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PowerScale第6期ニューフェイスの顔ぶれ update Part1
*こちらの記事は2021年12月に開催された[AskTheExperts]PowerScaleコーデ 2021冬からの内容になります。
PowerScale第6期ニューフェイスの顔ぶれ update Part1
ヴオーーーーガガピー
新しく開設されたOtemachi Oneタワー内のサーバルームに乾いた風が吹く、シアトルに吹くあの風を、君は覚えているはずだ。22億5000万ドルの匂いはまだ、色褪せちゃいない。
PowerScaleという新しい名前を手に入れ、フレンチマンクーリーのようにそびえ立つ雄大なスケールアウトNASは、むしろあの頃よりも…
2021年 秋 大手町 Tokyo
ピー...ガッチャ
無機質にIDが承認され、まだ誰も出社していないオフィスの扉が開く。
自動化された照明は人の歩みよりも早くサーバルームを照らし出し、ラックにマウントされた新しい筐体があらわになる。
新しいPowerScale
こいつを拝むために、コロナ禍でまだ誰もいないオフィスに足を踏み入れた。
待望の新モデル。IsilonとPowerScaleを結び、繋ぐ存在。Gen6のニューフェイス
ここから、新しいPowerScaleの話をはじめよう。
PowerScale A300/A3000、H700/H7000
※既存の一部モデルは割愛しています
新しいPowerScaleモデルの紹介。そう、A300/A3000とH700/H7000は既存A200/A2000とH400やH500/H5600の後継機として登場したニューカマーだ。
俺たちの新しい相棒、Isilonの身体を受け継いだ新しいPowerScale、頼りがいのあるソリューション。
4Uシャーシモデルを受け継いだ、OneFS魂を持つモジュール型ノードの新しいPowerScaleだ。
詳細については上記の通り。
A200やH400と同じように、サポートするドライブとして12TBや16TBが加わったことにより、4U内でも高い容量密度を誇るのはそのままに、一方でA3000/H7000といった高密度モデルでは10TBドライブを廃止として、ラインナップ全体でのドライブのオプションはより明快になった。
また後継機である兄弟の関係としては上記のようにA300はA200やH400の、H700はH500やH400の後継機として、そしてA3000はA2000の、H7000はH5600の後継機として位置付けられる。
PowerScaleという名前だが、新たなモデルはIsilon Gen6の直系の弟。本物の兄弟だ。
だから基本的な仕様やアーキテクチャは先ほど触れたようにIsilon Gen6を踏襲している。
※Gen6の詳細については以前のAsk the Expertを参照してほしい。
だが、新しいモデルは安定した既存のアーキテクチャをただ改良しただけじゃない。
仕様一覧をみて分かるように、CPUやメモリを強化している。
そう、新しいモデルであるA300/A3000とH700/H7000はPowerScaleであり、ラインナップに記載のあるようにIDR―インラインデータ削減をサポートする。
このIDRに対応するためのリソースとしても、新しいモデルではCPUやメモリを強化しているわけだ。
そのため新しいPowerScale Archive / Hybrid NodeはIsilon Gen6と同じシャーシモデルで同じ容量のCapacity Driveをサポートしているとしても、IDR機能によって、より高い容量効率を実現する。
※もちろん君はIDR機能をoffにして、より高いパフォーマンスを選択することも可能だ。
※OneFS 9.0以降導入されたIDRについて詳しくはリンク先を参照してほしい
PowerScaleとIsilon Gen6とのCompatibilityについて
Isilon Gen6とPowerScale はファミリアだ。
シアトル、ボストン、テキサスと場所は変わり名前が変わっても、OneFSの魂を受け継いだ家族である。
だからというわけでもないのだが、Isilon Gen6とPowerScale の間では異なるモデル、異なるナンバー同士とでも同一NodePoolを作ることができる。
主な組み合わせはA200とA300、H500とH700にA2000とA3000、H5600とH7000といった後継機同士となるのだが、
特徴的な組み合わせとしてH400とA300の間でも同一NodePoolを構築可能だ。
この二つのモデルは知っての通りArchiveモデルとHybridモデルだが、A300はH400の後継機・代替機としてもポジショニングしているので、同じNodePoolを形成できるよう偉大なるNAS神が設計された。
同じNodePoolをつくる条件は今までと同様だ
同じCapacity Driveと適合するSSD Driveを用いているNode同士ならばサポートする。
そしてSSDが適合するサイズでない場合でも諦めるのは早い。
その場合でも既存のSSDをアップグレードすることによって対応できる組み合わせがある。
またL3キャッシュ利用に限るならばSSDのサイズと枚数が合致しなくても同じNode poolを構成可能な組み合わせがある。
同一NodePoolを形成できる組み合わせは多岐に渡るためここで一度に紹介することは差し控えたい。
詳しくは愛すべきUDS SEや感謝の念が尽きることのない友人Dellコミュニティに問い合わせしてほしい。
※基本はCapacityとSSDが既存のNodePoolを構成するものと同じサイズが推奨される
A300L/A3000Lについて
ここまで読んでくれた君ならもう、言うまでもなく疑問に思っていることだろう。先程の後継機種対応表に、まだ説明されていない、見なれないモデルが紛れ込んでいることを。
その通り、対応表にあるようにPowerScaleのA300/A3000にはその後ろに「L」のつくA300L/A3000Lオプションがある。
A300/A3000は選択したCapacity DriveによってサポートするSSDの容量が変わる仕様だが、
「L」がつくA300L/A3000Lは容量に関係なく、SSDは800GB固定となる。
そう、PowerScale/Isilonを知り尽くした君らならわかるように、「L」のあるなしによって、メタデータ戦略に違いを持たせている。
A300は先ほどの後継機対応図でもあるようにA200の後継機でもありながら、H400の後継機でもある。
つまりH400といったGen 6 HybridモデルでSSDの用途を選べたように、SSD戦略をArchiveモデルであるA300でも選べる必要がある。そのためにA300は容量DriveによってSSD Driveがスケールする形になった。
また一方で、A300はA200の後継機として同一NodePoolを構成できるようにSSDを固定する必要もある。そのために、A300Lを用意することによって、「L」ありと「L」なしによって、後継機としてどちらにも対応できるようにお行儀よく住み分けできる仕様になった。
※A300L/A3000Lという表記は、資料によってA300/L3やA300L3と表記されている場合もあります
F900
レイモンド・チャンドラーの小説の中にこんな一節がある
「強くなければ生きていけない、しかし優しくなければ生きる資格がない。」
そう、PowerScaleは強く、そしてユーザー様に優しいソリューションだ。
F900はPowerScaleのF200やF600といった新しいDell PowerEdge base兄弟のハイエンド機 だ
F200やF600が1U1Nodeのモデルに対して、弟であるF900は2U1Nodeなのでお兄ちゃんより大きい弟ということになる。
R740ベース、NVMe SSD採用、もちろんIBにも対応 している。
CPUはCascade lake・MEMは驚愕の736GB・Disk本数はNodeあたり24本と他の全てを圧倒的に凌駕する、All-Flashモデル最強のモンスタースケールマシーンだ。
ただ、怪物は1匹だけとは限らない。
まだ語るべき時ではないが、もうまもなく新たな兄弟を君に紹介できることだろう。
S5232
OneFS 9.3の誕生を祝福するかのようにBackendに利用できるスイッチも新しい産声をあげた。
これからのワークロードに対応するため、Z9100の後継機としてS5232がリリースされた。
もはや多くの言葉は無粋だろう、基本的なスペックは以下の通りだ
- 32 ports 40/100GbE QSFP28
- 4 x 10GbE と4 x 25GbEのBreakout cableをサポート
- 10GbE/25GbEは1スイッチあたり124Portまでサポート
- 16GB CPU Memory
以下の仕様一覧から見えるように
S5232は40/100GbEをサポートし4 x 10GbE と4 x 25GbEのBreakout cableもサポートする。このスイッチがラインナップに加わったことにより、PowerScaleのモデルを幅広くしっかりとサポートできるようになった。
以上
Ask The Expert Gen6 モデルupdateのすべてだ。
まだなにかわからないことがあったら、俺達に聞いてくれ。