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2023年2月21日 23:00

⑨VxRail 最新情報!!

*こちらの記事は2023年1月に開催された[Ask The Expert]VxRail v8.0リリースのすべて!からの内容になります。


VxRail 最新情報!!

 

今回の投稿ではVxRail 8に限らないVxRail全般の最新情報をお伝えいたします。

 

 

2ノードクラスタで内部vCenterをサポート

 

昨年の VMware Explore にてVxRailの新しいソリューションとして自己完結型 2 ノードソリューションが発表されていました。

これまでもVxRailで 2 ノードクラスタを組むことは可能でしたが、ハードウェアとしての 2 ノード以外に外部リソースとしてvCenterやWitness ホストを準備する必要があり、実際は 2 ノード以上のハードウェアリソースを要求されるだけでなく、リソース間のネットワーク要件にも縛りがあったため、2 ノードVxRailの導入は 3 ノード以上の標準VxRailクラスタよりも導入のハードルが高かったです。

加えて、外部リソースであるvCenterやWitnessホストのハードウェア管理はVxRailに含まれない点もVxRailとしての価値を弱めていました。

 

今後リリースされる自己完結型 2 ノードソリューションでは、外部リソースとして必須だったWitnessホストを同一シャーシ内の独立したナノサーバ上に配置することで外部リソース確保やネットワーク要件のハードルを排除しています。

VxRailはもともとDNSやデフォルトゲートウェイのない閉じた環境で簡単に導入できるHCIであるため、それらの機能と組み合わせるとターンキーソリューションとして 2 ノードVxRailを提供することが可能になります。

 

しかし、疑問に覚えた方もいたはずです。

 

新しいソリューションでシャーシ内に組み込まれるのはWitnessだけであり、VxRailの 2 ノードクラスタでは依然として外部vCenterが必須であるため、完全なターンキーソリューションとは言えません。

 

昨年8月末に自己完結型 2 ノードソリューションが発表されて以来、ずーっとその点について言及を保留にしてきましたが、ついに正式に 2 ノードクラスタでの内部vCenterサポートをお伝えできるようになりました!

昨年末にリリースされた 7.0.410から、2 ノードクラスタ構築において外部vCenterの要件が撤廃され、内部vCenterでも構築が可能になっています。

 

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新しいソリューションでは単純な 2 ノードvSANのターンキーソリューションとしてでなく、小規模環境に適したハードウェアを採用していますので、これまで以上に幅広い案件で価値を提供できるようになっています。リリースが待ち遠しいですね!

 

 

Dynamic NodeのプライマリストレージとしてvVOL over FC-NVMeをサポート

 

VxRail 8ではvSAN ESAとDPU対応がメインの機能拡張ですが、その陰でひっそりとDynamic Nodeのプライマリストレージとの接続プロトコルが拡張されています。

8.0.000から新規でvVOL over FC-NVMeがサポートされるようになりました。FC接続ではありますがvVOLの設定は初期構築後の操作になる都合上、外部vCenterでのみ利用可能である点は注意が必要です。

8.0.000時点でのプライマリストレージでサポートされるプロトコルを表にまとめました

 

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上記はあくまでもプライマリストレージ(管理領域、最小800GB)に限定したサポートマトリクスです。

ユーザVMを稼働させるセカンダリストレージについては上記のような制限なくvSphereと相互運用性のある外部ストレージと接続プロトコルを利用できます。

 

 

VMware Subscriptionライセンスに対応

 

VxRailは昨年末よりVMwareのSubscriptionライセンスに対応しています。

具体的には以下の6つです。

SaaSライセンス:vSphere+, vSAN+, and VCF+

Termライセンス:vSphere-S, vSAN-S, VCF-S

 

SaaSライセンスもTermライセンスもコア単位の課金が可能となっており、従来よりも細かい粒度でライセンスを利用することが可能です。

どちらのライセンスもvCenterサーバ、Tanzu Standard Runtime Edtion、TMC Essential が同梱している点も従来のPerpetual(永続)ライセンスとは異なります。

 

SaaSライセンスはさらにvSphere Adminというクラウドサービスが利用でき、複数のvCenterとそれに紐づくvSphere環境をクラウドポータルから一元管理可能となっています。

また、vSphere Adminを利用すると、vLCMでカバーされていない外部vCenter Serverのアップデート/アップグレードを簡単に実行できる点もうれしい機能です。

 

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現時点ではDell OEMとして上記のライセンスエディションの提供はありませんが、リテールライセンスやBYOLとしてご利用いただくことが可能です。

ご検討いただく場合は基本的に新規導入のみとなり、ライセンスのご選択にっては外部vCenterが必須となったり、ELAが必要となる場合もありますので、

ご検討される場合はデル・テクノロジーズの担当者までご相談をお願いいたします。

 

 

 

 

CloudIQのパフォーマンスモニター機能強化

 

こちらもあまり注目がされていない機能ではありますが、VxRailに関するCloudIQの機能も継続的に拡張されております。

直近で利用可能になった機能としてパフォーマンスモニター関連の機能があります。

 

①パフォーマンスチャートの追加

 

CloudIQから確認できるVxRailのパフォーマンスビューにて、新しくディスクIO使用率とネットワークIO使用率が追加されております。

何かパフォーマンス観点で過去データと比較して高負荷状態にある場合は右下にあるAnomalyにて教えてくれるのもうれしい機能です。

 

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②レポートブラウザに対応

 

VxRailはCloudIQのレポートブラウザ機能にも対応しています。

レポートブラウザは画面左のナビゲーションのReport Browserから利用できます。

Add Contentボタンを押すと、対象とするシステムや参照するメトリックを選択できます。

 

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この機能を利用することで対象のVxRailシステムのホストごとのパフォーマンス情報をラインチャートで見ることができます。

表示期間のデフォルトは24時間となっていますが、カスタムレンジを選択すれば30日以上に指定することも可能です。

 

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生成したレポートはPDFやCSVとしてエクスポートすることができ、オンデマンドでの生成だけでなくスケジュール機能にも対応してます。

 

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実際に触ってみたいけど環境がない!という方はぜひ下記のシミュレータにて使用感を確認してみてください!

 

CloudIQ Simulator
https://cloudiq.emc.com/simulator/index.html#/overview

 

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