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May 10th, 2022 18:00
【Meet The Experts】APEX って何?第五話 他社競合製品とAPEXの違い
APEXについていろいろエキスパートに聞くこのシリーズも5回目。
オンプレであろうがクラウドであろうが、インフラを気にせずお客様がやりたいことを実現するためのサービスであるAPEX。しかし同じようなことを考えるのはデル・テクノロジーズだけじゃない気もする。ということで今回は他社競合製品とAPEXの違いについてエキスパートに聞いてみました。
Experts:
平原氏:ViPRに始まり、ハイブリッドクラウド、そしてAPEXとITソリューションの最先端を走り続けてきたエキスパート。
木村氏:その柔らかな物腰と前向きなスタンスはAPEXの伝道師としてピッタリのはまり役。平原氏とともにAPEXを伝えるために日々奔走。
野崎氏:APEXセールスチームの紅一点。おっとりとした口調だけれど話す言葉はかなり的を得ているので聞く人はみな耳を傾けざるを得ない。
わかりやすい価格
Ayas:APEXは他社競合製品と何が違うのですか?
木村氏:まず違うのは「価格の透明性」です。例えばAPEXではAPEXコンソールから価格がすぐに確認できるのに対し(こんな感じ↓:APEXコンソール)、他社では「見積もりは営業に」といったようにお客様がすぐに確認できるようにはなってはいない場合があるようです。
また、APEXであればスパイク時(いきなり使用量が上がった時のこと)に前もって準備されている容量のバッファ領域を利用してしまっても、そこに対するペナルティのような価格設定は行っていないので、容量増加に対して均一の従量単価を保持します。
また、当初の予定よりも基本使用量が少なければ減らす、逆に増やす、なども営業経由などの手間のかかる手続きなしにAPEXコンソール上ですぐに実現が可能です。しかも価格の透明性はここでもその威力を発揮して、その場でどれ位の価格になるのかがお客様自身で把握可能。つまりお客様が納得し、わかる形での料金体制を構成しており、かつそれをお客様は自分で細かく確認することが可能となっているのです。
短納期!
木村氏:次に異なる点はサービス提供の速さ、になります。「オンプレミスでのクラウドライクなサービス」であるAPEXで重要な点として、どれだけ速くサービスを提供できるかということがあると考えています。我々はハードウェアベンダーなので、すでに持っている強固なサプライチェーンで納期を他社よりはるかに速くすることが可能です。またベンダーとして価格においてもそのコントロールがしやすい、他社だとその辺がグレーで、そのため料金の透明性や料金提示の迅速性が損なわれてしまうことがままあると思います。
Uehara Y.:確かにパーツ供給がすごく早い!というのは(デル・テクノロジーズに買収された)旧EMC側の保守部隊でも結構話題になってましたね。やっぱりデル・テクノロジーズのロジスティクスはすごいって。
木村氏:デル・テクノロジーズが今まで培ってきた強固なサプライチェーンや、ハードウェア保守のノウハウを最大限に生かし、今までになかった形でのサービス提供、つまりお客様がやりたいことをやりたいときに、そしてインフラを気にしないでサービスを提供するために生まれたのがAPEXというわけです。だから見た目は同じようなサービスであっても、よく見ると細かいところでデル・テクノロジーズの強みを生かしたシステム/サービスになっていると言えます。
野崎氏:アジャイル開発が活発になってきている昨今であればなおさら、あとからハードウェア追加が可能なAPEXで投資リスクを抑えることができると思います。アジャイルでソフトウェアを改良しながら大規模なものに育てていく際に、APEXを利用してハードウェアもそれに合わせてアジャイルに成長させていくというような利用方法です。この方法を安心して取って頂けるのもデル・テクノロジーズの優れたロジスティクスがあることが大きいです。
Uehara Y.:でも他社でも同じようにコンソールはあるだろうし・・・頑張ればハードウェア調達もできますよね、きっと。
APEXだけじゃない!
平原氏:確かに他社も同じような製品ポートフォリオを従量課金でという似たサービスは存在します。ただ、これまでのビジネスの進め方を大きく変えていこうというお客様にとって、重要なのはそこではないと思うんです。その意味でこれまで木村さんや野崎さんが挙げたポイントってとても重要で、新しいことをどれくらいの金額で、どれくらいのリスクでもって始められるかをスピーディーにジャッジできるところにAPEXの価値があると思うんです。
それと、こういう話をするとAPEXセールスとしては少しずれるかもしれませんが、我々はAPEX一辺倒、ではないということも強みになると思っています。つまり、まだまだ自分達が蓄積してきたノウハウやスキルが必要とされる領域があるお客様は、従来通り、堅牢なハードウェアをデル・テクノロジーズから購入し、しっかり自分達の好きなようにカスタマイズして使えばいいし、一方で若いエンジニアにはAWSのようなもっと新しいことを取り組ませたい、スモールスタートで最初からカチッとした環境を作るリスクは取りたくない、というお客様であればAPEXのライトな運用を可能にするアズ・ア・サービスモデルや柔軟性のあるサブスクリプションモデルを使っていただければいいわけです。
Uehara Y.:なるほど。お客様にとって選択肢はいろいろあるというわけですね。でも選択肢があまりにありすぎてわからない、というお客様もいるのでは・・・
APEXとの共存
平原氏:確かにそうです。だからこそお客様が今、使っているシステムから従来通りに買い切り型で行くのか、サブスクリプション型のAPEXにするのか、ケースバイケースで提案が必要になると思っています。なので、我々の営業チームもAPEXコンソールに取って代わられる訳ではなく、信頼できるアドバイザーとしての重要性は増すはずです。
野崎氏:クラウドが出始めた時と同じようにAPEXに対して、懐疑的な印象を持つ人もいるとは思います。そのためにはAPEXに限らず、真摯にお客様のベストな選択肢を提供するのが我々の務めだと思います。
Ayas:確かにAPEXはなあ・・・という懐疑的なコメントを社内からもらったりもします。現場レベルでの意識の違いというか。
平原氏:長い間実際にインフラを守る仕事をしてきた人と、その仕事の方法をもっと簡単で効率がよいと思われる方向に変えていこうという人とではAPEXのとらえ方は違うかもしれませんね。
野崎氏:インフラ保守組とAPEX推進組というのはよくあるDevとOpsとの争いに似ていると思います。立場が違えば見方も違うので。APEXが根付くためには時間がかかると思いますが、お客様の目的に合ったインフラ、サービスを提供していくことができれば共存は可能だと思っています。
今までのITインフラ構築に一石を投じるAPEX、その波紋がどこまで波及するのかこれからが見ものだなあとAyasは思ったのでした。
参考記事:https://japan.zdnet.com/article/35178014/
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