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tanboi_3
6 Professor
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2020年7月6日 19:00
いつもお世話になっております。
VXRAILにつきまして、基本は4ノード構成からが推奨とのことですが、3ノードや2ノードでの構成も可能とは聞いております。
・3ノード構成にする場合、4ノード構成に比べて一般的にどのような注意が必要か、どのような制限があるか、を教えていただけますでしょうか?
。同じく2ノード構成にする場合、一般的にどのような注意が必要か、どのような制限があるか、を教えていただけますでしょうか?
以上、よろしくお願いします。
レスポンス(5)
DELL-Naoyuki K
4 Operator
1.8K メッセージ
2
2020年7月6日 21:00
3Node構成と4Node 構成の比較でいえば、3Node構成の場合はFTT1 Mirrorのみが可能で、Node障害時に自動でResyncが走らず、冗長性が低下したままとなり、DU/DLのリスクが大きくなります。
4NodeであればFTT1 Mirrorであれば単体障害時にResyncが走りますし、All FlashならばRAID5も利用可能です。(RAID5は4Nodeの場合はResyncはなし)
また基本的な考え方として、Node数が上がればその分パフォーマンスも上がります。
2Nodeの場合、拡張面で制限があります。Disk SlotやDIMM Slotが余っていれば拡張できますが、余っていない場合に3Node以上に増やすことができないため、事前のリソース見積もりが重要になります。
可用性もFTT1 Mirrorしか利用できません。Node障害時には3Nodeと同様にResyncが走らないため、冗長性が低下した状態が継続します。
また、外部VCが必須となるため、ELAやDell OEM以外のvCenterライセンスの場合は一元サポートのメリットを100%享受できません。Upgradeも外部vCenterについてはお客様作業となってしまいます。
加えてWitness VMの管理も必要になります。
2Node VxRailを2つ以上利用し、お互いのVC/Witness/DNSを持ち持ちの状態にすることは基本的にはNGなのでRPQが必要となります。
その他2Node構成に関する情報としては以下が参考になります。
https://www.dellemc.com/resources/en-us/asset/technical-guides-support-information/products/converged-infrastructure/h17566-vsan-2node-cluster-on-vxrail-planning-guide.pdf
4Nodeと比べるとやはり2Nodeは見劣りする部分がありますが、お客様の運用や要件にあえば十分利用可能なオプションだと思います。
VxRailの最大の売りである、自動Upgrade(条件付き無償作業含む)と一元サポートを重視されるのであれば3Node以上がおすすめとなります。
3Node構成の場合は、あとから増設して4Nodeにできるのに対し、2Node構成はNodeを増やせないのが苦しいところですね。
1
2020年7月8日 07:00
3ノード構成で1ノード障害が発生した場合だと障害ノードをクラスタから切り離すことができない(3ノードが基本なため)、と聞いたことがあります。これは正しいでしょうか?
その情報を提供された方の想定している条件とは異なるかもしれませんが、たとえば3Node構成のVxRailでそのうちの1Nodeで回復不能な障害が発生し、Node全体の交換が必要になったとして、vSAN的には2Nodeで稼働している状態(冗長低下)となりますが、障害を解決した後に対象NodeのESXiを再インストールして、3Node構成に復帰することは可能です。
もしクラスタから切り離せない場合、デメリットはなにかありますでしょうか?(すいません、ド素人考えだとどのみち障害が発生していて使えないのならクラスタから切り離そうが切り離せなかろうが同じに見えます・・・)
私も同じ感想です。使えていないのであれば、あろうがなかろうが同じです。
3Nodeであっても、もし対象Nodeに懸念があればメンテナンスモードにして利用しないようにもできますし、上記のように完全に疎通がなくなるような障害が発生しても、修理後に3Nodeに復旧できます。
クラスタから切り離せない、というのがどういう意味なのか(vSANのすごくDeepな話?)、ちょっとした聞き間違いや勘違いなのかを確認されたほうがいいかもしれませんね。
私の経験の中では3Nodeだから切り離せない?というのは聞いたことがないです。切り離した時に冗長性を回復できないという意味なのかもしれません。
kwmt
878 メッセージ
2020年7月8日 08:00
kaneda さんのコメントにもある様に、3Node だからノード障害発生時に切り離せないという制限は、vSAN、VxRail ともにありません。これは 2Node の場合も同様で、2Node vSAN で片側ノードが故障して交換、再構成する場合も対象ノードのクラスタからの削除、再参加は問題ありません。
また、VxRail のノード交換時の処理は自動化されていますが、この際も既存の障害ノードを vCenter インベントリから一度外して、交換後のノードに元ノードと同じ構成情報を反映させてクラスタに組み込みます。
この辺り仕様、推奨については、VMware VSAN Design And Sizing Guide の P8 "Sizing for Capacity Maintenance and Availability" の項にも説明がありますが、VMware のクラスタデザイン全般の推奨と同じく、ぎりぎりのサイジングではなく、N+1 の余裕を持たせるデザインを取る事で障害やメンテナンス時のサービス縮退をなくすことが出来ますので、可能な限り N+1 のクラスタ構成を推奨します。
https://storagehub.vmware.com/t/vmware-r-vsan-tm-design-and-sizing-guide-2/7-0-design-and-sizing-guide/
ご参考まで
2020年7月8日 05:00
naoyuki_kanedaさん
それぞれの特徴や注意点をまとめていただきありがとうございます。大変参考になります。
追加で1点お聞きしたいのですが、
・VXRAILで(といいますかVSANで)、4ノード構成なら1ノード障害が発生しても、その1台をクラスタから切り離し、障害ノードを再構成した後に再度クラスタに追加することができるが、3ノード構成で1ノード障害が発生した場合だと障害ノードをクラスタから切り離すことができない(3ノードが基本なため)、と聞いたことがあります。これは正しいでしょうか?
2020年7月8日 23:00
>naoyuki_kanedaさん
コメントありがとうございます。皆様の話を聞く感じ、特にクラスタから切り離せなくなる、ということはなさそうですね。
おそらく私が間違った解釈で覚えてしまっていたのかもしれません。ご教授ありがとうございます。
>kwmtさん
コメントありがとうございます。
3Node だからノード障害発生時に切り離せないという制限はvSAN、VxRail ともにないことが知れて助かりました。
やはり余裕を持ったサイジングが肝心なのですね。ご教授ありがとうございます。
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DELL-Naoyuki K
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2020年7月6日 21:00
3Node構成と4Node 構成の比較でいえば、3Node構成の場合はFTT1 Mirrorのみが可能で、Node障害時に自動でResyncが走らず、冗長性が低下したままとなり、DU/DLのリスクが大きくなります。
4NodeであればFTT1 Mirrorであれば単体障害時にResyncが走りますし、All FlashならばRAID5も利用可能です。(RAID5は4Nodeの場合はResyncはなし)
また基本的な考え方として、Node数が上がればその分パフォーマンスも上がります。
2Nodeの場合、拡張面で制限があります。Disk SlotやDIMM Slotが余っていれば拡張できますが、余っていない場合に3Node以上に増やすことができないため、事前のリソース見積もりが重要になります。
可用性もFTT1 Mirrorしか利用できません。Node障害時には3Nodeと同様にResyncが走らないため、冗長性が低下した状態が継続します。
また、外部VCが必須となるため、ELAやDell OEM以外のvCenterライセンスの場合は一元サポートのメリットを100%享受できません。Upgradeも外部vCenterについてはお客様作業となってしまいます。
加えてWitness VMの管理も必要になります。
2Node VxRailを2つ以上利用し、お互いのVC/Witness/DNSを持ち持ちの状態にすることは基本的にはNGなのでRPQが必要となります。
その他2Node構成に関する情報としては以下が参考になります。
https://www.dellemc.com/resources/en-us/asset/technical-guides-support-information/products/converged-infrastructure/h17566-vsan-2node-cluster-on-vxrail-planning-guide.pdf
4Nodeと比べるとやはり2Nodeは見劣りする部分がありますが、お客様の運用や要件にあえば十分利用可能なオプションだと思います。
VxRailの最大の売りである、自動Upgrade(条件付き無償作業含む)と一元サポートを重視されるのであれば3Node以上がおすすめとなります。
3Node構成の場合は、あとから増設して4Nodeにできるのに対し、2Node構成はNodeを増やせないのが苦しいところですね。
DELL-Naoyuki K
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2020年7月8日 07:00
その情報を提供された方の想定している条件とは異なるかもしれませんが、たとえば3Node構成のVxRailでそのうちの1Nodeで回復不能な障害が発生し、Node全体の交換が必要になったとして、vSAN的には2Nodeで稼働している状態(冗長低下)となりますが、障害を解決した後に対象NodeのESXiを再インストールして、3Node構成に復帰することは可能です。
私も同じ感想です。使えていないのであれば、あろうがなかろうが同じです。
3Nodeであっても、もし対象Nodeに懸念があればメンテナンスモードにして利用しないようにもできますし、上記のように完全に疎通がなくなるような障害が発生しても、修理後に3Nodeに復旧できます。
クラスタから切り離せない、というのがどういう意味なのか(vSANのすごくDeepな話?)、ちょっとした聞き間違いや勘違いなのかを確認されたほうがいいかもしれませんね。
私の経験の中では3Nodeだから切り離せない?というのは聞いたことがないです。切り離した時に冗長性を回復できないという意味なのかもしれません。
kwmt
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2020年7月8日 08:00
kaneda さんのコメントにもある様に、3Node だからノード障害発生時に切り離せないという制限は、vSAN、VxRail ともにありません。
これは 2Node の場合も同様で、2Node vSAN で片側ノードが故障して交換、再構成する場合も対象ノードのクラスタからの削除、再参加は問題ありません。
また、VxRail のノード交換時の処理は自動化されていますが、この際も既存の障害ノードを vCenter インベントリから一度外して、交換後のノードに元ノードと同じ構成情報を反映させてクラスタに組み込みます。
この辺り仕様、推奨については、VMware VSAN Design And Sizing Guide の P8 "Sizing for Capacity Maintenance and Availability" の項にも説明がありますが、
VMware のクラスタデザイン全般の推奨と同じく、ぎりぎりのサイジングではなく、N+1 の余裕を持たせるデザインを取る事で障害やメンテナンス時のサービス縮退をなくすことが出来ますので、可能な限り N+1 のクラスタ構成を推奨します。
https://storagehub.vmware.com/t/vmware-r-vsan-tm-design-and-sizing-guide-2/7-0-design-and-sizing-guide/
ご参考まで
tanboi_3
6 Professor
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2020年7月8日 05:00
naoyuki_kanedaさん
それぞれの特徴や注意点をまとめていただきありがとうございます。大変参考になります。
追加で1点お聞きしたいのですが、
・VXRAILで(といいますかVSANで)、4ノード構成なら1ノード障害が発生しても、その1台をクラスタから切り離し、障害ノードを再構成した後に再度クラスタに追加することができるが、3ノード構成で1ノード障害が発生した場合だと障害ノードをクラスタから切り離すことができない(3ノードが基本なため)、と聞いたことがあります。これは正しいでしょうか?
もしクラスタから切り離せない場合、デメリットはなにかありますでしょうか?(すいません、ド素人考えだとどのみち障害が発生していて使えないのならクラスタから切り離そうが切り離せなかろうが同じに見えます・・・)
以上、よろしくお願いします。
tanboi_3
6 Professor
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2020年7月8日 23:00
>naoyuki_kanedaさん
コメントありがとうございます。皆様の話を聞く感じ、特にクラスタから切り離せなくなる、ということはなさそうですね。
おそらく私が間違った解釈で覚えてしまっていたのかもしれません。ご教授ありがとうございます。
>kwmtさん
コメントありがとうございます。
3Node だからノード障害発生時に切り離せないという制限はvSAN、VxRail ともにないことが知れて助かりました。
やはり余裕を持ったサイジングが肝心なのですね。ご教授ありがとうございます。
以上、よろしくお願いします。