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vCSA, ESXiの起動停止に伴うVxRailへの影響
vCSAとESXiの起動停止のテストをVxRailの環境で実施した際の影響についてご教示いただけないでしょうか。
下記に詳細を記します。(不足している情報がありましたらご教示お願いします。)
前提条件
VxRail 4台(ESXi8.0u2, vCSA8.0u2)の新規構築にあたり、ESXiとvCSAの起動停止のテストを行おうと考えております。
テスト方法
ESXiは1台ずつ
①vMotionを用いてホストサーバ上で仮想マシンが何も起動していない状態にする。
②メンテナンスモードに移行
③起動停止の実施
vCSAは
①vCSA上でvCSAを停止
②ESXiにてvCSAを起動
DELL-Naoyuki K
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2024年6月28日 17:27
仮想マシンの稼働やデータの可用性について、VxRailとして特別なことはありませんので、vSAN RN と同等だとお考え下さい。
ESXiをメンテナンスモードに入れるとvSANのIOに寄与しませんので、RAID1であれば片パスになり、RAID5/6の場合はパリティ計算が必要になります。メンテナンスモード移行時に Full Data Migration を選択すれば、事前に該当ノードのデータを他のノードに退避できるため、IOフローは平時と変わりません。
VCSAの停止についても、ユーザの管理業務やバックアップといったvCenterに依存する作業や操作が影響を受けますが、VxRailとして特別なことは無くvSAN RNと同等の影響です。
JapaneseKS
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2024年7月1日 10:52
ご回答いただきありがとうございます。
VxRailとしての特別な影響はないということで理解いたしました。
vSAN RNと同等の影響とご回答いただきましたが、vSAN RNに関する知見がないので具体的にどのような影響が懸念されるのかご教示いただけますと幸いです。
また、今回起動、再起動に関して伺わせていただきましたが、ESXi, vCSAのバックアップ・リストアのテストを実施した際の影響はございますか?
DELL-Naoyuki K
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2024年7月1日 23:20
ESXi についてはすでに記述した通りですが、端的に言えばメンテナンスモードに移行することにより、該当ノードがvSAN IO に参加しなくなりますので、メンテナンスモードを解除するまで可用性低下やクラスタ全体での限界性能低下が考えられます。ただし、正しくサイジングされていればVM単位での平時のIO遅延や性能低下はほとんどのケースで問題になることは無いです。(むしろわずかに性能が向上するケースもあります)
少し古い(Durability Componentの記載がない)ですが、以下のサイトでメンテナンスモード時や障害時のvSAN Objectのデータ管理や復旧のフローなどについてアニメーションで理解することができます。
vSAN Interactive infographic | VMware
vCenterの再起動時に関しては、通常のvSphere(非vSAN)における管理影響に加えて、vSANに対する監視・管理が一時的に利用できなくなりますが、vSANとしての可用性やIOフロー、仮想マシンの稼働については影響ありません。
vCenterのバックアップリストアについては、VxRail Managerとの連携がありますので、vSphere標準の手順ではなく、Solve OnlineよりVxRail用の手順を作成する必要があります。(vSphere標準手順+VxRail固有手順)
ESXiのバックアップリストアについては、以下のKBで紹介されているような手順で構成ファイルをバックアップ・リストアすることが、vSphere環境では実施されてきていたかと思いますが、vSphere 7.0U2 以降においてはTPMの存在により非VxRail環境でもこの方法に頼るのは現実的ではありません。(VxRailとしてもサポートしていません)How to back up and restore the ESXi host configuration (broadcom.com)
そのため、Host Profile を利用する方法が推奨です。
VxRailの場合は通常のvSAN RN と異なりESXi破損時に保守手順内でvSANとしてのクラスタ復旧まで実施してくれます。その際にVxRailの機能にてVxRailのパラメータで指定した設定は復旧されます。
ただし、VxRailのパラメータとして設定していないもの(ユーザで追加したカスタム設定)については、手動での再適用が必要です。その際に設定差分を確認するためにHost Profileのコンプライアンスチェックを利用できます。
ただし、VxRailの場合はHost ProfileのRemediateには対応していないため、コンプライアンスチェックで検知した差分設定を適用する際は手動での設定となります。