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VxRail:簡易放電 と 仮想簡易放電(iDRACリセット)
VxRailで使用されいているPowerEdgeにおいて、"簡易放電"といった作業を実施する場合がございます。
この記事では、"簡易放電"の作業手順について記載します。
簡易放電の実行を検討するケース
以下事象に見舞われた際、簡易放電を実行する事で改善できる場合があります。
- iDRAC* GUIの調子が悪い(loginできない、画面loadに時間がかかる、一部ハードウェア情報が取得出来ない 等)
- しばらく起動していなかったNodeを立ち上げるも、正常に起動完了しない
- しばらく稼働し続けているNodeでFirmwareの更新を実施すると、失敗する
- 上記事象に伴い、Integrated Dell Remote Access Controller(iDRAC)をリセットする方法
の作業を実施しても改善が見られない等。
* iDRAC(integrated Dell Remote Access Controller)とは :
VxRail Dell PowerEdge Modelにおけるハードウェア監視(BMC)の役割を担う機能の名称です。
簡易放電の手順
簡易放電は下記の4 Stepで実施します
- 対象ノードをメンテナンスモードにした上でシステムをシャットダウンします
- システム本体から電源ケーブル抜きます
- 電源ボタンを10秒以上長押しします
- 数分ほどあけて電源ケーブルを再度接続しシステムを起動します
※参照画像
仮想簡易放電の手順(14G Modelのみ)
14G Modelでは、仮想簡易放電という機能が利用できます。
簡易放電 は実機を触る必要がありましたが、 本機能はiDRAC GUI経由で実施可能です。
ESXiホストの再起動が伴いますので、事前に問題ない状態(メンテナンスモード)に移行し実行して下さい。
なお、仮想簡易放電でも状況の改善が見られない場合は簡易放電の実行をご検討下さい。
1. ブラウザに[https:// DRACのIPアドレス] を入力し、iDRACにアクセスします(defaultはroot/calvin)
2.[設定]タブ > [BIOS設定]タブを選択
3.[Miscellaneous Settings] > [Powercycle Request]欄で"Full Power Cycle"を選択し、
[適用] をクリックした後に[適用して再起動]を実行してください。
4.サーバーの再起動が開始します。そのままお待ちください。
5.しばらくすると、自動でLifecycle Controllerの画面に遷移して 仮想簡易放電のタスクが実行されます。
タスクが実行されると、2~3分ほど iDRAC GUIや仮想コンソールの接続が失われます。
6. iDRAC GUIへのアクセスが復調しましたら、仮想コンソールなどからESXiが正常に起動完了する事をご確認下さい。