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2021年8月19日 01:00

[PowerScale]OneFS SimulatorでSyncIQやってみたら、いろいろハマってみた件(後編)

皆さんこんにちは。
ネットワールドのストレージ担当です。

前回の記事では、前編として[PowerScaleにおけるSyncIQの下準備等]をご紹介いたしました。
前編をご覧いただいていない方は、是非前編からご覧ください。

[PowerScale]OneFS SimulatorでSyncIQやってみたら、いろいろハマってみた件(前編)

さて、前回までで、SyncIQのポリシー設定をするにあたっての準備が完了しました。
が、途中で中の人はとあることに気が付きました。

「OneFS Simulator 9.2.1がリリースされている」と・・・

PowerScaleSimulatorでSyncIQ-1.png

せっかくですし、検証環境のリソースも余裕があるので、3クラスタ別バージョンで作って、
いろいろなレプリケーショントポロジを検証してみることにしました。

なお、バージョン違いのクラスタ間でSyncIQを設定する際は、コンパチビリティを確認しましょう。

PowerScaleSimulatorでSyncIQ-2.png

※[PowerScale OneFS Supportability and Compatibility Guide]より抜粋。

コンパチビリティ的には問題なさそうですね。

ということで、各クラスタを構築して、証明書交換をして、テストファイルの配置まで終わったところが以下の状態です。

PowerScaleSimulatorでSyncIQ-3.png

それでは、オーソドックスなOne-to-Oneトポロジで、9.1から9.2.1クラスタへレプリケーションしてみましょう。

PowerScaleSimulatorでSyncIQ-4.png

Target Clusterの欄に、[Target certificate ]の項目が増えているので、
前編で設定した証明書を設定する必要があります。

(OneFS9.1以降は、Encryption RequiredがデフォルトONのため、ここで証明書を設定しないとポリシーが作成できません。)

それでは、今回はポリシーを手動で実行するポリシーで作成したので、早速実行してみましょう。

その前に、SyncIQポリシーが正常に作動するか、動作した場合、どれぐらいのディレクトリ、ファイルが同期されるかを確認してみましょう。

PowerScaleSimulatorでSyncIQ-5.png

このように、実際に初回同期をかける前に、Assess Sync機能で事前に確認できるので安心ですね。

アセスメントで問題ないことが確認できたので、早速実際のSyncIQジョブを実行してみましょう。
今度は[Start job]をクリックします。

PowerScaleSimulatorでSyncIQ-6.png

どうやらうまく同期できたようですね。

ターゲット側で指定したディレクトリに、タイムスタンプなどのファイル属性がそのままコピーされたことが確認できました。

 PowerScaleSimulatorでSyncIQ-7.png

One-to-oneは無事に問題なくレプリケーションできました。
ということで、次はちょっと複雑なレプリケーションをしてみようと思います。

中の人が真っ先に思い浮かんだ最強のレプリケーション構成をご覧ください。

PowerScaleSimulatorでSyncIQ-8.png

二重バックアップの変則のOne-to-Many構成と表現するのでしょうか。
はたして、この構成はできるのでしょうか。

早速設定して実行!
PowerScaleSimulatorでSyncIQ-10-1.png






問題なく設定できましたね。

ただ、二重でバックアップができる反面、各クラスタで必要な容量が飛躍的に増加するため、現実的かどうかは考えどころ・・・

というわけで、もっと現実的なレプリケーション構成を考えてみましょう。

PowerScaleSimulatorでSyncIQ-9.png

One-to-oneの数珠つなぎレプリケーションですね。
拠点が複数ある場合にありがちな構成かと思います。

それではチャチャっと設定して実行してみましょう!

 

・・・あれ?
なにかおかしなことになっている・・・

PowerScaleSimulatorでSyncIQ-10.png

・・・はい。
設定間違えました・・・

ターゲットクラスタへの書き込みディレクトリの指定を間違えていました。
結果、もとのファイルが消えて、同期したファイルだけになってしまったという動きですね。

PowerScaleSimulatorでSyncIQ-11.png

皆様も設定される際は、パラメータをしっかりと確認して設定をすることを強くお勧めします!

ということで、ファイルを復旧させて再度レプリケーション設定、実行をしてみます。
ちなみに、このままではターゲットのディレクトリはRead-onlyなので、一度ポリシーを削除してファイルを再作成、手動実行してみました。

PowerScaleSimulatorでSyncIQ-12.png

問題なく設定でき、同期もできました!

拠点が複数ある場合、レプリケーション関係の設計などで複雑な要素が絡んでくるかと思いますが、このような構成も可能であるということが引き出しに入っていると、設計も自由度も広がるのではないかと思います。

今回は、諸々の事情で共有へのアクセスと言ったような、実際に使う上での機能の説明は割愛させていただきましたが、皆様の参考になれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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