域にランサムウェアが広がることを防止できます。
• ランサムウェアやマルウェアの異常監視、検知、アラートによるサイバーセキュリティーの深化:この機能により、予測できないサイバー攻撃の影響を最小限に抑えることができます。「PowerMax」の異常検知機能は、機械学習(ML)とパターン認識によってデータ削減率と使用可能容量を監視することで、サイバー攻撃の可能性を特定します。さらに、「Dell CloudIQ」によって、いつでもどこでも簡単にストレージを監視しながら、異常を検知することができます。

エアギャップを設けたサイバー ヴォールトを使用した「PowerMax」ゼロトラスト ストレージを実装してランサムウェアの異常検知を利用することで、あらゆる業種の組織がサイバーセキュリティー耐性を強化し、さまざまな脅威から自らを守ることが可能になります。

画期的なストレージ効率でサステナビリティーを加速

サイバーセキュリティーに加え、組織は、ストレージ インフラストラクチャーに関連する環境への影響を軽減し、エネルギー コストを削減するため、サステナビリティーを重視する傾向が続いています。最新リリースでは、全体的なデータ密度を高めることにより、「PowerMax」のストレージ効率がさらに向上しています。従来とは一線を画すストレージ密度の向上によって、ノードペアあたり最大4.5PBeの容量で構成することができます。これは、従来の構成と比較して3倍の容量となります。このように大幅な容量増加によって、データセンターのフットプリントを最適化しながら、製品の取得コストを大幅に削減することができます。卓越したデータ効率はTB(テラバイト)あたり80%の電力削減(*2)とラックユニットあたり14倍の容量(*3)を実現し、データ量の急増を管理しながら、サステナビリティーの目標を達成することを支援します。

「PowerMax 8500」は、キャビネットあたり18 PBeという非常に大きな密度を実現しながら、予測可能なパフォーマンスと常時オンラインの可用性を必要とする要求の厳しい混合ワークロードのために、大規模環境で卓越したパフォーマンスを提供します。

PowerMaxは、当社のデータセンターの要となる存在です。PowerMax 2500PowerMax 8500が提供するサイバー レジリエンス機能とデータの安全性という本質的な価値のおかげで、PowerMaxを基盤にさまざまなエンタープライズ アプリケーションを高い信頼性をもって安心して運用することができます」 – John Lochausen氏/WorldWide Technology社ソリューション アーキテクト

常に最新の状態を保つ

テクノロジーのペースが加速し続ける中、組織はデータセンターの運用環境に一切影響を与えることのない合理的なアップグレードにより、長期にわたり継続的に最新の状態を保つことができるソリューションを求めています。今回の「PowerMax」の機能強化は、ノードペア、ノードキャッシュ メモリー、DMEs(ダイナミック メディア エンクロージャー)の合理的で非侵害的なハードウェア拡張によって、これを実現します。お客様は、現在利用中のインフラストラクチャーに手を加えることなく、「PowerMax」をシームレスにスケールアップすることが可能になります。さらに、複数のオープン システムとメインフレーム ストレージが混在する単一アレイ内での柔軟なフィールド アップグレードにも対応しているため、ライフサイクル全体を通じてワークロード要件の変化に対応していくことができます。

メインフレーム対応を強化

世界中の企業がメインフレーム インフラストラクチャーに高可用性と予測可能な超高速トランザクション パフォーマンスを提供するために、ミッション クリティカルなエンタープライズ ストレージ アレイを利用しています。「PowerMaxOS 10」のメインフレーム アップデートは、超高速パフォーマンス、高いデータ密度、これまで以上のホスト接続を実現する以下の機能を提供します。

• 新しいzHyperLink接続性:FICONと比較して最大10倍高速な応答時間が求められる高度なトランザクション環境(DB2など)に超高速な読み取りパフォーマンスを提供します。
• zTPFオペレーティング システムのサポート:zTPF環境に「PowerMax 2500」および「PowerMax 8500」を導入する機会が広がるとともに、既存の「PowerMax」や「VMAX zTPF」のフットプリントを更新することもできます。
• メインフレーム ストレージの密度増加:ノードペアあたりの密度が1.9PBeに増えたことにより、「PowerMax 2500」モデルで3.8PBe、「PowerMax 8500」モデルで10PBeの最大密度を実現します。

まとめ

「PowerMax」アレイは、予測可能な高パフォーマンスと業界をリードするデータ セキュリティーでミッション クリティカルな高可用性ストレージを提供してきたデル・テクノロジーズの数十年に及ぶ経験とデザイン イノベーションの伝統を基盤に構築されています。

本日発表したサイバーセキュリティー、データ効率、メインフレームの機能強化は、現在と将来どのようなことが起ころうともお客様がさまざまな課題に対処することをサポートする、世界で最も安全でミッション クリティカルなストレージ(*4)を進化させてきた伝統を引き継ぐものです。

Dell Technologies World(DTW)』の開催が目前に迫っています。今年の『DTW』では、お客様のミッション クリティカルな運用環境に業界をリードする数々のエンタープライズ ストレージ機能を提供するさまざまな「PowerMax」ソリューションを紹介します。また、サイバーセキュリティーインテリジェントな運用など、DTWのPowerMax関連セッションにもご参加いただけます。

「PowerMax」によって、いかにデジタル トランスフォーメーション(DX)の競争で常に一歩先を進み、さまざまなエンタープライズ ニーズに応える安全なデータ中心の意思決定基盤を確立することができるのでしょうか。詳細はこちらをご覧ください

(*1) 『Global Data Protection Index 2021』の主な結果をベースとする。
(*2) デル・テクノロジーズ社内分析をベースとする - 「PowerMax 2500」および「PowerMax 2000」の有効テラバイトあたりの電力(kVA)を比較(2022年3月)。
(*3) デル・テクノロジーズ社内分析をベースとする - 「PowerMax 2500」と「PowerMax 2000」のラックユニット辺り有効ストレージ容量(1 ¾”)を比較(2022年3月)。実際のストレージ容量は変動します。
(*4)「PowerMax」のサイバーセキュリティー機能およびオープン システムとメインフレーム ストレージをサポートしている競合メインストリーム アレイのサイバーセキュリティー機能に関するデル・テクノロジーズ社内分析をベースとする(2022年3月)。