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PowerScale第6期ニューフェイスの顔ぶれ update Part2
*こちらの記事は2021年12月に開催された[AskTheExperts]PowerScaleコーデ 2021冬からの内容になります。
PowerScale第6期ニューフェイスの顔ぶれ update Part2
今回製品ラインナップに追加されたH700/H7000や、A300/A3000ノードが注目を集める中、先週12月7日に「アクセラレータノード」と呼ばれる2つのモデルも登場しましたので紹介します。
このアクセラレータノードは、SSDやHDDなどのストレージリソースを持たないノードです。クラスターの性能を向上させるP100と、バックアップ用途に使用するB100という2つのモデルが登場しましたので、それぞれ特徴をみていきます。
Performance Accelerator Nodes P100
PowerScaleはノードを追加することで性能と容量の両方をリニアに拡張することができるスケールアウト型NASであることは、ご存じの方も多いと思います。今回登場したP100ノードは、容量は増やさず性能だけアップさせたい。そんなときに最適なノードです。
P100はSSDやHDDのようなストレージリソースを持たないので、他のノードと比べるとコストを抑えて性能をアップできます。またP100は1ノードから追加することができ、ライセンス費用もかからないのもコストを抑える要因です。ちなみにIDRにも対応してます。
OneFS9.3以降のPowerScale / Isilonクラスターであれば、P100を追加できます。P100を追加することで、CPU、メモリ、ネットワークインターフェイスなどのコントローラリソースを搭載したノードがクラスターに追加されるので、ユーザーからのワークロードを処理するノードが一台増え、クラスター全体としての処理能力が向上するのがP100導入のメリットです。
気になるP100のスペックですが、なんとF600と同じCPUやメモリを搭載してます。このリソースのほとんどがユーザーアクセスに使用されるので性能アップ期待できますね。
Spec | P100 Performance Accelerator | B100 Backup Accelerator |
Chassis | 1U PowerEdge R640 | 1U PowerEdge R640 |
CPU (per node) | Dual Socket Intel Cascade Lake 4210R (2.4GHz, 10C) | Dual Socket Intel Cascade Lake 4210R (2.4GHz, 10C) |
Memory (per node) | 384GB / 768GB | 384GB |
Front End I/O | 2x10/25GbE (SFP+ / SFP28) 2x40/100GbE (QSFP+ / QSFP28) |
2x10/25GbE (SFP+ / SFP28) 2x40/100GbE (QSFP+ / QSFP28) |
Back End I/O | 2x10/25GbE (SFP+ / SFP28) 2x40/100GbE (QSFP+ / QSFP28) 2xInfiniBand QDR |
2x10/25GbE (SFP+ / SFP28) 2x40/100GbE (QSFP+ / QSFP28) 2xInfiniBand QDR |
そんなP100とA300クラスターを組合わせて「A300 + P100 性能増強パッケージ(仮)」の構成も今後増えていきそうです。
他にどんなお客様に向いてるんでしょうか?
既にPowerScaleをお使いで、導入後にユーザーアクセス数が増えた、高い性能が必要になった、InsightIQで性能監視をしてみたら以外とノードの使用率が高かった、など何かしらの理由で性能面を補強したい場合、それとNVIDIA GPU Directのような非常に高い性能が必要な環境で、F600やF900のノード数を減らし代わりにP100ノードを搭載する。そのような用途で使ってもらえることを想定しています。特にリードが多いワークロードではP100の効果が見込めるので、低コストで性能のみ上げたい環境にはもってこいです。
- こちらがP100の見た目です。同じPowerEdge R640ベースのF200とそっくりですね。
Backup Accelerator Nodes B100
続いてB100ノードの紹介です。Backup Accelerator Nodesの名前のとおりPowerScaleクラスター内のデータを、NDMP(2-Way)で外部にバックアップを取りたい場合に追加するノードです。これまでもNDMP(2-Way)バックアップ接続用にFCポートをノードに追加するNDMPアクセラレータカード(Sheba Card)は用意していましたが、B100はFCポートを搭載しているだけでなく、バックアップのジョブも請け負うことで、既存ノードのコントローラリソースを使うことなくバックアップジョブを実施できます。
PowerScaleクラスターにB100を追加するメリットです。
- バックアップストレージと直接FC接続することで、
ユーザーのトラフィックが流れるネットワークへの影響を抑える。 - B100がバックアップのジョブを実施することで、
他のノードのリソース消費を抑え、ファイルサービスへの影響を最小限に抑える。
- こちらがB100の見た目です。NDMP接続用のFCポートを搭載しているのがP100との違いすね。
今回お伝えしきれなかった詳細については、こちらのホワイトペーパーからも確認できます。
PowerScale Accelerator Nodes Overview and General Best Practices
PowerScale F600 のアップデート
新しいモデルではありませんが、F600に追加された構成オプションについても紹介します。F600といえばPowerScaleファミリーの中でも、高い性能要件で選ばれるオールフラッシュモデルですが、EDA市場の高い性能要件のご要望に応え、従来より高性能のCPUと、容量の増えた736GBメモリを選択できるようになりました。
このF600の追加オプションで、これまでカバーできなかったこんなご要望にも応えることができます。
- 非常に高い性能要件だがF900を選ぶほど容量を必要としない。
- F900よりもコストを抑えたい。
- ラックスペースを抑えたい。※F900(2U)に対してF600(1U)は半分のラックスペースです。
F600含めPowerScale All Flash Nodeのスペックはこちらからもご確認できます。
Dell EMC PowerScale All-Flash Family Specification Sheet
今回のAsk The Expert PowerScaleコーデ2021冬編に、最後までお付き合いいただきありがとうございました。今後も進化し続けるPowerScaleにご期待下さい。