目次
対象コントローラ一覧
電源投入後、"Press Ctrl R..."と表示されたタイミングでCtrlキーとRキーを同時に押します。
RAID BIOS画面が表示されたら、キーボードの↑↓キーを使用して"Virtual Disks"までカーソルを移動させ、→キーにてツリーを展開します。
ツリー配下に、RAIDコントローラに認識されているRAIDアレイの一覧が表示されます。
ステータスを確認したいRAIDアレイにカーソルを合わせます。
画面右上"Virtual Disk(ID番号)"内の一覧でステータスの確認をします。
ここにはRAIDステータス、RAIDレベル、現在のオペレーションが表記されます。
代表的なRAIDステータス
ステータス | 状態 | 説明 |
---|---|---|
Optimal | 正常 | 障害は発生していません。 |
Degraded | 冗長性欠如 | RAIDに参加しているディスクに障害が発生している、もしくはディスクが認識されていない可能性があります。 |
Offline | 失敗 | RAIDに参加している複数のディスクに障害が発生している可能性があります。 |
*無表記の場合はPERCがRAIDを認識していません。RAIDが作られていない可能性があります。
RAID BIOS起動後の画面でCtrlキーとNキーを同時に押すと"PD Mgmt"タブの画面が表示されます。
画面内の赤枠箇所にて障害箇所および現在のステータスを確認します。
ここには物理ディスクID、ディスクステータス、S.M.A.R.T検知有無が表記されます。
代表的なディスクステータス
ステータス | 状態 | 説明 |
---|---|---|
Online | 正常 | いずれかのRAIDに参加していて、障害は発生していません。 |
Ready | 準備完了 | RAIDに参加していないディスクで、新規ボリュームの作成に利用できます。 |
Offline | 失敗 | いずれかのRAIDに参加していて、障害が発生している可能性があります。 |
Hotspare | ホットスペア | RAIDが冗長性を失った際に、Failedステータスの物理ディスクと自動的に代替されるスペアディスクです。 |
Foreign | 不一致 | ディスクとRAIDコントローラ上のRAID情報に不一致が発生し、ユーザーの操作によってRAID情報の正常性確認が必要な状態です。 |
PERC 5、6、H3x0、H7x0、H8x0では、基本的に障害が発生したディスクを交換すれば自動的にリビルドが開始されます。
*上記で示す障害が発生したディスクとは、物理ディスクステータスが"Offline"になっている状態を示します。
*物理ディスクステータスが"Offline"以外でディスクを取り外した場合、データが消えてしまう可能性があります。
*障害発生の可能性が疑われる場合は事前にテクニカルサポートスタッフまでお問い合わせください。状況ヒアリングの上、RAID BIOS上での操作指示および必要に応じたハードウェア交換をご提案させていただきます。
障害が発生したディスクを取り外し、新規のディスクを取り付けます。
*構成によりサーバーのシャットダウン後、電源ケーブル類を外して作業する必要があります。
*物理ディスクステータスが"Offline"以外のディスクは、基本的にはRAID BIOS上で操作をしない限り取り外しはできません。
RAID BIOSを表示させ、キーボードの↑↓キーを使用して画面内の青枠"Physical Disks"までカーソルを移動し、キーボードの→キーを押してツリーを展開します。
交換したディスクIDのステータスが"Rebuild"と表示されていることを確認します。
画面右側の赤枠箇所でも"Rebuild"ステータスの確認およびその進捗率が確認できます。
*OpenManage Server Administrator(以下OMSA)が導入されている場合は、OMSA上の"ストレージ"項目より同様の情報が確認できます。OMSAをサポート対象外のOS上へ導入する場合、弊社では一切の動作保証をしていません。その場合RAID BIOS上からのリビルドをお願いしています。
自動リビルドが開始されない場合は、障害ディスク交換後に手動でリビルドします。
リビルドしたい物理ディスクにカーソルを合わせてF2キーを押し"Rebuild"にカーソルを合わせます。
Enterキーを押してStartを選択しリビルドを開始します。
*交換後のディスクIDでも"Fail"などの障害発生時のステータスがそのまま表示されている場合があります。これはRAIDコントローラ上に過去のディスクステータスが残り、そのまま表示されてしまっている状態です。
物理ディスクステータスが"Offline"以外でディスクを取り外す場合、以下の手順に沿ってForce Offlineというオペレーションを実施します。
Force Offlineする物理ディスクにカーソルを合わせてF2キーを押し"Force Offline"にカーソルを合わせます。
Enterキーを押し、表示される警告メッセージを確認の上"OK"にカーソルを合わせてEnterキーを押します。
この作業は障害が発生している可能性が高い物理ディスクのステータスを、強制的に"Offline"に変化させる作業です。
この作業では手動でRAIDアレイの冗長性を欠損させるため、基本的に以下の判断基準以外で実施することは推奨されていません。
強制オフラインを行う場合のケーススタディ
なお、状況によっては上記ケースであってもForce Offlineが適切な作業でない場合もあります。
本作業を実施するにあたり不明点がある場合は、一度テクニカルサポートスタッフにご相談ください。
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